[あらまし] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々。
[あらまほし] 特養入所母87歳要介護3パーキンソン病認知症状少々。
[解説] あらまほし、とは、あったらいいな、という意味の古語であります。
一人で外出してはいけない、危ないからね。とか
料理は簡単なものだけ、危ないからね。とか
冷蔵庫は野菜室だけを使ってください、高い所を使うのは危ないからね。とか
台所の高い棚に手を伸ばさないで、足元が危ないからね。とか
家の中に、母のやくそくごとは多い。
大体が、「〇〇すべからず」なので、おもしろくないだろう。
※
食べこぼしが多い。
こぼすと、自分で片付ける。
それは良い。
しかし、
食卓に敷いている小さいマットを洗ったり、
布巾を洗ったり、
衣服を洗ったりする。
これは困る。
どう困るかと言うと、
洗う際に周囲も水でびちゃびちゃになる。が、気付かない。
洗って絞って干すが、絞る力は弱いので、びちょびちょ。
風通しの良い所に掛けるなら乾くかもしれないが、
台の上に置いたりするので、乾かないばかりか、びちょびちょ拡散。
若い頃から、壁のタオル掛けに濡れタオルを掛けておく人であった。
タオルも壁もカビてしまうからやめれ、と、
私は十代の頃から言っていたものだ。
ついに数年前、雑巾バケツの奥の壁がカビて朽ちて白アリが食って穴があいた。
それでも、母は習慣を変えない。
困ります。
何度目かしれないが、話した。
濡れたタオルを壁に掛けないでください。
服は洗わないで、風呂場に投げておいてください。
濡れた物を掛けておくと、家の中が湿っけてしまいます。
「でもテレビで、インフルエンザ予防に濡れタオルを掛けておくといいって言ってた。」
テレビめ・・・。
はい、それはそうなんですが、
洗い物(よく洗えていない)を壁際に掛けると、
壁がカビて、家が傷んでしまいますから。
「よくわかりました。」
返事は良いのである。
しかし、その場その場で自分の目の前の目的が頭を占めるので、
言われたことなんか吹っ飛ぶ。
すぐに同じことをする。
※
タオル掛けの壁に、貼り紙をした。
「濡れたタオルはここに掛けないで、お風呂場に投げ込んでおいてください。
ここに掛けると壁がカビてしまいます。」
濡れタオルを掛けようとした時に、この貼り紙が目に入ればやめるだろう、
と期待する。
今までも、台所の高い棚に貼り紙をしたり、
冷蔵庫の高い扉に貼り紙をしたりしたが、
結局のところ、ことごとく無視された。
それでもやっぱり、貼り紙をしないよりはしたほうが思いとどまるのではないか、
と、どこか期待して貼り紙をする。
※
夜間、洗面所から訪問介護の人の声が聞こえる。
一緒にいる母の声は聞こえない。
「タオルここに掛けるの?
タオルちょっと湿ってるよ?
カビちゃうよ?いいの?
そう。ちょっとくらいならいいの。」
いくないです。
なるほど、ちょっとくらいならいい、のか。
聞こえたぞ。
このように貼り紙は無視されるのだな。
行ってみると、たしかにそのタオルはちょっと湿っている程度ではあった。
しかし、風呂場にはまた、自分で洗った(きれいに洗えてはいない)服がハンガーに掛けてあった。
※
同じことの繰り返し、出口が見つからない、いつ終わるとも知れない、
という感覚に陥ると、希望がヒュウと遠のく。
先が見えないのはこわい。
これはまずい。
私のココロが参ってしまう前に、状況を変えねばまずい。
特別養護老人ホームに入所できるのは、要介護3からである。
母は、要介護2になって2年近い。
その間、状況は進んでいると感じるのだが、
一方で、「この頃、調子が良くなっているようだ」という意見も出る。
波が有るので、そう見えるところも有るのか、
単に、時間的に続いているので自分の中の基準が下がっているのか、
わからない。
わからないが、このまま続いても自分がもたないのは見える。
介護度の変更を申請したいとケアマネージャーさんに相談した。
しかし、変更申請をするなら確実に結果が取れないと意味が無い。
さて。どうなりますことやら。
[あらまほし] 特養入所母87歳要介護3パーキンソン病認知症状少々。
[解説] あらまほし、とは、あったらいいな、という意味の古語であります。
一人で外出してはいけない、危ないからね。とか
料理は簡単なものだけ、危ないからね。とか
冷蔵庫は野菜室だけを使ってください、高い所を使うのは危ないからね。とか
台所の高い棚に手を伸ばさないで、足元が危ないからね。とか
家の中に、母のやくそくごとは多い。
大体が、「〇〇すべからず」なので、おもしろくないだろう。
※
食べこぼしが多い。
こぼすと、自分で片付ける。
それは良い。
しかし、
食卓に敷いている小さいマットを洗ったり、
布巾を洗ったり、
衣服を洗ったりする。
これは困る。
どう困るかと言うと、
洗う際に周囲も水でびちゃびちゃになる。が、気付かない。
洗って絞って干すが、絞る力は弱いので、びちょびちょ。
風通しの良い所に掛けるなら乾くかもしれないが、
台の上に置いたりするので、乾かないばかりか、びちょびちょ拡散。
若い頃から、壁のタオル掛けに濡れタオルを掛けておく人であった。
タオルも壁もカビてしまうからやめれ、と、
私は十代の頃から言っていたものだ。
ついに数年前、雑巾バケツの奥の壁がカビて朽ちて白アリが食って穴があいた。
それでも、母は習慣を変えない。
困ります。
何度目かしれないが、話した。
濡れたタオルを壁に掛けないでください。
服は洗わないで、風呂場に投げておいてください。
濡れた物を掛けておくと、家の中が湿っけてしまいます。
「でもテレビで、インフルエンザ予防に濡れタオルを掛けておくといいって言ってた。」
テレビめ・・・。
はい、それはそうなんですが、
洗い物(よく洗えていない)を壁際に掛けると、
壁がカビて、家が傷んでしまいますから。
「よくわかりました。」
返事は良いのである。
しかし、その場その場で自分の目の前の目的が頭を占めるので、
言われたことなんか吹っ飛ぶ。
すぐに同じことをする。
※
タオル掛けの壁に、貼り紙をした。
「濡れたタオルはここに掛けないで、お風呂場に投げ込んでおいてください。
ここに掛けると壁がカビてしまいます。」
濡れタオルを掛けようとした時に、この貼り紙が目に入ればやめるだろう、
と期待する。
今までも、台所の高い棚に貼り紙をしたり、
冷蔵庫の高い扉に貼り紙をしたりしたが、
結局のところ、ことごとく無視された。
それでもやっぱり、貼り紙をしないよりはしたほうが思いとどまるのではないか、
と、どこか期待して貼り紙をする。
※
夜間、洗面所から訪問介護の人の声が聞こえる。
一緒にいる母の声は聞こえない。
「タオルここに掛けるの?
タオルちょっと湿ってるよ?
カビちゃうよ?いいの?
そう。ちょっとくらいならいいの。」
いくないです。
なるほど、ちょっとくらいならいい、のか。
聞こえたぞ。
このように貼り紙は無視されるのだな。
行ってみると、たしかにそのタオルはちょっと湿っている程度ではあった。
しかし、風呂場にはまた、自分で洗った(きれいに洗えてはいない)服がハンガーに掛けてあった。
※
同じことの繰り返し、出口が見つからない、いつ終わるとも知れない、
という感覚に陥ると、希望がヒュウと遠のく。
先が見えないのはこわい。
これはまずい。
私のココロが参ってしまう前に、状況を変えねばまずい。
特別養護老人ホームに入所できるのは、要介護3からである。
母は、要介護2になって2年近い。
その間、状況は進んでいると感じるのだが、
一方で、「この頃、調子が良くなっているようだ」という意見も出る。
波が有るので、そう見えるところも有るのか、
単に、時間的に続いているので自分の中の基準が下がっているのか、
わからない。
わからないが、このまま続いても自分がもたないのは見える。
介護度の変更を申請したいとケアマネージャーさんに相談した。
しかし、変更申請をするなら確実に結果が取れないと意味が無い。
さて。どうなりますことやら。
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