犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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聞くときは痛いが

2017年12月20日 | 椰子の実の中
ちょっと小うるさいことを書くと、
すぐに翌日の読者数が減る。
率直でおもしろい。



先日ある本を読んで、それはたいへん刺激的な内容だった。
いづれ詳しく紹介しようと考えて、もたもたしているところ。

中で著者が、「憶えられなくなった憶えられなくなったって言ってるけど、
以前より憶えるための作業をしつこくやらなくなってるでしょあんた」
という意味のことを書いている。

耳が痛い。

耳が痛いことを言われたときに、人がよくやる反応を、そのとき、
私自身もした。

著者はこの本を書いたときに、30歳くらいだった。
「この若造が。40、50、60、70、80となってみろ。
そのときに同じように言えるか?」

言えるんだろうな、と、すぐに思った。
年を取ったら衰える一方だ、と思っていたら、
日々は暮らすだけになる。
年のせいではない、という部分がおおいに有ることを知っていたら、
年を取っても気持ちよく日々を歩める。



平櫛田中(ひらぐしでんちゅう)という、彫刻家がいた。
107歳まで生きた。

国立劇場のエントランスホールに、
六代目尾上菊五郎をモデルにした「鏡獅子」の作品が展示してある。

田中はこんなふうに語っている。
「百を超えても青二才。
勉強 勉強、人生すべて師なり。
六十、七十は鼻たれ小僧、男盛りは百から百から。
わしも、 これからこれから。」

100歳のときに、30年分の材料を買ったという。
やる気満々だな。

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