犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

レスパイト

2018年10月12日 | 介護ウチのバヤイ
レスパイトという言葉を知ったのは、
三月に母が老健に初めて入所した時だ。

老人保健施設では、その施設に所属するケアマネージャーさんが付く。
そのケアマネさんが介護計画の中で
「…ならびにご家族のレスパイトを目的とする云々」
と使っていたのだ。

しばしの骨休め。である。



一週間はあっという間だった。
最初の二日は、普段の習慣が抜けなかった。
便座に腰掛ける前に、そこが汚れていないか用心して見る。
その癖は無くなりはしなかったが、かなり緊張感は抜けた。

お迎えに行くのは15時という日は、
母の過ごしやすいようにあれこれを元に戻す、
それだけで半日が終わった。

夜、自分が帰宅してトイレに入ろうとした時、
びしょ濡れの便座を見て、
ああ、一週間たしかに休まっていたのだ、と感じ入った。



定期巡回という形で介護ヘルパーさんに来てもらっている。
毎日決まった時間に来てくれる。

朝6時のヘルパーさんが、よく見て、話を聞き出してくれる。
つまり、客観的にも見るし主観も聞く。

「体調良さそうですね、定期的に行ったら良いんじゃないですか?月に一度とか」
「えー、二度と行きたくないの?」
といった具合だ。

体調が良いのを心地良く感じてくれるといいんですけどね、
良い時はあまり感じないみたいで。
「良い時は"あたりまえ"なんでしょうね」

そうそう。患者さんあるあるである。
体調が良いのはあたりまえ。
良くなると、悪いときのつらさはケロリと忘れる。
どうして良くなったのかも忘れる。
治療のおかげ、と言える患者さんはすばらしい。



自分もそうだ。

一週間なんてあっという間。
休まった気がしない。
かえって母がいる時間のイラ立ちが強くなったくらいだ。

なんてな感想が最初に立った。
けれど、便座の汚れを見て、掃除をしながら思った。
毎日これに追われていたのが無かったのだ、良い休みだった。と。



二度と行きたくない「という面も有る」とかなんとか母は言っていたが、
また行ってもらおう。
ヘルパーさんの言う「月に一度」は多いにしても、
二ヶ月に一度とか。
今回は三ヶ月ぶりだったが、間があかないほうが慣れるかもしれない。
いや慣れるというのは難しいか。

在宅介護のケアマネさんと相談して、今後を考えていこう。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 分解してミル | トップ | 小娘と爺さん »

コメントを投稿

介護ウチのバヤイ」カテゴリの最新記事