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LGBT用語集 LGBT・ストレート篇

2015年11月10日 | LGB&T
LGBTに関する話をしようと思うと、どうしても
日頃聞かない言葉を使う必要が出てくる。
ストレートの人がストレート主権社会で過ごす限り、
LGBTを表現する必要など無いからだ。

知らないことは見えない、わからない、こわい、きもちわるい。
ウソは泥棒の始まり。
無知は差別の始まり。
知ると見える、わかる、こわくない、きもちいい。

って、最後の「きもちいい」は飛び込み過ぎか。
なんつって。

と、書いたところで既に、「LGBT」と「ストレート」を
説明しなければいけないだろう。

LGBTとは、4つの英語の頭文字だ。
Lesbian:レズビアン:女性の同性愛者、
Gay:ゲイ:男性の同性愛者、
Bisexual:バイセクシュアル:両性愛者、
Transgender:トランスジェンダー:性同一性障害など、性別を越境するひと。

ざっと並べるとこんなところだが、この中がもっと細分化されている。

LGBTは性的マイノリティ全体を表現するように考えられているが、
実際のところ、レズビアンとゲイが中心の運動の中で作られてきた言葉だ。
だから、性的指向によるマイノリティを表すだけになっている、という批判もある。

つまり、IS(アイエス):インターセックス:半陰陽、性遺伝子の異常により生まれながらに
性別が男女どちらかと割り切れない状態のひとたちも、性的マイノリティとして
ここに含めるべきであるという考えだ。
そのためにLGBTIという言い方もあるようだ。

さらに、Aセクシュアルというひとたちもいる。
これは、恋愛やセックスをしない、というひとたちだ。
セックスを含んだ人間関係に興味が無いのだ。
経験が無いからとか機会に恵まれないとか機能不全だとかいう誤解が多いが、
そういうことではない。
このひとたちもLGBTという表現だと取りこぼされてしまう。

LGBTQと言って、Queer:クィアという語を加えるという考えもある。
が、クィアというのはそもそも、奇妙とかアヤシいとかオカシいとかいう意味であり、
同性愛者をバカにして使う語だった。

ホモという呼び方に、侮蔑の意味がくっつくようになってしまったので、
男性同性愛者たちは自分たちをゲイと呼ぶようになった。
英語のGayはもともと、楽しいとか明るいとか喜びとかいった良い意味だからだ。

同様に、日本のレズビアンたちの一部は、ビアンと自称する。
フランス語のbien(ビアン):良い、に掛けている。

私はぜーんぶひっくるめてクィアでいいんじゃないかと思っている。
差別語を敢えて使う、逆転の方法だが、
元の英語を知らないと意味が無いので、日本では意味をなさない。

それで私は今のところ、性的マイノリティと呼んで、全体を曖昧にひっくるめようと
している。
ただ、マイノリティという言葉が気にいらない。
少数者と言ってしまうと、少数しかいないと思われる。
いないと思っても実は身の周りにけっこういるんだよ、ということが言いたいのに、
矛盾する。

ここはまた別に詳しく書こう。

さて、LGBTでないもの、クィアでないもの、
大多数であり、フツーであり、主たるものであり、権利を握っている、
異性愛者たちのことを、
ストレートと呼ぶ。

英語で元々は、まっすぐとか曲がっていないとか正しいとか混じりけないとかいった意味だ。

日本では、ノンケなんて呼び方もある。
用例「あんたノンケに恋しちゃってんの?!不毛だからやめなさいっ」
用例「またギョーカイ以外のひと?須山はノンケ食いだねえ」
といった具合だ。

あ、ギョーカイというのもギョーカイ用語ですな。

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