犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

カムアウトの反応 の反応篇

2015年11月09日 | LGB&T
[あらすじ] 私は、生物学的には女性だが、性自認は女性でも男性でもなく、恋愛対象は女性。
FtXといった概念は以前は知らなかったので、20代の頃は同性愛としてカムアウトしていた。

「同性愛だからひとと違った経験して、芸術的センスが良くなるね」
「俺はホモはイヤだけど、レズはきれいだと思うな」
「あたしのこと襲わないでよね」
「いっぺん男とヤればなおるんじゃないか」
「女同士ってどうヤるの?」

こういった反応を書いてきたが、ほとんどが十代二十代の経験だ。
三十代四十代になると、周囲も少しオトナになるのか、ここまでの発言は聞かれにくい。
腹の中で思ってはいるかもしれないが。

六十代になってもいるのは、
「同性愛者は身近にいたことがない」
というものだ。
これは聞く度に「目の前にいるぜ」と思う。
目の前にいても見えないのだ。

このひとの目のせいだけではない。
性的マイノリティは、わざわざ公言しない限り、見えない。
私も黙ってりゃただの未婚で子どもの無い女だ。

黙っていては伝わらないので、カムアウトしている。

ただ、性に関わることを公言しなければならないことは
楽ではない。
二十代三十代に浴びてきた言葉の数々については、自分の中では解決しているが、
あらためて思い出してまとめて書いていると、やっぱり腹が立ってくる。
思いっきり喧嘩がしたくなってきた。
ぐーでぱんちする喧嘩がしたくなってきた。鬱憤がたまっとる。

そんな部分も伝えたいと思って、反応シリーズを書いてきた。
殴り合いの喧嘩はしない。ブログを書き続けるだけだ。
社会は20~30年前とだいぶ変わってきた。
(性的マイノリティに対する見方も、暴力の扱いも)



「おまえのブログ読んでるよ。たいへんだな、フェードアウトも。あんなこと言うヤツいるんだな」

ありがとう、読んでくれて。
ありがとう、共感してくれて。
はげみになるよ。

でもわしは段々消えて行ったりしないぞ。
カムアウトじゃ、カム・アウト。
音楽用語でおぼえるな。



ひとに明かせないから、クローゼットに閉じこもる。
ひた隠しにして、生きる。
ばれないか、ばれたらつまはじきにされるんじゃないか、と思いながら暮らす。

暗く狭いクローゼットから、外に出ることをカミングアウトと呼ぶ。
巷でしばしば使われるようになっているが、そもそも同性愛者が作った言葉だ。

隠していては苦しい、しかし明かすのも楽じゃない。
自分の中の葛藤や、周囲のひとたちとの関わりがしみついた言葉なのだ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 犬ノート 命名篇 | トップ | LGBT用語集 LGBT・... »

コメントを投稿

LGB&T」カテゴリの最新記事