犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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ショートステイ四日目 窒素同化篇

2020年02月03日 | 日々
[あらすじ] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々、
2ヶ月に一度の十日間のショートステイ中。

書いている今日はショート六日目なのに、
これから書く内容はまだ四日目の話なのさ。
いつもこんな調子さ。



庭に石が有る。
踏み石が、配置してある。
点の繋がりの線が、庭を区画している。

石は、年々沈む。
庭には植物が多い。
雑草も生える。



子どもの頃は、庭仕事の最後はいつも焚火だったような気がする。

お隣の酒屋のおばちゃんは毎朝、裏庭の一斗缶でゴミを燃やしていた。
もう一方のお隣の農家のおばあちゃんは毎朝、大きな穴で枯葉や枯草などを燃やしていた。

ゴミの煙は時折、くさかった。
農家の煙は白くて、木を燃やす良いにおいだった。

どちらも、毎朝の習慣なので、量は多くない。
ちょくちょく燃やせばどうってことないのだ。



焚火があまり歓迎されない昨今である。
ダイオキシンがどうとか、CO2がどうとか。

役所に確かめたが、個人宅の雑草やゴミ程度の量は、庭で燃やしてかまわないそうだ。
お墨付きが有っても、なんぞ苦情を言ってくる人がいるのではないかと思うと、
あまり燃やす気になれない。
自宅の周辺には新しい家が増えたのだ。



切った枝も落ち葉も雑草も、燃やしてしまえばカサは減る。
燃やさないで置いておくと、そのまま朽ちて、土になる。

まあ、土の増えること増えること。
焚火の習慣が絶えてから、年に1㎝は土が増えていると私は思う。



ショートステイの間に、伸び過ぎた庭木をバッサリと伐ろう。
しかし、その前に、以前伐った大枝がほったらかしなのを処理せねば、置き場所も無い。

枝が張ったままだと、それが支えになったり絡んだりして、立体的になってカサが張る。
枝という枝をきれいに払えば、ただの棒になるので、すっきりと積んでおける。
この作業がなかなか面倒で、切り枝の山をほったらかしていた。

ほったらかしてあったので、半ば朽ちてきている。
それをバンバン踏んで折る。
踏んでも折れない分は、チェーンソーで滅多切りに切る。
チェーンソーの使い方としては妥当ではないが、
半ば朽ちて軟らかいから、危険ではない。

カサを減らせば、土にも触れやすくなり、そうすれば朽ちるのも速くなる。

そして、土が増える。



沈んだ踏み石の脇に、スコップを刺す。
グイグイと刺し込んで、グイッと柄を倒すと、
石がなんとか持ち上がる。

これだけで戻しても、石は多少は浮く。
ただ、石が在った場所の土が固まっていると、あまり変わらない。

石を支えるスコップに尻を乗せて押さえる。
スコップの脇から、石の下にできた隙間に、土を突っ込む。
この時、堅い切り枝を支えに差し込んで作業しても良い。

踏み石が地面から妙に浮いているように見えるくらい、
15㎝以上は上げる。
それでもしばらくすればすぐに落ち着くのだ。



そんな作業をしていたら、庭に作業着姿の男性がやって来た。
「〇電工ですが。
お宅への配電線に、木の枝や蔓が絡まっていて危険という調査が有りまして、
費用は××電力が持ちますので、木を切らせていただけないかと云々。」
あー。

その作業をするために、まずは古い切り枝を処理して、
そこから目移りして庭石を浮かしてなんて作業をしていたのだ。
―ちょうど明日か明後日には切ろうと思っていたので。自分でやります。

オジサンは「費用は××電力が」と同じ説明を繰り返してくれたが、
私も同じ返事を繰り返した。



写真が問題の、電線に引っ掛かる枝と蔓。
アワブキの木を植えたのも、ヤマイモを伸ばしっぱなしにしたのも、私です。

伐ります。
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