文京区の区議会議員が、ゲイであるとカムアウトしたというニュースが届いた。
https://www.buzzfeed.com/jp/kazukiwatanabe/20170706?utm_term=.ktD83w9n4#.ipbZ4r1bW
市政区政は、市民の生活に一番近い。
憲法があって法律があれこれあっても、実際の生活に直接に関わってくるのは、
自治体のありかただ。
前田氏も、自身の経験がカムアウトに繋がっていると語る。
同居のパートナーがいた。
入院しても、重篤な場合、家族と認められなければ病室に入れない。
葬儀でも、親族の席には座れない。
賃貸住宅もパートナーの名義だったら住み続けられない。
これらは、通念や国政がどうあれ、自治体が制度として整備していれば、
守れる権利だ。
LGBTとカムアウトしている、自治体の議員が連盟を作った。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017070600935&g=pol
私のような、一般の生活者がカムアウトするのでさえ、
勇気は要る。
人間関係がどう変わるか、
面と向かって誰に何を言われるか、どう見られるのか。
ましてや議員であれば、次に当選できるかどうかがかかってくる。
カムアウトによって増える票もあるだろう。
しかし減る票というのも実際にはあるだろう。
5期目にあり、一定の評価を得た上でのカムアウトというわけだ。
少数者の暮らしやすい社会は、多くの人にとっても暮らしやすい。
簡単な例では、私自身は介護保険を必要としていないが、
同居の母は介護保険のおかげでさまざまな支えを得られている。
自分が直接受けるサービスではないから自分とは無関係というわけではない。
市民生活は制度に満ちている。
制度に関わらない生活など無い。
制度を作る役割の人には、暮らしやすさを考えてほしい。
暮らしやすさを考える人に、制度を作ってほしい。
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