終わらない自転車修理 また後輪篇

[あらすじ] 前輪の空気が抜ける。
虫ゴムを交換しても抜けた。チューブが劣化しているのだろうか。
と思ったら、後輪のタイヤが裂けている。
貰い物のタイヤに前後とも交換したが、このタイヤも劣化していて、
空気を詰めたら裂けてきた。
前輪を交換してこれで良しと思ったら、ガタつく。
クイックレリーズが錆びているせいだと思ったら、ハブ自体がガタついている。
ハブを解体して、ベアリングボールを磨いて、グリスアップして組み立て直す。

ようやっと、薄いスパナを買って、ハブを組み立てることができた。
前輪を車体に取り付けて、久々に自転車に乗った。

マウンテンバイクをこうやって修理している間、
ちょいと買い物に行くためにＢＭＸに何度か乗った。
ＢＭＸはあくまで曲乗りするための自転車だ。
フツウに走ろうと思って乗ると、異様に乗りにくく、疲れる。

なんならサドルはその上に立つために在る物であって、
座るための物ではない。
だから、角度は固定されていて、クッション性は全く無い。
座って乗ると、ひどく股が痛い。やれやれ。

そんな後だったので、マウンテンバイクにまたがると
とても高く、乗り心地良く感じた。

１㎞あまり先の図書館に行って、帰り、信号待ちから走り出そうとすると、
後輪が凹んでいた。

相当に劣化したタイヤだったから、何回も乗るほどはもたないだろうと思っていたが、
やっぱりだ。
遠くの駅まで乗ったりしなくて良かった。

※

前輪の軸を分解する時に、ネジ部分を覆っているゴム部品を外した。
これも、劣化している。
交換したい。
ネット上で探すが、なかなか適合する物が売っていない。

このまま乗ってしまおうか、と思うが、
このゴム部品が無いと、ベアリング部に水や埃が入りやすい。
せっかくきれいに掃除して錆を磨いてグリスを入れた軸が
雨だの跳ね返りだの埃だのに曝されてしまうじゃないの。

近所の自転車量販店に寄るが、そんなこまきゃい部品を販売はしていない。
スポークプロテクターの時と同じことか。

※

さて後輪のタイヤ交換をせねば。
元々のホイールを使おうか、
貰い物のホイールを活かそうか。
ハブの調子を見て決めるなら、貰い物のほうが乗り心地が良さそうだ。
そうすると、後輪はフレンチバルブ、前輪はイングリッシュバルブになる。
アホか。
じゃあ前輪も貰い物のホイールに交換するか。
えっ、せっかくベアリングを掃除したのに。

※

とかくなかなか落ち着かない。