犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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知らないんなら黙れ

2019年06月27日 | 椰子の実の中
[あらすじ] 相手を打ちのめして黙らせることを目的とするのは、
議論でも討論でもない、良く言ってもせいぜい口論、喧嘩だ。
相手を黙らせるために効果的な話の運び方というものが有る。
これを私は喧嘩論法と呼んでいる。


喧嘩論法の実例を挙げたいのだが、
喧嘩論法の実例に遭遇すると、ムカムカしてしまってメモするどころではなくなる。
言い回しの妙が重要なので、一言一句違わず記録したいところなのだが。



一つの例を思い出した。
もう20年くらい前のことだ。
市内の花火大会に行こうと自転車で出かけて、
最初の信号を待っていた時のことだ。

小学校3年生くらいの女の子とお父さんが
自転車でやはり信号を待っている。
その親子の会話だ。



花火大会の会場へ行くには、駅前の自転車置き場に自転車をとめて、
そこから歩く。
自転車置き場の目の前には、競輪場が有る。
駅には競輪の開催日だけ開く臨時改札口が有る。
花火の日も、臨時改札が使われる。



女の子は、「自転車置き場は臨時改札の正面だよ。競馬場の向かいだよ。」と言った。
お父さんは、「競馬場は無いよ。競馬場が有るのは府中だよ。」と返す。
女の子は、「競馬場有るよ、自転車置き場の前に有るよ。」と主張する。
お父さんは、「違うよ、競馬場は府中だよ。あんなとこに競馬場は無いよ。」
「有るもん。競馬場じゃないかもしれないけど。」
「じゃあなんだよ。あそこは競馬場じゃないよ。ほら分かんないじゃん。」
「・・・」

私は、追い越しざまに女の子に「競輪場だよ。」と言ってみた。
競輪場を知らなくて競馬場と言ってしまう小学生でいいじゃないか。
ちなみに競馬場の手前には競艇場も有るぞ。



分かんないだからお前の言っていることは間違いだ。
という押し方は、どうかと思った。

しかし、これによく似た会話の終わらせ方は、
時々見る気がした。
正確なことが言えないんなら指摘をすることもしてはいけない。
そうだろうか。

正確にはなんて言うか分からないけど、
あなたが今言っていることは違っている。
と言えなかったら、よほど物知りでないと間違いを指摘することはできない。

他の案が無いなら文句言わないでください。
というのもよく似ている。
思い付かない人には発言権が無い、という。



喧嘩のためには、これでいい。
お前の主張は中途半端で不正確で聞く価値が無い。
そう言って委縮させればいい。



このお父さんのような人に絡まれたくなかったら、
よく知らないことには口を挟まず、最初から黙っておくべし。
戦う前から負ける法。

そんなのつまらん関係だと思うけどね。
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