15日に対局があった第26期竜王戦挑戦者決定戦三番勝負第一局。対戦成績は森内俊之名人が24勝,郷田真隆九段が21勝。
振駒で郷田九段の先手。相掛りで引き飛車から斜め棒銀。森内名人は9筋の位を取った上でひねり飛車。やや無理をしているという印象が僕にはありますが,先手の陣形の組み方が風変わりだったので,それに対抗したという面があったようです。
手将棋ということもあり,中盤は難解すぎて僕の力ではさっぱり分かりませんでした。差がついたのではないかと思えたのは以下のあたり。
桂馬を支えるために歩を突いた局面。ここで先手はかねてからの狙いのひとつ,▲2五銀の進出。後手は2筋は受けようがなく,後の角の転換のために△5四歩。ただ,これでは少し遅れをとっているように思えました。▲1四銀△3一角▲2三銀成で先手は突破。△同金▲同飛成△7五角は,双方の主張が通ったといえなくもありませんが,▲2一龍が王手で入りました。
守備駒は後手の方が多く,玉は後手の方が堅いといえるでしょうが,これはさすがに駒得も約束された先手がよいのではないでしょうか。後手の感想にもはっきり悪いとありました。この後,先手は危ない橋を渡ったようですが,逆転には至らず,勝利を収めています。
郷田九段が先勝。第二局は来月の2日です。
では,活動能力が増大する個物res singularisの能動は,どのような様式でそのres singularisに生じるのでしょうか。これを示すのが第三部定義二です。すなわちそれは,そのres singularisが十全な原因を構成しているということなのです。いい換えればそれは,現実的に存在するあるres singularisが,他からの影響を受けずに,ただそのres singularis自身だけを原因として,その活動能力を増大させているということです。するとこの場合,そのres singularisが限定を受けていないということは明白です。なぜなら,res singularisを限定するのは,そのres singularisと同じ属性の別のres singularisです。いい換えるならres singularisが限定される原因というのは,そのres singularis自身のうちに存在するのではなく,外に存在するのです。ところがあるres singularisが他からの影響を受けずにその活動能力を増大させるということは,そのres singularisを限定する別のres singularisなしに生じていることです。よってこの場合は,このres singularisが限定されていると主張すること自体が不条理であることになります。
よって,この場合の活動能力の増大をそのres singularisの変化のひとつであるとみなす場合には,変化と限定は重なり合わない,つまりあるres singularisが変化しているからといって,直ちにそのres singularisが限定を受けていると把握してはならないということになります。僕はそうした考え方を採用することもできました。しかしそうした立場は採らずに,変化の意味から,変化するものが十全な原因である場合を除外したのです。ただ,どちらの立場に立つのかということは,この際はまるで重要ではありません。活動能力が増大する場合というのを例材にすると,現在の考察には上述のような理由により,困難が生じてしまうということが分かればそれでいいのです。
振駒で郷田九段の先手。相掛りで引き飛車から斜め棒銀。森内名人は9筋の位を取った上でひねり飛車。やや無理をしているという印象が僕にはありますが,先手の陣形の組み方が風変わりだったので,それに対抗したという面があったようです。
手将棋ということもあり,中盤は難解すぎて僕の力ではさっぱり分かりませんでした。差がついたのではないかと思えたのは以下のあたり。
桂馬を支えるために歩を突いた局面。ここで先手はかねてからの狙いのひとつ,▲2五銀の進出。後手は2筋は受けようがなく,後の角の転換のために△5四歩。ただ,これでは少し遅れをとっているように思えました。▲1四銀△3一角▲2三銀成で先手は突破。△同金▲同飛成△7五角は,双方の主張が通ったといえなくもありませんが,▲2一龍が王手で入りました。
守備駒は後手の方が多く,玉は後手の方が堅いといえるでしょうが,これはさすがに駒得も約束された先手がよいのではないでしょうか。後手の感想にもはっきり悪いとありました。この後,先手は危ない橋を渡ったようですが,逆転には至らず,勝利を収めています。
郷田九段が先勝。第二局は来月の2日です。
では,活動能力が増大する個物res singularisの能動は,どのような様式でそのres singularisに生じるのでしょうか。これを示すのが第三部定義二です。すなわちそれは,そのres singularisが十全な原因を構成しているということなのです。いい換えればそれは,現実的に存在するあるres singularisが,他からの影響を受けずに,ただそのres singularis自身だけを原因として,その活動能力を増大させているということです。するとこの場合,そのres singularisが限定を受けていないということは明白です。なぜなら,res singularisを限定するのは,そのres singularisと同じ属性の別のres singularisです。いい換えるならres singularisが限定される原因というのは,そのres singularis自身のうちに存在するのではなく,外に存在するのです。ところがあるres singularisが他からの影響を受けずにその活動能力を増大させるということは,そのres singularisを限定する別のres singularisなしに生じていることです。よってこの場合は,このres singularisが限定されていると主張すること自体が不条理であることになります。
よって,この場合の活動能力の増大をそのres singularisの変化のひとつであるとみなす場合には,変化と限定は重なり合わない,つまりあるres singularisが変化しているからといって,直ちにそのres singularisが限定を受けていると把握してはならないということになります。僕はそうした考え方を採用することもできました。しかしそうした立場は採らずに,変化の意味から,変化するものが十全な原因である場合を除外したのです。ただ,どちらの立場に立つのかということは,この際はまるで重要ではありません。活動能力が増大する場合というのを例材にすると,現在の考察には上述のような理由により,困難が生じてしまうということが分かればそれでいいのです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます