犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

古い付き合い

2015年09月29日 | LGB&T
サウンドチェックからリハーサルが終わると、
楽屋に楽器のケースや荷物を詰め込む。

しかし都内の小さなライブハウスで、メンバーに充分なスペースの
楽屋など、望むべくもない。
楽屋の無いハコすら、ある。

「女性メンバーは、上の階のお店に入ってすぐ右の席を使わせてもらえます。
お店は営業しているので、配慮してください。」
ありがたいことだ。

「すーさんはこっちね」
と、古い付き合いのサックス吹きの男が楽しそう~に言う。
私がわざとオネエ声で
「アタシはどっちに行こうかしら」
と言うのとほぼ同時だ。
これもさらに付き合いの古い歌姫も横で「ガハハ」と笑っている。

楽だ。



去年の4月終わりに、ここのブログ上で、カムアウトした。
私は身体的には女性だが、性自認は女性ではなく、しかし男性化したいわけでもなく、
恋愛対象は女性。という内容。

かなりシンプルにまとめてわかりやすくしているつもりだが、
私はどっちつかずなので、実際はとてもわかりにくい。
そこをわかってもらおうとは思っていない。
わかんないやっちゃ、ということを踏まえておいて欲しいだけだ。

上に書いたような人たちは、二十代の頃にちまちまと
信頼できる身近な人にだけカムアウトしていた頃からの付き合いだ。
私がこうであることに、慣れている人たちだ。



古い知人だが、とてもとても久しぶりに会った人、となると
ちょっと話が違う。
ブログなんか知るわけも無いし、
小学生までの姿しか知らない。

こちらとしては、小学生の頃からとっくにこんなだったし、
今、パッと見ても女性的ではないことは分かりそうだが、
46歳ともなると、「オバサンだから見た目に手をかけていない人」
というのと似てくるのかもしれない。
…気を付けよう。
(太るのが危険。やっぱり脂肪は女性的。)

「いま何やってるの?結婚してるの?一人なの?いいね!」
という久しぶりの再会の表面を撫でる会話に、
「二人の子持ちの女性と恋愛して何年か同居していましたが別れましてね」
なんて話をいきなり放り込むほどの神経を持ち合わせてもおらず。

久しぶりに会う、とっても久しぶりに会う人って面倒だな、
と思ってしまった。

まあ、
久しぶりに会ってもピンと来る人はちゃんと分かるんだろうけどね。



いっぺんカムアウトすると非常にスッキリするのだが、
古い、というか過去の知人に会ったりすると、
このようにちょいと面倒な気持ちが起きてくる。

結局また個別にカムアウトしていかなきゃならんのか…
しかもあんまり会っていないような人に限って、その必要が出てくる。



当面、SNSを利用して、ダダ漏れカミングアウト作戦で行こうかな。
ちょこちょこと、再カムアウトをつぶやく。

これで、かなりカバーできるかな。
インターネットをあんまりやらん、という人には届かんけれど。

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