スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

京成盃グランドマイラーズ&別の根拠

2021-04-09 19:23:33 | 地方競馬
 昨晩の第24回京成盃グランドマイラーズ
 ニシノラッシュは躓いて4馬身の不利。逃げたのはカジノフォンテンで2番手にタービランス。3番手はアドマイヤゴッドとグレンツェントで5番手のアクアリーブルまでが一団。2馬身差でチェスナットコート。2馬身差でコスモロブロイ。6馬身差でニシノラッシュという隊列。前半の800mは49秒0のミドルペース。
 3コーナーを回ってカジノフォンテンのリードが2馬身くらいになり,タービランスは押しながらついていく形。3番手は内にアドマイヤゴッドで外にグレンツェントでしたが,ここでタービランスから4馬身くらい離されてしまい,この2頭は一杯。直線の入口の手応えではカジノフォンテンの楽勝かに思えましたが,タービランスがしぶとく伸び,徐々に差は詰まっていきました。しかし並ぶところまでいくのが精一杯。一杯に逃げ切ったカジノフォンテンの優勝でクビ差の2着にタービランス。一杯になったグレンツェントを,後方3番手から追い込んできたチェスナットコートが差して2秒差で3着。グレンツェントがクビ差で4着。
 優勝したカジノフォンテン川崎記念からの連勝。南関東重賞は勝島王冠以来の3勝目。昨年は6月に行われた京成盃グランドマイラーズを勝っていて連覇。ここは実力は断然で,そのわりには詰め寄られたという感じはあります。ただタービランスは相手なりに走るというタイプの馬で,対カジノフォンテンでもこれくらい喰らいついていくくらいの底力があったとみる方が適切だと思います。3着以下は2秒も離されているわけですから,2頭の力が抜けていたとみるべきだったのでしょう。父は2008年にピーターパンステークスを勝ったカジノドライヴ。母の父は1996年に中山金杯,1997年に中山金杯と東京新聞杯を勝ったベストタイアップ。母は2002年にスパーキングレディーカップ,2003年にエンプレス杯,2005年に報知グランプリカップとTCKディスタフを勝ったジーナフォンテン
 騎乗した船橋の張田昂騎手は勝島王冠以来の南関東重賞3勝目。京成盃グランドマイラーズは連覇で2勝目。管理している船橋の山下貴之調教師は南関東重賞3勝目。京成盃グランドマイラーズは連覇で2勝目。

 現実的に存在する個物res singularisがほかの様態modiと区別されるということについては,別の観点からも説明できそうだと僕は考えています。
                                   
 第二部定理九の論証Demonstratioは,現実的に存在する個物の観念ideaが,思惟Cogitatioの特定の様態であって,そのためにほかの様態とは区別されるということを,第二部定理八系に訴求しています。第二部定理八系では,個物が時間的に持続するdurareといわれる限りにおいても存在するようになると,その個物の観念も持続するといわれる存在existentiaを含むようになるといっています。持続するといわれる存在とは,現実的な存在のことにほかなりません。したがって,持続するといわれる存在を含む個物の観念が,思惟の特定の様態であり,ほかの様態とは区別されるのであれば,その個物の観念対象ideatumである個物もまた,それが個物となっている属性attributumの特定の様態であって,ほかの様態とは区別されるものであるということになるでしょう。つまり個物一般は,それが現実的に存在するようになると,特定の様態になり,特定の様態になることによって,ほかの様態とは区別されることになると理解していいと思います。つまりこのこと,それが現実的に存在するようになるとほかの様態と区別されるということは,個物の観念にだけ妥当するというわけではなく,個物一般に妥当すると理解してよいと僕は考えます。
 もしも個物が現実的に存在するようになると,それは特定の様態となり,そのことによってほかの様態と区別されるようになるのだとすれば,個物が現実的には存在しない場合,つまり個物がただ神Deusの属性の中に包容されている限りにおいて存在する場合はどうなのか,あるいは個物の観念が神の無限な観念が存在する限りにおいてのみ存在するといわれる場合にはどうなのかということが問題となるでしょう。実はこのことは柏葉の論文の中でも重要な論点となっています。なのでこのことについては柏葉の論文をさらに先に進めて考察するときに探求することにして,神の属性の中に包容されている限りで存在するといわれる個物のすべてが,現実的に存在するようになるかならないかということをどのように考えるべきなのかということの方を先に考えていきます。
コメント
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