犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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生きやすく

2019年11月25日 | 椰子の実の中
ラジオを聴いていたら、
とあるNPO法人の人物が登場した。

ハンディの有る人の助けになるスマホのアプリや機能は、
それ以外の人たちにとっても便利なものである。
という話であった。



一例として紹介されたのは、wheelog(ウィーログ)というアプリだ。
wheelつまりホイール、車輪と、logつまり記録という語を組み合わせている。

これは、車椅子使用者の外出を支援するために開発されたアプリだという。
都市のバリアフリー情報が閲覧できるばかりでなく、
走行の記録をアップロードすることもできる。

誰かが、どこかからどこかへ行くのに、どこを通ったか、
他の人が閲覧することができるのだ。
そのコースなら車椅子でも安心して通行ができる、というわけだ。



健常者であっても、一時的にハンディを負うことは有る。
例えば外国人と会話する必要が有る時は、
一時的に言葉の不自由さを味わう。
そんな時には翻訳アプリが役に立つ。

同じように、
旅行で荷物が多くてカートを引いているとか、
ベビーカーを押しているとか、
怪我をして松葉杖での移動であるとか、
そういった時にこのwheelogが使える。

誰もが障害者とニアイコールになる時が有るのだ。



アプリではなくても、スマホ自体に備わっている機能も同様に
使うことができる。

ユーザー補助とか、アクセシビリティ機能とかいったところで
設定することができる。

例として、ボイスオーバーつまり読み上げ機能が有る。
簡単な操作で利用できる。
不要なら設定を解除すれば良い。

これは視覚情報を聴覚情報に変換する、ということになる。
視覚障害者の便をはかるものだが、それ以外にも、
料理をしている時、作業を続けたい時、
歩きスマホの時、ジョギングしながら読みたい時などにも使える。

逆に、聴覚情報を視覚情報に変換する機能も有る。
着信音ではなくLEDフラッシュで通知するものだ。
聴覚障害者はもとより、
音を出せない状況(バイブも音がする)、
図書館などの公共の場所や、会議中などに使える。



障害者に限らず、多くの人がアプリや機能を利用して、
その使い心地に感想を寄せることによって、
機能の改良、アップデートができ、より便利になる。

たくさんの人が利用することが、
世の中を便利に、暮らしやすくする。

といった趣旨のお話だった。



これ、LGBTなんて言葉の無かった頃から、
活動家たちや議員(候補者)や、一市民の私も言ってきたことと同じだ。

当時の言葉で、
「同性愛者、マイノリティも生きやすい社会、制度は、
異性愛者、マジョリティにとっても生きやすい。」と。

例えば最近の課題で言えば、結婚制度。
同性婚を認めよ、という動きが有るが、
その先には、外国籍の人との結婚の制度の拡大や、
病気や障害を持つ人の結婚しやすさなどを見据えているし、
また、恋愛関係にある二人という関係を超えたパートナーシップというものも
有り得る。

同性婚の問題は、同性愛者だけの問題ではないのだ。

LGBTの話でしょ?自分には関係無い。
別に反対はしないよ。

ということではない。
関係有るのだ。



あるハンディを負った人たちを支援できる社会、制度は、
誰もが安心して生きるために役に立つ。

逆に言えば、

誰もが安心して生きていける社会、制度を目指すとき、
あるハンディを負った人たちの視点は、とても役に立つ。

なにごともひとごとではない。
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