[あらまし] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々。
今日は満87歳のお誕生日なのである。
一ヶ月ほど前に、メモが置いてあった。
「誕生日にはうな重が食べたい。」
一ヶ月も前だったので、ちょっとビックリした。
2週間ほど前に、メモが有った。
「我らパーキンソン人にとっては、食べることだけが残された楽しみです。
(中略:食べたい物の羅列)
お寿司は毎日でもいい。」
どこの誰が毎日お寿司を食べられる生活なんじゃら。
思い出す。
昨年の誕生日は、握り寿司のリクエストが有った。
スーパーの握りで良いのである。
ちょっと良いのを買った。
ただ、誕生日の3日前に、蜂窩織炎がもとで38度の熱を出していた。
https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/2afee1a92fc8499b67f2dc003877fd2c
寿司なんか食っとる場合か?と思うが、
もともと食事に配慮したりする人ではなく、
寿司を食べ逃すと思うとご機嫌が傾いてクヨクヨするので困る。
それでお寿司を買ったのは良いが、やはり体調は良くないので、
夕飯らしい時間にちゃんと食べられなかった。
後で聞いたら、23時に介護士さんが来訪した時に、
泣きながらお寿司を食べていたそうだ。
切ないお誕生日だ。
しかし、介護士さんに対して「食べ終わったら呼ぶのでまた来てください。」と言ったのは
困ったものだ。
何をしていても中断してケアしてもらってください、と
繰り返し話しているが、
目の前に目的が有るとそれを敢行してしまう傾向が有る。
止められない。
自分でも止められなくて、戸惑うことも有るらしい。
そんな時、ドーパミンはどうなっているのだろう。
ドパドパ出ているのだろうか。
※
ちなみに、蜂窩織炎は10日ほど毎日、点滴に通ってやっと治した。
足の指の間の皮膚がただれていたのが原因だったので、
その後も2ヶ月間は毎日、訪問看護に入ってもらい足浴をしてもらった。
先日、当時のことを母と話したら、
10日間毎日点滴に通ったことは、「憶えていない。」と言う。
ひええ。
私は忘れられない。
毎日、母を車に乗せ、置いて行くと鳴いてしまうから犬も連れて、
クリニックに通った。
疲労から風邪を引き、それから3ヶ月は毎月風邪を引いた。参った。
※
今年は体調も良い。
しかし、昨年の反省が(私には)有るので、
うな重は昼食に準備した。
夕食に準備するのであれば、夕方に帰宅する際に持ち帰れば済むのだが、
昼食となると昼間に一旦帰宅しなければならない。
ご足労様でございますな、俺様。
※
母の「やりたいこと」の大きな一つは、料理だ。
数日前も「おうちでごはんがつくりたい」と言う。
包丁を使う。
ガスの火を使う。
湯を沸かす。
その間ずっと犬が足元につきまとう。
危ない。
鍋が重くて支えきれない。
大々的にぶちまけてしまう。
食べきれる分だけ作ったら良いからね、と何度も話しているが、
作るとなると鍋一杯に作ってしまう。そして半分はこぼす。
危ないから。
片付けもたいへんだから。
火事の危険も有るから。
と言っても、やりたいとやってしまう。
若い頃、自分の家が半焼した経験が有るという。
帰宅したら二階が無くなっていたのだそうだ。
それ以来、火事への恐怖が強い。と、言う。
言うわりには、火の始末が悪い。
※
食材を冷蔵庫に入れないようにした。
母が食材を見つけたら料理してしまうからだ。
私にとってひどく不便だが、私は本当に火事が怖い。
片付け掃除もたいへんだし、家も傷む。
※
「うな重が食べたい。」
その要望は、
「料理がしたい。」というよりは
叶えてあげやすいものだとつくづく思う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます