[あらすじ] ちょっと年上で同じ市内在住の友人Tの実家の片付けを手伝うバイト。
大体が不用品で、それをできるだけ分別してゴミや資源として収集に出し、
どうにも大きい物は粗大ゴミとしてクリーンセンターに持ち込む。
年配の警備員さんの誘導で車を入れ、
係員さんのチェックを受けて計量し、
会計窓口に移動して料金を支払う。
粗大ゴミが出せるのは、一年に10回まで。
収集だと一回に10点までだが、持ち込みならそれ以上でも可能だ。
インターネットでの予約ができるのは10点までなので、
予約した後で、電話をして品目を追加する。
今回は前日のうちに車に積み込んで、追加の電話をした。
長い電話の最後に全て復唱してもらい、
「全部で26点ですね」と確認。
詰め込んだ。
※
いつものように、左折で入場しながら、警備員さんにハキハキと挨拶した。
「今日の午前の予約ですか?」
ーはい!
「来たこと有りますか?」
ーはい!
「昨日も来たもんね。」
いつもちょっと偉っそうにしているおじいの警備員さんが、
妙な笑顔になっている。
ちょくちょく来るので、顔を憶えてもらえた。
心の中で、返す。
昨日じゃなくて一昨日だけどな。
まあ、同じことだ。
※
いつものようにバックで倉庫に寄せて、おじいの誘導で停止する。
既に用意してある身分証を呈示しながら、名乗る。
「点数が多いので、車ごと計量します。」
と、ここで、いつもと違うことになった。
隣の建物の向こう側に、収集車を計量するための、
車ごと乗っかれる計量器が在ることは、
何度も通るうちに見て知っていた。
ゴミを載せた状態で測り、ゴミを降ろしてからまた測り、
差額をゴミの量とするのだ。
車のエンジンをかけ直し、建物の向こう側へ移動する。
係員さんのOKが出たら、一旦、敷地を出て、また
いつものおじい警備員の入り口から入り直し、
またいつもの倉庫の前にバックで入る。
そして、26点の粗大ゴミをどんどん降ろす。
私が降ろしたゴミを台車に積む係の人と、
品目をチェックする係の人と。
降ろし終わったら、またエンジンをかけて、
建物の向こうの計量器へ行く。
測り終わったら、伝票を受け取る。
そしてまた一旦、敷地を出て、おじいの入り口から入って、
今度は会計窓口前の駐車スペースにとめる。
伝票を見ると、1570㎏、とある。
いつも受け取る伝票はゴミの重さだから、
せいぜい30㎏くらいなので、なんだかちょっと驚いた。
車ごとの重量だから。
と落ち着きを取り戻し伝票をめくると、
1510㎏、とある。
つまり、その差60㎏だったということだ。
ずいぶん積み込んだつもりだが、
私程度の人間一人の体重分くらいだったわけだ。
今回は、金属でできている物は石油ストーブ2つくらいだったからだ。
あとはプラスチック製の衣装ケースだの、
敷物3枚だのクッション6個だの旅行鞄5個だのがかさばっていたのだ。
※
会計窓口に行くと、
いつものねえさんが「〇〇〇〇円です。
ちょうどお預かりします。
こちらにサインお願いします。
今日は頭にいつもの巻いてないんですね。」
と、こちらもいつもとちょっと違う言葉が掛かった。
いつもは車に積み込む作業をして汗だくで、
頭に手拭いを巻いている。
今回は、積み込みは前日に済んでいるので、
ただ車で出かけてきただけだから、頭がすっきりしていたのだ。
「トレードマークの。ふふ。」
すっかり顔なじみになっている。
ー今回たくさん運んだので、しばらく来なくて済むと思います。
「終わったんですか?」
いやー、終わってはいない。
一つの層を剥がした、というくらいのことだ。
まだまだ何層も、物が重なって置いてある。
やれやれ。
作業はつづく。
話は一旦ここでおしまい。
大体が不用品で、それをできるだけ分別してゴミや資源として収集に出し、
どうにも大きい物は粗大ゴミとしてクリーンセンターに持ち込む。
年配の警備員さんの誘導で車を入れ、
係員さんのチェックを受けて計量し、
会計窓口に移動して料金を支払う。
粗大ゴミが出せるのは、一年に10回まで。
収集だと一回に10点までだが、持ち込みならそれ以上でも可能だ。
インターネットでの予約ができるのは10点までなので、
予約した後で、電話をして品目を追加する。
今回は前日のうちに車に積み込んで、追加の電話をした。
長い電話の最後に全て復唱してもらい、
「全部で26点ですね」と確認。
詰め込んだ。
※
いつものように、左折で入場しながら、警備員さんにハキハキと挨拶した。
「今日の午前の予約ですか?」
ーはい!
「来たこと有りますか?」
ーはい!
「昨日も来たもんね。」
いつもちょっと偉っそうにしているおじいの警備員さんが、
妙な笑顔になっている。
ちょくちょく来るので、顔を憶えてもらえた。
心の中で、返す。
昨日じゃなくて一昨日だけどな。
まあ、同じことだ。
※
いつものようにバックで倉庫に寄せて、おじいの誘導で停止する。
既に用意してある身分証を呈示しながら、名乗る。
「点数が多いので、車ごと計量します。」
と、ここで、いつもと違うことになった。
隣の建物の向こう側に、収集車を計量するための、
車ごと乗っかれる計量器が在ることは、
何度も通るうちに見て知っていた。
ゴミを載せた状態で測り、ゴミを降ろしてからまた測り、
差額をゴミの量とするのだ。
車のエンジンをかけ直し、建物の向こう側へ移動する。
係員さんのOKが出たら、一旦、敷地を出て、また
いつものおじい警備員の入り口から入り直し、
またいつもの倉庫の前にバックで入る。
そして、26点の粗大ゴミをどんどん降ろす。
私が降ろしたゴミを台車に積む係の人と、
品目をチェックする係の人と。
降ろし終わったら、またエンジンをかけて、
建物の向こうの計量器へ行く。
測り終わったら、伝票を受け取る。
そしてまた一旦、敷地を出て、おじいの入り口から入って、
今度は会計窓口前の駐車スペースにとめる。
伝票を見ると、1570㎏、とある。
いつも受け取る伝票はゴミの重さだから、
せいぜい30㎏くらいなので、なんだかちょっと驚いた。
車ごとの重量だから。
と落ち着きを取り戻し伝票をめくると、
1510㎏、とある。
つまり、その差60㎏だったということだ。
ずいぶん積み込んだつもりだが、
私程度の人間一人の体重分くらいだったわけだ。
今回は、金属でできている物は石油ストーブ2つくらいだったからだ。
あとはプラスチック製の衣装ケースだの、
敷物3枚だのクッション6個だの旅行鞄5個だのがかさばっていたのだ。
※
会計窓口に行くと、
いつものねえさんが「〇〇〇〇円です。
ちょうどお預かりします。
こちらにサインお願いします。
今日は頭にいつもの巻いてないんですね。」
と、こちらもいつもとちょっと違う言葉が掛かった。
いつもは車に積み込む作業をして汗だくで、
頭に手拭いを巻いている。
今回は、積み込みは前日に済んでいるので、
ただ車で出かけてきただけだから、頭がすっきりしていたのだ。
「トレードマークの。ふふ。」
すっかり顔なじみになっている。
ー今回たくさん運んだので、しばらく来なくて済むと思います。
「終わったんですか?」
いやー、終わってはいない。
一つの層を剥がした、というくらいのことだ。
まだまだ何層も、物が重なって置いてある。
やれやれ。
作業はつづく。
話は一旦ここでおしまい。
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