[あらすじ] 愛車ホンダCD50の走行距離が4万kmに達したよ。
阪神淡路大震災の後に買ったのだ。
だから、1995年のことだ。
震災で建物が倒壊したり道路が壊れたりして、
緊急車両や物資を届けるためのトラックも入って行けないような状況の中、
バイクが活躍した、と聞いた。
そのために50㏄バイクの需要が高まり、製品が阪神に行っているので、
すぐに納品はできない、とバイク屋に言われた。
そういうことなら私の注文など後回しにしてもらってかまわない、と思った。
何月に注文して、何月に納車されたか、正確には憶えていない。
仕事で毎日のように乗った時期も十年以上有るし、
ほとんど乗らなかった時期も何年か有る。
そうして、27年で4万kmというわけだ。
※
メートル法は、どこぞのだれぞが、どこかからどこかまでの距離を測って、
それによって赤道から極点までの距離を計算して、
それを1万で割ったものを1メートルとした。
ただ、今になってみるとちょいと誤差が有ることが分かった。
と、記憶している。
ほんじゃその誤差はどんくらいなのか。
インターネットで調べてみると、ああだこうだと数字が出てきた。
※
まず大事なポイントは、
極を通る一周と、赤道の一周とでは、赤道の一周のほうが長い。
ということである。
南北を軸にグルグル自転しているもんだから、
遠心力だかで赤道周のほうが広がっているのだ。
扁平率1/298.257222101の楕円形。
と言われても、私にはピンと来ない。
けっこうブッ潰れているのか、パッと見わからないくらいなのか。
離れて見てみたことが無いからなあ。
※
では、それぞれの長さはどんくらいか。
赤道周長は40,075㎞、
極周長は39,940㎞。
これは、半径をもとに計算した数値のようだ。
半径×2×π。
赤道半径つまり赤道上のどっかの点から地球の中心までが6378km。
極点から地球の中心までが6356km。
ほほう。
※
走行距離4万kmが近くなってきた頃に
メーターが到達する動画を撮ろうと思い付いた。
すぐに、地球一周の距離について調べた時、
「極を通る一周は40,009㎞ですよ」という数値が出てきた。
それで安心したので、
メーターが39,940㎞になるところは撮影していない。
残念だ。
ではこの4万すっとんで9kmという数字は何なのか。
メートル法を制定した際に、誤差が有った。
それによって、現在のメートル法で算出すると、
赤道から北極点までは10,001.96kmだという。
これを4倍すると、4万すっとんで約8㎞になる。
この辺りが根拠なのか。
赤道から南極点までは何㎞あるのだろう。
雑に調べてみると、10,007㎞と書いているのが見付かる。
ふーん。
※
赤道から北極点にしろ南極点にしろ、
地球の中心から極点にしろ赤道面にしろ、
ああだこうだと数字がいろいろあげられているが、
そんなもん、測ったわけでもないだろう。
計算したのではないか。
あいや、地球の中心までの距離は何かの方法で測ったのかもしれないな。
しかし、表面を、地面の上や海の上をまっすぐ辿るのを距離と言うのなら、
測れっこないだろう。
地点と地点の距離、という意味では一定だが、
その間に山を越えれば、走行距離としては大きくなる。
それをバイクで走りました。
というのが、今月の法螺という次第。
https://youtu.be/ePFxGd_fD2Q
※
加えて、月の引力によって引っ張られると、伸びる。
潮の干満が有る理由だ。
水はやわらかいからそうやって伸び縮みするけれど、
大地はどうなのか。マントルはどうなのか。
陸地の部分だって、引力で伸び縮みしているのではないか。
地球のナカミだって、層状の球としての図になじんでしまっているけれど、
切って割って見たことが有るわけじゃない。
あんなにきれいなはずあるか?
密度の違う所も有るんじゃないのか?
などと考えるうちに、
ジオイドというものを知り、やっぱ密度にムラが有るらしいと知り、さらに
日本測地学会監修『地球が丸いってほんとうですか? 測地学者に50の質問』
という本に行き当たった。
Q&A方式で、地球の形や大きさに関する知見が紹介されている。
つらつら書いてきた私の疑問の多くにも答えてくれている。
※
私の結論は、
いつどこを一周するか、その条件によって様々。
やっぱり地球一周は’約’4万kmだ。
という、実に生ぬるいところに落ち着いている。
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