犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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除染

2013年05月12日 | 椰子の実の中
除染。
放射能汚染を取り除く。という意味では正しい言葉なのかもしれない。

けれど、放射性セシウムでも半減期約30年、
30年経って半分になる、次の30年でまた半分、次の30年でまた半分…
瞬足のアキレスでさえ亀に追いつけないように、
放射能は消えない。

そんな、無くならない物を取り除くというのは、
単に別のどこかに持って行くことに過ぎない。

それでもとにかく生活している場所からは取り除きたい。



鎌仲ひとみ監督の「内部被曝を生き抜く」を観た。

お寺の幼稚園の、園庭の土をはぎ取り、屋根を全て張り替える。
取った土は、寺の裏の敷地に深く埋めた。
どこか他へ持って行くっていうのは、そこへまた押し付けることになる。
と住職は言う。

東京が原発を茨城福島に押し付けたように、
より僻地へと放射能の皺寄せをしてもそんな除染は無意味だ、ということだ。



映画の中で、湾岸戦争で使用された劣化ウラン弾の影響について触れている。
米国は「安全だ」と言う。
安全じゃないから武器なんじゃないの?
・・・



東京都民であることだけでこんなに恥ずかしく思うのは
まったくうんざりだ。

安全だと言うなら都庁の前の新宿公園に原発を建設する!
という、2004年の映画「東京原発」は、私の気持ちをスカッと
笑いに変えてくれる。
やりきれなさは残るけどね。

日本の核廃棄物が武器に使われたら、
日本国民であることも堂々としていられなくなってしまう。

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