「N95」などの医療用高性能マスクと異なり そこいらへんで60枚入400円くらいで売っている普通のマスクでは エアロゾル化したウイルスを防ぐことはできないのだが
ある程度の大きさの「ウイルスを含む飛沫」に対しては一定の効果はある
ところが 一般的な不織布マスクというのは密閉度が低いため 不織布フィルターの本来の能力を充分に発揮できていないという
ある実験では 粉塵の6〜7割程度しか捉えることができず 3〜4割はマスクの周囲からダダ漏れしてしまっているそうだ
従って マスクの周囲の密着度を向上させてやることで より高いフィルター効果を得ることが出来ると考えられる
最も単純なのは マスクの周囲を手で抑えるという方法である
しかしこの方法ではマスクを手で触らなければならず 手指が汚染されている可能性がある場合には逆効果になりかねない上 そもそも常に両手を顔に当てておかなければならず 他の何も出来なくなってしまう
そこで マスクの上からマスク周囲を抑え込むカバーのようなものを考えてみた
Fig:
これはPP製クリアファイルを丸めてホチキスでとめたものに ゴム紐の先端に結び目をつけて これまたホチキスでとめただけの非常に簡単な品物である
新型コロナウイルスに対してどの程度効果があるのかは不明なのだが 少なくとも花粉(30μm)に対しては効果絶大で これさえしておけばスギ花粉がピークの時期でも鼻水やクシャミの症状はほとんど抑えることが出来る
もちろん眼は猛烈に痒いのだが 気道への花粉の侵入は大幅に抑制することが出来ていると思う
インフルエンザウイルスやコロナウイルスというのは 基本的に気道粘膜細胞に取り憑くものなので 呼吸気の清浄化が有効な対策であることに違いはないはずである
写真では白いテープ状のものが内側に貼ってあるが 気温の低い時期には内部に結露してポタポタと水滴が汚らしいので 窓用の結露吸水テープが貼ってあるのだ
◇追記:このマスクカバーは マスク以外のティッシュやハンカチだけでも顔に密着させることが出来るので 裁縫が苦手な人でも簡便に自作することが出来るのではないか
ただ どんな素材が最も有効なのかがわからない
Ende;