桜花賞トライアルの第16回ユングフラウ賞。保園騎手が10レースで落馬し前頭部擦過傷および頸椎打挫症と診断されアニモは七夕騎手に変更。
ノースビクトリーは発馬後に右によれて1馬身の不利。先手を奪ったのはミチノアンジュでスティールマジックががっちりとマーク。3番手はトレイルリッジとモノノフブラック。2馬身差でイマヲトキメク。1馬身差でミモフレイバー。1馬身差でファーマティアーズ。1馬身差でプリンセスアリーとスピニングガール。発馬後の不利で後方になっていたノースビクトリーは向正面から追い上げてこの集団の外をさらに上昇。5馬身差でクロスレイジング。1馬身差の最後尾にアニモという隊列。最初の600mは38秒3の超スローペース。
3コーナーからミチノアンジュとスティールマジックは雁行になり,押してモノノフブラックが追走。その後ろは内がイマヲトキメクで外がノースビクトリー。前の2頭は並んだまま直線へ。このあたりはスティールマジックの方が手応えがよさそうにみえたのですが,直線では逃げたミチノアンジュがまた差を広げて優勝。スティールマジックが1馬身半差で2着。モノノフブラックは追走で一杯になったものの,後続の追撃は凌いで3馬身差の3着。
優勝したミチノアンジュは南関東重賞初挑戦での優勝。ここまで6戦して2勝,2着が3回,3着が1回と,堅実な成績を残していました。このレースはエーデルワイス賞で2着があるスティールマジックが実績で最上位。それを斥けたのは評価できるのですが,超スローペースでの先行決着という内容なので,展開面の恩恵が大きかったかもしれず,能力をどこまで評価してよいのかというのははっきりと分からないといったところです。母の父はゴールドアリュール。母のふたつ下の半妹が2014年に阪神牝馬ステークス,2016年に東京新聞杯と阪神牝馬ステークス,2017年に京都大賞典を勝ったスマートレイアーで,6つ下の半弟が2017年に京都新聞杯を勝ったプラチナムバレット。Angeはフランス語で天使。
騎乗した船橋の本田正重騎手は一昨年のアフター5スター賞以来の南関東重賞16勝目。昨年は浦和記念を勝っています。第12回以来となる4年ぶりのユングフラウ賞2勝目。管理している大井の福田真広調教師は南関東重賞2勝目。ユングフラウ賞は初勝利。
デカルトRené Descartesの場合は確実性certitudoと不確実性は反対概念です。ですがスピノザの場合は確実性と不確実性は反対概念ではなく,不確実性という概念notioを想定するなら,それは確実であるかないか分からない,いい換えれば確実であるとはいえないというほどの意味です。つまり不確実性の概念が有する内容が,スピノザの場合はデカルトの場合より弱まっています。その分だけスピノザの場合はデカルトの場合より,確実性が有する意味が強まっていて,その分だけ積極的になっているのです。とくに方法論的懐疑doute méthodiqueに注目するなら,それは疑い得ないものを発見する方法であるとはいえ,とりあえずはどんな事柄であっても疑ってみるという方法ですから,むしろ不確実なものを次々と抽出して,最終的に確実なものを発見しようとする方法だといえるでしょう。ですからこの場合は確実性より不確実性の方が重要で,確実性とは不確実であるとはいえない事柄であるというような前提が含まれているといっていいでしょう。このようにみれば,方法論的懐疑に対していかにスピノザが確実性を積極的に規定しているのかということが理解することができるでしょうし,そのように不確実性よりも確実性の方を積極的に規定しているスピノザが,なぜ方法論的懐疑を方法としても批判するのかということも理解できると思います。
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ただしこれは方法論的懐疑に関わることなのであって,スピノザが最初から規定している積極的な確実性が,デカルトの思想の中には含まれないという意味ではありません。この種の積極性はデカルトの哲学の中にもあるのであって,ただそれは,方法論的懐疑の最終結論,すなわち我思うゆえに我ありcogito, ergo sumという結論が出された後で規定されているものです。しかもデカルトの哲学における確実性は,すでに示したスピノザの確実性とは異なっています。というのは,デカルトは現実的に存在する人間にとっての確実性というのを,神Deusに依拠することによって規定するからです。つまり現実的に存在する人間がある事柄について確実であるということが,神が存在するということと関連させて結論されます。他面からいえばそれがなければ確実であることはできないのです。
ノースビクトリーは発馬後に右によれて1馬身の不利。先手を奪ったのはミチノアンジュでスティールマジックががっちりとマーク。3番手はトレイルリッジとモノノフブラック。2馬身差でイマヲトキメク。1馬身差でミモフレイバー。1馬身差でファーマティアーズ。1馬身差でプリンセスアリーとスピニングガール。発馬後の不利で後方になっていたノースビクトリーは向正面から追い上げてこの集団の外をさらに上昇。5馬身差でクロスレイジング。1馬身差の最後尾にアニモという隊列。最初の600mは38秒3の超スローペース。
3コーナーからミチノアンジュとスティールマジックは雁行になり,押してモノノフブラックが追走。その後ろは内がイマヲトキメクで外がノースビクトリー。前の2頭は並んだまま直線へ。このあたりはスティールマジックの方が手応えがよさそうにみえたのですが,直線では逃げたミチノアンジュがまた差を広げて優勝。スティールマジックが1馬身半差で2着。モノノフブラックは追走で一杯になったものの,後続の追撃は凌いで3馬身差の3着。
優勝したミチノアンジュは南関東重賞初挑戦での優勝。ここまで6戦して2勝,2着が3回,3着が1回と,堅実な成績を残していました。このレースはエーデルワイス賞で2着があるスティールマジックが実績で最上位。それを斥けたのは評価できるのですが,超スローペースでの先行決着という内容なので,展開面の恩恵が大きかったかもしれず,能力をどこまで評価してよいのかというのははっきりと分からないといったところです。母の父はゴールドアリュール。母のふたつ下の半妹が2014年に阪神牝馬ステークス,2016年に東京新聞杯と阪神牝馬ステークス,2017年に京都大賞典を勝ったスマートレイアーで,6つ下の半弟が2017年に京都新聞杯を勝ったプラチナムバレット。Angeはフランス語で天使。
騎乗した船橋の本田正重騎手は一昨年のアフター5スター賞以来の南関東重賞16勝目。昨年は浦和記念を勝っています。第12回以来となる4年ぶりのユングフラウ賞2勝目。管理している大井の福田真広調教師は南関東重賞2勝目。ユングフラウ賞は初勝利。
デカルトRené Descartesの場合は確実性certitudoと不確実性は反対概念です。ですがスピノザの場合は確実性と不確実性は反対概念ではなく,不確実性という概念notioを想定するなら,それは確実であるかないか分からない,いい換えれば確実であるとはいえないというほどの意味です。つまり不確実性の概念が有する内容が,スピノザの場合はデカルトの場合より弱まっています。その分だけスピノザの場合はデカルトの場合より,確実性が有する意味が強まっていて,その分だけ積極的になっているのです。とくに方法論的懐疑doute méthodiqueに注目するなら,それは疑い得ないものを発見する方法であるとはいえ,とりあえずはどんな事柄であっても疑ってみるという方法ですから,むしろ不確実なものを次々と抽出して,最終的に確実なものを発見しようとする方法だといえるでしょう。ですからこの場合は確実性より不確実性の方が重要で,確実性とは不確実であるとはいえない事柄であるというような前提が含まれているといっていいでしょう。このようにみれば,方法論的懐疑に対していかにスピノザが確実性を積極的に規定しているのかということが理解することができるでしょうし,そのように不確実性よりも確実性の方を積極的に規定しているスピノザが,なぜ方法論的懐疑を方法としても批判するのかということも理解できると思います。
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ただしこれは方法論的懐疑に関わることなのであって,スピノザが最初から規定している積極的な確実性が,デカルトの思想の中には含まれないという意味ではありません。この種の積極性はデカルトの哲学の中にもあるのであって,ただそれは,方法論的懐疑の最終結論,すなわち我思うゆえに我ありcogito, ergo sumという結論が出された後で規定されているものです。しかもデカルトの哲学における確実性は,すでに示したスピノザの確実性とは異なっています。というのは,デカルトは現実的に存在する人間にとっての確実性というのを,神Deusに依拠することによって規定するからです。つまり現実的に存在する人間がある事柄について確実であるということが,神が存在するということと関連させて結論されます。他面からいえばそれがなければ確実であることはできないのです。
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