スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

バイザキャット&再考察

2023-01-14 19:33:37 | 血統
 アユサンの母は1995年にアメリカで産まれたバイザキャットという馬です。アマゾンウォリアー,ファンシミン,マイグッドネス,アンティックヴァリュー,ソルティビッドと,日本で多くの活躍馬が出ているファミリーナンバー9-fの一族。
                                        
 アメリカで4頭の産駒を産んでから輸入されました。アユサンは日本で4頭目の産駒で,産駒の中で活躍した初めての馬となりました。
 アユサンの5つ下に全妹がいて,この馬は重賞は勝てなかったものの,2017年の阪神ジュベナイルフィリーズで3着,翌年のフィリーズレビューと紫苑ステークスで2着になり,桜花賞とオークスで5着になるなど,2頭目の活躍馬となっています。
 アユサンが繁殖牝馬となって5頭目の産駒が朝日杯フューチュリティステークスを勝ったドルチェモア。こちらもアユサンの産駒としては初の活躍馬といえる存在です。
 多くの活躍馬が出ているわけではありませんが,重賞を勝った2頭は大レースまで手が届きました。現状では活躍馬が続出するわけではないけれども,トップクラスまでいく馬がぽつぽつと出てくる一族という傾向になっています。

 第四部定理一の意味は,本来はある人間の精神mens humanaのうちにあるXの十全な観念idea adaequataは,Xの混乱した観念idea inadaequataの積極性を排除しないということです。つまり,現実的に存在するある人間の精神のうちにXの混乱した観念があるとき,その同じ人間の精神のうちにXの十全な観念が発生したとしても,Xの混乱した観念は除去されないということであり,また同時に,現実的に存在するある人間の精神のうちにXの十全な観念があったとしても,その同じ人間の精神のうちにXの混乱した観念が発生することは妨げられないということです。したがって,ある人間の精神のうちにAの十全な観念があり,それがそれとは別のBの混乱した観念あるいは表象像imagoに移行するということを直接的に意味するものではありません。とはいえ,ある人間の精神のうちにXの十全な観念があっても,その同じ人間の精神のうちにXの混乱した観念が発生し得るということについては明確に肯定しているとみなければなりませんから,ある人間の精神が,Xの十全な観念からXの混乱した観念へと移行するということについては肯定しているとみなければならないのであり,人間の精神が十全な観念から混乱した観念へと移行し得るということについては,この定理Propositioが認めているとみてよいでしょう。
 したがって,ある人間の精神が十全な観念だけにとどまるということはないのであり,第五部定理四二備考で賢者が存在することをやめないといわれているとき,賢者は何らかの十全な観念から混乱した観念へと移行することはないという意味に解するのは無理があると僕は考えるのです。ただこの意味でも解釈することができないとなると,そこの部分でスピノザがいわんとしていることが何であるかということを考察する際に,あり得るとした解釈のすべてが否定されてしまうことになります。しかしそれらのうちのどれかに解釈することができるのは確実だといわなければならいので,ここまでの考察を生かした上で,再び適切な解釈はどれであるのかということを考えていきます。
 第四部定理一は,Xの十全な観念とXの混乱した観念が,現実的に存在する同じ人間の精神のうちに同時に存在するということも示します。

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