スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

キロフプリミエール&国民審査

2013-10-25 18:59:20 | 血統
 日曜日の菊花賞エピファネイアが勝ちました。母系の基礎輸入繁殖牝馬は祖母で1990年にイギリスで産まれたキロフプリミエールです。Premiereは初日。ファミリーナンバー16-aで,キャサリーンパーと同じ。
                         
 輸入したのはノーザンファーム。後にオーストラリアに売られることになるのですが,1995年に日本にやってきて,繁殖生活を始めました。2001年まで,1年を除いてすべての産駒がJRAでデビュー。出世頭は1000万を勝った馬で,重賞には手が届かなかったのですが,2001年にスペシャルウィークを配合され,翌2002年に誕生したシーザリオは,2005年にフラワーカップを制して産駒の初重賞制覇達成。桜花賞は惜しい2着でしたが,オークスは驚異的な追い込みで勝利し,大レース制覇も達成しました。さらにアメリカに渡ってアメリカンオークスに出走するとこれは楽勝。海外での大レース制覇というおまけまでつきました。
 シーザリオにとって残念ながらこれが最後のレース。2007年に初産駒を誕生させると,シンボリクリスエスとの間に2010年に産まれたエピファネイアが菊花賞を勝ち,母息子でクラシックを制覇という偉業を達成。エピファネイアは無事ならばさらなる活躍が望める筈です。2頭とも角居勝彦厩舎に所属し,主戦は福永祐一騎手。それぞれにとって思い入れのあるであろう血脈での勝利ですから,ことのほかの喜びがあったものと推察されます。
 近親に輸入馬が少なく,繁殖に入っている牝馬も多くありません。一族の日本での発展は,シーザリオがどれだけの牝馬を子孫として残すかにかかっているといえそうです。

 投票の基準は概ねこのようなものになっているのですが,ひとつだけ例外があります。それは最高裁判所の裁判官の国民審査です。この国民審査では,僕は自身の政治的判断をします。とはいっても,この国民審査で失格した裁判官というのを僕は知りません。いい換えれば全員が合格することが決まっているような審査ですから,現実的な意味においては政治的判断をしているとはいえないかもしれません。僕がここでこれを例外であるというのは,この投票に関しては,他者の投票動向の予測とは無関係に,僕自身の判断基準だけで投票するという意味です。
 投票の参考にするのは事前に配布される選挙公報です。選挙公報には,審査を受ける裁判官が,どのような裁判に加わり,そしてそこでどのような判断を下したのかということが明記されています。僕は,どんな裁判に参加し,またそこでどう判断を下したのかということは考慮には入れません。ただ,下した結果のすべてが多数派の意見と同じであったという場合,すなわちこれはその裁判官が下した判断が,判決と一致する場合という意味ですが,この裁判官にはバツをつけることにしています。
 裁判官というのは法律の専門家です。ですから下した判断のすべてが多数派と一致するということは,それだけ専門家として有能であるということの証です。なので本当はそうした裁判官にバツをつけるのは著しく合理性を欠いているということを,僕自身よく分かってはいるのです。ではなぜあえてそのような合理性を欠くような投票をするのかというと,それがどのような対象に対しての判断であったとしても,その判断のすべてが結果的に多数意見と一致するような人のことを,僕はひとりの人間として信用できないのです。これは合理的な意味でそういっているのではなく,僕自身の受動が,僕にそのような思いを抱かせるという意味です。つまり国民審査に関しては,僕は僕の受動によって,自分の投票行動を決定しているということになるのです。
 これらが僕の現在の政治に対する心構えのすべてです。スピノザ主義者の態度の一例として,参考になるかもしれないと思いましたので,長々と書き連ねました。

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