犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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桜やっと切る馬鹿

2020年05月27日 | うつろい
我が家に、門らしい門は、無い。

無い代わりにだかなんだか、入り口の脇に大島桜が植えてある。
植えてあるんだか生えてきたんだか、私はよく知らない。
45年前に引っ越して来た時はなんも生えとりゃせんかった。

幹は、えーと
測ってきた。
目の高さで直径50㎝くらいに育っている。

15年くらい前だったか、大枝をずいぶん切った。
家の北西の角に立っている樹の、南へ伸びる大枝を一本残した。

非常に不格好になった。
父の決めたやり方に私はずいぶん疑問を感じたものだ。



その横枝が光を求めて南へひたすら伸びる。
それしか大枝が無いので、そこからやたらと枝が出る。
奇妙な上に奇妙な育ち方をしているが、
遠くから見ることが無いので、全形の奇妙さはさほど目立たない。

そして、枝はよく伸びる。
道を挟んで西側に家が建った。
光が少なくなった。
枝は更によく伸びるようになった。

伸びた枝は、細い砂利道の向こうの新しい家の窓やベランダに達した。
これが風で揺れたら、よその家を傷めることになってしまう。



高枝切鋏で切ろうと思ったが、
高過ぎて届かない。

お向いへ伸びている枝を元から断つほうが実際的だ。
そうやってすいてやれば光も風も通るようになる。

太い横枝に梯子を掛けて、のぼった。



太い横枝は充分に太くて、人が乗っても揺れもしない。
それに、真横に伸びている。
おまけに、上の面が裂けたようになっていて、平らになっている。

枝の上の居心地が非常に良い。
適当な風のある日など、ここで過ごしても良さそうだ。
毛虫のいない季節なら。



太枝から伸びる枝も、また太い。
枝の元だと太くて切るのがたいへんだし、
切り落とした分が大きく重く、これまた作業が多くなる。

手の届く範囲で、途中から切る。
桜も生の枝は軟らかく切りやすい。
枝の下から半分くらい鋸を入れ、そして上から切る。

鋸が入っていくと、枝自身の重みで折れてくる。
そうなったら、ゆっくり切る。
いきなりドサッと大枝を落とすと、
もしもベランダの手すりだとか、雨樋だとか、下の柵などに
勢い良く落ちかかったら、壊してしまいかねない。

鋸を一回づつ引く。
ある時、切り口が繋がって、枝が落ちる。
大枝が落ちていく時は痛快だ。
落ち始めたら、小枝をつかんだり鋸を引っかけたりして、
うまく安全な角度に落ちるように調節する。



写真は切り落とした枝が道を塞いでいるの図。
この状態の時、南側の家のSちゃんが、北のほうの家に遊びに行くので通りかかった。
ごめんねー
Sちゃんはちょっと困った様子だったが、すぐに柵を乗り越えてお向いの敷地に入り、
抜けて行った。かしこいそしてすばしこい。

「これは何の枝ですか?」
桜だよー。春に咲いてたでしょ。
「怖くないんですか?」
平気ー



大枝から小枝を切り払い、
小枝からまた細かい枝や葉を切り払う。
この作業が私は面倒臭くて好きではない。

しかし、昨年度から剪定枝を無料で収集してもらえるようになったので、
とにかく切り刻んで、細枝と葉は搔き集めて袋に入れる。



きれいにした枝は、赤みを帯びた茶色の皮がツヤツヤしてとても美しい。
友人Mが、いけばなのために数本もらってくれた。
桜の若枝はしなやかで良い、と言う。
花器によくなじむんだとかなんだとか。



樹皮を剥いで、何かにできるかな。
このツヤをうまく保つ方法が有るだろうか。
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