デジタルホビーのFDーEOS EF-Mマウントアダプターを注文したら、「お届けが半年先になりそう」との旨メールが来て、流石にそこまで待てないのでキャンセルして、ケンコーで販売しているTマウントーEOS EF-Mマウントの変換アダプターを購入して改造計画を発動
ケンコーのマウントアダプターはアルミ系材料を機械加工した美麗な仕上がりで、切削面は虹が出る程なので、精度的には信頼性が高そうで、これで¥3,000ちょっとというのはかなりお買い得感ある
Tマウント側とEF-Mマウント側は2.6㎜のイモネジ3本をマイナスの精密ドライバーで締め付けるようになっている
これはTマウントがネジ込み式であるため、回転角度調整のためのものだと思うが、ネジを締めない状態だと結構ガタつく
でもTマウント側パーツは今回不要なのでネジを全部緩めて取り外しておく
んで、今度はFDレンズマウントも入手しなくちゃならなくて、新宿の中古カメラ屋をハシゴして「中古カメラ市場」でCanon T-50のジャンク品(税込み¥1,620-)を買ってきた
よくよく考えたらマウントアダプターも新宿のヨドバシで買えばよかったんだ
まあいいや
「中古カメラボックス」にCanon FT-bが中古で¥1,080-ってのもあったんだけど、あんまりマウントの状態が良くなさそうだったので避けた
「マップカメラ」の場合、ジャンクも含めてネット上に全て掲載されているそうで、ネット上に載っていない場合には在庫はないとのこと
東口にも2軒(三共とアルプス)あるんだけど、あまりに寒かったので足を伸ばす気が失せてしまった。西新宿ってビル風スゲーのよ
買ってきたT-50は埃だらけだったんだけど、ウエットティッシュで拭いたら意外と状態が良くて、電池ボックスのフタ側端子が液漏れとおぼしき腐食はあったものの、これも拭き取ってアルカリ電池を入れたら一応動いた
ただ、ダストキャップも何もない状態で剥き出し埃まみれで陳列されていたので、ミラー精度が低下してキチンとピントが合わせられない可能性はあるかも
とは言え、一応動くカメラから部品を取ってしまうというのは、何とも忍びないのだけれど。まあ、仕方ないね。EOS M10の生贄として有り難く分解させていただきます 南無阿弥陀仏…
あと意外だったのはファインダーアイピースが無傷だったので、これは手持ちのT-70のそのまま使えたこと
今のところマウント部品を取った以上の分解はしてないんだけど、ペンタプリズムを取りだしたら綺麗かも。まそれは後でのお楽しみ
さて、マウントアダプターの工作に移ります
キヤノンFDマウントのフランジバックは42㎜で
キヤノンEF-Mマウントのフランジバックは18㎜なので
その差は24㎜
アダプターのEF-Mマウントパーツの厚みがフランジ面から20㎜なので、4㎜延長した先にFDレンズのフランジ面がくれば良いことになる
FDマウントのカメラ側の外爪部品の厚みは5.5㎜なので、単にネジ穴的なものを設けてくっつけても既に1.5㎜のアンダーインフィニティになるのと。そもそも取り付け穴自体がアダプターの外周からはみ出し気味なので、直接ネジ穴をあけて取り付けることが出来ない
となると厚さ2㎜のアルミ板的なものをはさんで接続するなどの必要があるので、EF-Mマウントパーツの前面を3.5㎜削り取る必要がある
大変…(T_T)
アダプターの断面厚みが5.5㎜くらいあるので1㎜削るのに2時間くらいかかった
スウェーデン製のヤスリでガリガリ削ったんだけど、丸一日潰れた
体中痛い…
若干調整に手間取って0.05㎜くらい削り過ぎた
削り過ぎならプラスチックフィルム的なものをガスケット状に挟めばなんとかなるので、肝心なのはむしろマウント面との平行が保たれていること
次に挟み込むアルミ板の寸法を検討してたら、FDマウントのネジ穴の間隔が何かおかしい
よーく見たら、上側(切り欠きのある方)の二つのネジ穴が下側の二つのネジ穴よか間隔が広いことに気がついた
つまり、ネジ穴の位置は対角線上ではないので、現物合わせでネジ穴を決める必要がある
気がつかなかったら寸法がとっちらかっていたかも知れない
Fig:
上側のネジの間隔は45㎜で、下側は40㎜だった
FDマウント部品のネジはM2なので、Φ1.6㎜の下穴をあけてM2のタップでネジ山を切ったんだけど、厚さ2㎜のアルミ板では強度が足りなくて、ちょっと締めすぎたらネジ山が崩れてしまった
仕方ないのでナットで裏から締め込む
アルミ板をマウントアダプター側に取り付けるにもM2のビスで留めたんだけど、やっぱりアルミなのでネジ山が脆弱そうなので、下穴を深さ10㎜近くまであけてから長さ8㎜の皿ビスで締め込んだ
ネジの長さって、鍋頭だとネジ部分だけを長さとして表記しているんだけど。皿頭だと頭も含めての長さ表記になっていたので、注意が必要
フランジ間の長さはノギスで測って24㎜ 残念ながらマイクロメーターは20㎜までしか測れないので、0.05㎜以下の誤差については不明
アダプターの削り過ぎは多分アルミ板の厚み誤差か、若しくはドリルやタップのメクれか何かでチャラになったらしい
これで一応改造アダプターが完成したのでEOS M10のバッテリーを充電、ランプが緑色になるまでやることがなくなったのでこんな記事書いてみたりしている
一応ネット上の情報ではEOS-Mマウントのフランジバックは18㎜で、FDマウントのフランジバックは42㎜と書いてあったので、フランジバック間は24㎜ピッタリで良いはずなんだけど
実際に撮影してみるまではわからない
次回は実写記事となる予定
結末や果たして…
Fig:
FDレンズの場合、本来は絞り込み機構が必要なんだけど、実はマクロレンズだけは絞り込みレバーロック機構が内蔵されているので、必要ないのです
○今回のマウントアダプター改造計画の費用
ケンコーEOS-M Tマウントアダプター ¥3,370
キヤノン T-50(中古) ¥1,620
100×300 t:2 アルミ板 ¥490
M2 ビスナットセット ¥105
計 ¥5,585
今回購入したのはこれだけなんだけど、実際にはM2のタップとか1.6㎜のドリルとかピンバイスとかスウェーデン製のヤスリとかノギスとかもろもろ持ってたのでこの金額でおさまっている
結局価格的には安くはなかったんだけど、半年待ちは回避出来たし、アルミの端材はパワーLEDの放熱板とかにも使えるし、まいっかって感じ
Ende;
ケンコーのマウントアダプターはアルミ系材料を機械加工した美麗な仕上がりで、切削面は虹が出る程なので、精度的には信頼性が高そうで、これで¥3,000ちょっとというのはかなりお買い得感ある
Tマウント側とEF-Mマウント側は2.6㎜のイモネジ3本をマイナスの精密ドライバーで締め付けるようになっている
これはTマウントがネジ込み式であるため、回転角度調整のためのものだと思うが、ネジを締めない状態だと結構ガタつく
でもTマウント側パーツは今回不要なのでネジを全部緩めて取り外しておく
んで、今度はFDレンズマウントも入手しなくちゃならなくて、新宿の中古カメラ屋をハシゴして「中古カメラ市場」でCanon T-50のジャンク品(税込み¥1,620-)を買ってきた
よくよく考えたらマウントアダプターも新宿のヨドバシで買えばよかったんだ
まあいいや
「中古カメラボックス」にCanon FT-bが中古で¥1,080-ってのもあったんだけど、あんまりマウントの状態が良くなさそうだったので避けた
「マップカメラ」の場合、ジャンクも含めてネット上に全て掲載されているそうで、ネット上に載っていない場合には在庫はないとのこと
東口にも2軒(三共とアルプス)あるんだけど、あまりに寒かったので足を伸ばす気が失せてしまった。西新宿ってビル風スゲーのよ
買ってきたT-50は埃だらけだったんだけど、ウエットティッシュで拭いたら意外と状態が良くて、電池ボックスのフタ側端子が液漏れとおぼしき腐食はあったものの、これも拭き取ってアルカリ電池を入れたら一応動いた
ただ、ダストキャップも何もない状態で剥き出し埃まみれで陳列されていたので、ミラー精度が低下してキチンとピントが合わせられない可能性はあるかも
とは言え、一応動くカメラから部品を取ってしまうというのは、何とも忍びないのだけれど。まあ、仕方ないね。EOS M10の生贄として有り難く分解させていただきます 南無阿弥陀仏…
あと意外だったのはファインダーアイピースが無傷だったので、これは手持ちのT-70のそのまま使えたこと
今のところマウント部品を取った以上の分解はしてないんだけど、ペンタプリズムを取りだしたら綺麗かも。まそれは後でのお楽しみ
さて、マウントアダプターの工作に移ります
キヤノンFDマウントのフランジバックは42㎜で
キヤノンEF-Mマウントのフランジバックは18㎜なので
その差は24㎜
アダプターのEF-Mマウントパーツの厚みがフランジ面から20㎜なので、4㎜延長した先にFDレンズのフランジ面がくれば良いことになる
FDマウントのカメラ側の外爪部品の厚みは5.5㎜なので、単にネジ穴的なものを設けてくっつけても既に1.5㎜のアンダーインフィニティになるのと。そもそも取り付け穴自体がアダプターの外周からはみ出し気味なので、直接ネジ穴をあけて取り付けることが出来ない
となると厚さ2㎜のアルミ板的なものをはさんで接続するなどの必要があるので、EF-Mマウントパーツの前面を3.5㎜削り取る必要がある
大変…(T_T)
アダプターの断面厚みが5.5㎜くらいあるので1㎜削るのに2時間くらいかかった
スウェーデン製のヤスリでガリガリ削ったんだけど、丸一日潰れた
体中痛い…
若干調整に手間取って0.05㎜くらい削り過ぎた
削り過ぎならプラスチックフィルム的なものをガスケット状に挟めばなんとかなるので、肝心なのはむしろマウント面との平行が保たれていること
次に挟み込むアルミ板の寸法を検討してたら、FDマウントのネジ穴の間隔が何かおかしい
よーく見たら、上側(切り欠きのある方)の二つのネジ穴が下側の二つのネジ穴よか間隔が広いことに気がついた
つまり、ネジ穴の位置は対角線上ではないので、現物合わせでネジ穴を決める必要がある
気がつかなかったら寸法がとっちらかっていたかも知れない
Fig:
上側のネジの間隔は45㎜で、下側は40㎜だった
FDマウント部品のネジはM2なので、Φ1.6㎜の下穴をあけてM2のタップでネジ山を切ったんだけど、厚さ2㎜のアルミ板では強度が足りなくて、ちょっと締めすぎたらネジ山が崩れてしまった
仕方ないのでナットで裏から締め込む
アルミ板をマウントアダプター側に取り付けるにもM2のビスで留めたんだけど、やっぱりアルミなのでネジ山が脆弱そうなので、下穴を深さ10㎜近くまであけてから長さ8㎜の皿ビスで締め込んだ
ネジの長さって、鍋頭だとネジ部分だけを長さとして表記しているんだけど。皿頭だと頭も含めての長さ表記になっていたので、注意が必要
フランジ間の長さはノギスで測って24㎜ 残念ながらマイクロメーターは20㎜までしか測れないので、0.05㎜以下の誤差については不明
アダプターの削り過ぎは多分アルミ板の厚み誤差か、若しくはドリルやタップのメクれか何かでチャラになったらしい
これで一応改造アダプターが完成したのでEOS M10のバッテリーを充電、ランプが緑色になるまでやることがなくなったのでこんな記事書いてみたりしている
一応ネット上の情報ではEOS-Mマウントのフランジバックは18㎜で、FDマウントのフランジバックは42㎜と書いてあったので、フランジバック間は24㎜ピッタリで良いはずなんだけど
実際に撮影してみるまではわからない
次回は実写記事となる予定
結末や果たして…
Fig:
FDレンズの場合、本来は絞り込み機構が必要なんだけど、実はマクロレンズだけは絞り込みレバーロック機構が内蔵されているので、必要ないのです
○今回のマウントアダプター改造計画の費用
ケンコーEOS-M Tマウントアダプター ¥3,370
キヤノン T-50(中古) ¥1,620
100×300 t:2 アルミ板 ¥490
M2 ビスナットセット ¥105
計 ¥5,585
今回購入したのはこれだけなんだけど、実際にはM2のタップとか1.6㎜のドリルとかピンバイスとかスウェーデン製のヤスリとかノギスとかもろもろ持ってたのでこの金額でおさまっている
結局価格的には安くはなかったんだけど、半年待ちは回避出来たし、アルミの端材はパワーLEDの放熱板とかにも使えるし、まいっかって感じ
Ende;