聞かれ下手

[あらすじ] ブログ上でカムアウトした。
http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/52070d05edf2677ddafe5136fe54b25a
生物学的には女性、 性自認は女性でもなければ男性でもなく、恋愛対象は女性。

昨日は、会話がいちいち成立しない、と書いた。
http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/bc1d265e0ba6f6240965eeb2daea9614
読んでいただければ分かると思うが、
それは必ずしも、私の性自認と性的指向の問題ばかりではない。
他に会話として返事のしようもあれば、
とっととカムアウトして全うに話す、という方法もある。


会話が成立しないため、私は人と話すことがあまり好きでなくなった。
何を聞かれても返事はしにくいし、
自分がそうであるから、他人にもやたらに質問する気になれない。
ひとと話す楽しみから遠のいた。

今はだいぶオバハンになってきたので、気安く他人と話したりするが、
以前はそんな調子だった。
しかし、今もそういう傾向は存分にあるので、
ひとにいろいろその人自身のことを聞いたりすることは
あまりしないように思う。


ちょいと戻ると、私の返事にしようで、いかようにも会話は続く。
それに、もうちょっと踏み込んだり言い換えたりして質問されれば
答えようも違ってくる。
そういうわけで、私は聞かれることが嫌いではない。
素朴に率直に質問してくれる友達がいる。
すると、会話は進む。
ただ、内容は濃くなる。
気軽に「カレシいないの？」と聞いてから続く会話とは、
ちょいと色合いが違うことになる。

「結婚したくないの？」
と聞かれて、心の中で〔自分が結婚できる制度は無いから〕と思いながら
そこは口に出さず、現行の制度においての結婚について
「したくない」
と返事する。
これが私の性格だ。

そっけない返事にめげず、
「なんで？」とか「じゃあ一緒に生活したいとかは？」などと
ねちねち聞いてこられることは、嫌いではない。
むしろ、そういうふうに視点をちょっと変えてみる人が好きだ。


しつこいようだが、ここで書いているのは、私個人のことであって、
トランスジェンダー一般のことではない。
性自認や性的指向の問題と、性格や人格が深く関わるということは
あると思う。
ただしそれも元来の性格と相俟ってのことだから、一般化して
捉えることはしないほうがいいだろう。

私個人はトランスジェンダーを代表するものではないが、
私個人の経験や感覚を知ることで、トランスジェンダーのある面を
知ることはできると思う。
そのために、駄文を綴っている。


つづきつづける