スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

富山記念&皮肉

2008-06-24 21:10:20 | 競輪
 富山記念は小嶋選手が大本命となる筈であったのですが,よもやの二次予選敗退。今日の決勝(動画)も混戦ムードとなりました。
 前受けは村上選手。3番手に松崎選手,5番手に松田選手,7番手から三宅選手という周回に。まず残り3周から三宅選手が上昇し,村上選手を叩くと,松田選手も上昇していき,残り2周のホームで三宅選手を叩いて前に。そのままほぼ流すことなく一列棒状で打鐘を迎え,松田選手の先行となりました。
 最終ホームから村上選手が巻き返しの構えをみせましたが,これはタイミングが悪かったようでまったくといっていいほど車が出ず。絶好の3番手となった三宅選手が,一旦は車間を開け,追いつくスピードでそのままバックから捲り発進。一度は前に出ましたが,松田選手の番手から発進した石毛選手が内から再度交わし,そのまま緩むことなく優勝。8番手になってしまった松崎選手が内から最後は三宅選手の外に出て2着。石毛選手の後を追う形となった西村選手が3着でした。
 優勝した千葉の石毛克幸選手は2004年の小田原記念以来となる久々の記念競輪制覇。今日はきっぷよく先行した松田選手の功績大ですが,自身も前回の函館記念で2着に入るなど,調子を上げてきていたのではないかと思います。

 明日は大井で帝王賞です。難しいですがフリオーソ◎とボンネビルレコード○の2頭を上位視。続くのがワンダースピード▲で,チャンストウライ△,ルースリンド△,コウエイノホシ△まで。

 電子の位置が確率でしか表すことができないというのはおかしい。そのときにアインシュタインが発した有名なことばが「神はサイコロを振らない」でした。自然のうちにはどの目が出るか分からないような,サイコロを振るような事柄は生じない。むしろすべては神の必然性によって生じるのだから,電子の位置もどんな場合でも確定できるのでなければおかしいとアインシュタインは考えたわけです。
 もちろんこのとき,アインシュタインがいっている神は,スピノザの哲学でいう神,すなわち第一部定義六で示されている神であると考えていいでしょう。確かにアインシュタインは,単に物理学者として量子力学のこの考え方に反対したのではなく,そこにはスピノザ哲学から影響を受けた,哲学的背景があったのだろうと思います。
 ところが,スピノザの哲学の実在論というのをよく検討してみれば,電子はおろか,運動している物体についてはそれがどんな物体であろうと,むしろその位置を特定することはできないという結論が出てくるのではないかというのが僕の考えです。電子の位置を確定できないという結論は,その思想的背景はまったく異なっているにしても,むしろこのスピノザの実在論の結論と親和性があるように思えます。
 スピノザの哲学に依拠して量子力学に反論したアインシュタイン。しかしむしろ量子力学の結論の方がスピノザの実在論の結論と親和性があるというのが,僕にはどことなく皮肉めいて感じられるのです。
 このテーマはこれで終ります。明日からまとめます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 順位戦展望&アインシュタイン | トップ | 帝王賞&第二部自然学①公理一... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

競輪」カテゴリの最新記事