犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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自己紹介 トランス篇

2017年12月12日 | LGB&T
[あらすじ] 来週はウクレレ弾き語りライブ。
中川五郎さんとながはら元さんのクリスマスイベントに寄生。
初めましてのお客さんばかりだろうから、ご挨拶しなくちゃね。


通称が敬称込みになっていることについては、
「す~さんと呼んでください」という言い回しで
なんとか落ち着けている。

同様に英語で「コールミースーサン」とやると、
オー、スーザン!と、女性の名前に戻ってしまうところが
若干悩ましい。
心の中では、winnie the pooh つまりくまのプーさんのように
sooh と綴っている。

さて、じゃあなんで本名の名乗りがしたくないんですかという話も
自己紹介ついでにしようか。

人はどうも、他人を見たときにパッと性別と年頃を見るようだ。
どこぞでなんぞの犯人が逃走したときも、「30歳前後の男性」といったように
年齢と性別で認識される。
認識できないと、「アヤシい人」ということになる。

私の場合、性別で見られることが、すごくイヤである。
生まれながらに女性の身体なので、
女性として扱われることになるが、これが居心地悪い。

そして、名前が「あきこ」ときたもんだから、すっきりはっきり女性である。
だから、本名を名乗りたくない。
できれば、一見女性か男性かわからないような、どっちにでも使うような名前にしたい、
と、ずっと考えてきた。
たとえば「かつみ」とか「ひろみ」とか「ゆう」とか「ひかる」とか「たまき」とか。

そんな中、私は月の名前が良いかと考えた。
本名の暁子は日の中のある時間を意味するし、
暁に意味は違うが「つき」という音も入る。
そこからまた紆余曲折はあり、話せば長いが、結論、
「葉月」とした。

これで名乗っても良いのだが、長い付き合いの「す~さん」がしっくり来る。



性別は、「トランス」と自覚している。
身体的には女性であるけれど、現代日本の社会的な女性のくくりには
ちぃともしっくり来ない。

だからといって、よく知られる「性同一性障害」のように、
「性別適合手術」を受けて、「男性」になりたいとはカケラも思わない。

しかし、自分の女性としての身体には違和感を持っている。

「trans-」とは英語の単語の前に付け加える接頭辞で、
「越えて」「横切って」とか「他の側へ」「別の状態・場所へ」とかいった意味を持つ。

性別を越える人はtranssexualで、性役割・社会的な性を越える人はtransgenderだと
私は捉えているが、この二つはごっちゃに使われる。
私は、身体的違和感はあるが変えようとは思わない、しかし社会的に女性と扱われるのは不快なので、
transgender寄りだと思っている。

LGBTという言葉が流行って、誰でも聞いたことはある、というくらいの時代になったけれど、
どれくらい内容が伝わっているだろうか。

たぶん、ここから説明しなければならない。
LGBTのうち、私はTですよ、
ところでLGBTと列挙されているけれど、LGBは性的対象が誰であるかということでの分類で、
Tだけが性自認であり、分類の基準が違う。
私がそのTのとこなんです。
じゃあ対象はどうなるかっていうと、という話になるとこれが云々かんぬんということになって、
そんな話までした日にゃあライブどころじゃなくなる。
持ち時間20-30分ですよ、話すより歌いたいですよ。



中川五郎さんのサイトを開くと、最初にドバーンと現れる画像は
ギターを抱えて歌う五郎さんの姿で、オレンジ色のTシャツの胸には
「GENDER EQUALITY」とぶっといゴチック体で大書してある。
ギターに貼った紙には、
「大きな世界を変える のは一人の小さな動きから」と手書きしてある。
たのもしい。

以前、このブログにも書いたことがあるが、
私も、大きな世界を変えるために一人で小さな動きをした経験がある。
LGBTなんて言葉がまだ無かった頃のことだ。

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