犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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公衆トイレと私

2015年09月19日 | LGB&T
[あらすじ] 自分の考えや推測や感想の混じったフィルターごしに受け取るのではなく、
見たまま受け止めると生活はスムーズだ。


公衆トイレだが。
女子トイレに入ると、ギョッとされることがちょくちょくある。
見た目が女子らしくないので、驚かれるのだ。

私の後に男性がついて来て、女子トイレに入りそうになってしまったこともある。

女子トイレは混みがちだ。
入るだけだって驚かれるのに、並ぶのはもっとイヤだ。
私が最後尾に並んでいると、次に来た女性がハッとして数歩下がって、
入口の赤い表示を確認して、さらに私を見直して、あらためて入って来る。
ということはよくある。

平気でいればいいのだが、まあ、気分のいいことでもない。



思い出した…
間違って、男子トイレに入ってしまったことがある。
二十代の頃だった。

入ってすぐ、ずらりと並ぶ小便器を見て、「あれ?」と思ったが、
個室に入った。
人がいなかったので、あまり気にしなかったのか。
出る時に、入ってきた男性とすれ違った。
かなり見られた。

女子トイレに入っても男子トイレに入っても、
じろじろ見られる。
どうしろと言うのか。



4月の終わりに、性的マイノリティーのデモ、
東京レインボープライドがあった。
会場にある男女のトイレの他に、「ジェンダーフリー」の仮設トイレも
設けられていた。
男も女もどっちかよくわかんないようなのも、みんな一列に並んで、
空いたところに入る。

そもそもこんなイベントの時だから、私のような一見おっさんくさいのが
女子トイレに並んでいても、誰も気にしない。
楽な日だ。

こんな日だから「ジェンダーフリー」のトイレが設置されるわけだが、
必要なのはむしろ日常なのだ。

駅構内だと、「だれでもトイレ」が広まってきているように思う。
ただ、身体障害者や高齢者や赤ちゃんの世話をする人が対象であるようで、
どうも、身軽な私が利用するのはなんだかかえって人目が気になる。



この頃、女子トイレに入っても、あまり見られない。
服装は変わらないし、おっさんくささは年々増している。
なのになぜかって?

今、私は髪を伸ばしている。
長い髪を後ろで結っているのだが、
これだけで、ずいぶんと人の視線は違うものだ。

だからって納得いかないぞ。

なんで髪が長けりゃすんなり女だってことになるんだ。
長い髪=女性って記号には例外があり過ぎる。
ショートカットの女性だってたくさんいるし、
長髪の男性だっていくらでもいる。

髪の長いのは女性、ってのはかなり目の粗い篩なんだろう。
これは社会的なフィルターと見えるが、
常識なんて個人によって様々だ。
やっぱりフィルターは自分で作っているものなんじゃないか。

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