書き逃げアンドロイド。

副交感神経が優位になるような写真が好き。

○自己の喪失。

2018年09月16日 10時49分45秒 | 意識論関連
自律を喪失する原因として家庭内ヒエラルキーの存在を述べたが

多数他人からの外見を気にして自分の本当に好きな純粋行為が持てなくなることも自律喪失の大きな要因になりうる

一般的に「自意識」と言うと「他人からの見た目」のことを指すのだが 他人からの見た目を意識の主体だと錯覚している時点で既に本質的な意識が何なのかを一般人(心理学者も含め)は理解認識していない証拠である

他人からの見た目を気にして 多数派に迎合しておいた方が気分的には安心出来るという習性がヒトにはあるが

こうした多数派迎合バイアスは自律的論理検証判断力を喪失させ盲目性を発揮させる先天的な社会形成習性の一面である

多数派からの外見上「こんなことをやっていたら格好悪いと思われるのではないか」という強迫観念が働くことによって本当に主観的に純粋に好きなことに熱中することが出来なくなってしまうのである

自律の源は自発性である

個人が主体的且つ純粋に自発的行為を持たなければ どんなに世間的に評価や報酬が得られても 本質的な自己の充足にはならず 結果的にそれが精神的ストレスとなって自律的な論理検証能力を喪失させる大きな要因となる

他人の迷惑にまで配慮出来るだけの精神的余裕が失われることによって外見上「自己中心的」になるのであるが この「自己中心的」というのは本質的な自己としての意識が失われた状態であって 「自己中心的な者に自己はない。」というまるで禅問答のような表現をせざるを得なくなる

これは「自己中心的」という表現における「自己」というのが既に存在しているだけの無意識な欲望まみれの自己を指しているのであって 本質的な自己としての意識の本質が失われている状態を「自己中心的」と表現しているのである

親にせよ 多数にせよ 他者からの外見的な格好よさだけで行動が決定していることによって 自律的な行動判断力が働かなくなることによって身勝手で自己中心的で無責任なヒトが出来上がることになる



「他人から見て恥ずかしくない行動を採ることが人間性だ。」と 大衆観念的には錯覚されているが

その大多数の「他人」の観念などというものは 人間性の論理的証明には全くならない

大多数の大衆は京大学長などの生物学権威の言っていることに何の疑問も持たずに鵜呑みにして満足し 結果的に非科学的な大嘘がまかり通ることになっているのである

京大学長や文化功労賞受賞者を 無名のブロガーが批判しても大多数の大衆や頭のおかしい病理診断医は「格好悪いから、やめておけ」などと幼稚に揶揄するか 判断保留で傍観するだけである

論理科学的に検証すれば 大多数の生物学者達の方が間違っていることは明らかなのだが 誰も論理的検証をせず自律的にも判断せず 現状の生物学界体制の腐敗状態を傍観放置する状態が一切改善しないのである



東電社内で原発の津波に対する脆弱性を主張し続けることが東電社内において「恥ずかしいこと」になったからこそ 津波に対する脆弱性は無為に放置されたのである

多数派が常に正しいと「思う」ことの方が間違いで ナチス政権下で600万人のユダヤ人が殺害されたのはドイツ人の多数派が間違っていたからである

多数派に迎合同調しておけば気分的には安心満足であろうが その気分こそが先天的本能習性が促す無意識なバイアスであり こうしたバイアスこそが本質的な意識の欠落を促すのである

どんなに強く「思って」も それは所詮気分感情が促す無意識なバイアスに過ぎず むしろそのバイアスこそが自律的な社会的責任判断能力を喪失させる最も根源的な要因なのである

何度も言うが ヒトという種の生物の脳に組み込まれた先天的行動バイアスは 人間としての本質的意識を阻害する方向に働く場合が非常に多いのである



「日本人は異論反論に素直に耳を傾ける態度が欠けている」と言われている

日本人特有の同調圧力 迎合性をよしとする風潮文化が原因である そしてこうした風潮文化は世代を超えて無意識に「連鎖」することによって維持され続けるのである

「共感性」というものは芸術や商売において世間的成功を得るのに有利ではあるが こうした一面的結果だけを論拠に人間としての価値か何かと錯覚するのは無責任極まりない「バカの屁理屈」である

現状の経済システムに著しい欠陥が存在することは確かであるにも関わらず 現状の経済システム上で金儲けが出来たからといって人間としての価値の論証には全くならない

サブプライムローンを「発明」した経済学者にノーベル賞を与えるなどというトンチンカンな評価が下されるのも 金儲けという一面的結果だけを基準にしたからであろう

賞金の額(世間的成功)だけで権威性が担保されると思ったら大間違いである



Ende;
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