犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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浮草戦争

2021年03月30日 | うつろい

気付けば、庭の山吹が咲いている。

山吹の色が好きで、わざわざ植えた。
14年続けた水道検針員を辞める時、
同僚たちがお金を出し合って、買ってくれた。

私は山吹と沈丁花(じんちょうげ)をリクエストした。
両方買ってくれて、残りのお金も庭に使えとくれた。
沈丁花は数年前の台風で根元から折れて、翌年、枯死してしまった。
また植えたいと考えている。

沈丁花と梔子(くちなし)を、道沿いに植えたい。
花の香が通行人も楽しませることだろう。



庭に鉢が三つある。

あるとき貰った大きな甕には蓮を植えている。
どこかで採ってきた蓮の実を削って発芽させて植えて、
毎年、葉ばかり育っていたが、
甕を日向に移動させたらすぐに去年、ついに花を咲かせた。
https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/ee34aa4b88dde941ec5b9795190f4ffa

1年あまり前、古道具屋の改装割引セールで安く買えた火鉢には、
河骨(こうほね)を買ってきて植えた。
火鉢の縁は幅が有る。
せっかく蕾を付けたが、火鉢の縁に引っ掛かって上に伸びることができず、
花を開くことがなかった。
今年も芽を出しているので、鉢の位置をちょっとずらし、
花芽に注意することにする。

元々有ったものはヒビが入っていて、干上がりやすい。
そこには沢瀉(おもだか)が生える。
父母はこれを「慈姑(くわい)」と呼んでいた。
いや、違う。慈姑じゃない。(写真)
まったく、親図鑑は大概間違っている。



孑孑(ぼうふら)がわいて、蚊が殖えて困る。
全ての火鉢に目高(めだか)を入れることにした。

しかし、どうもうまくいかない。
おそらく、水温が上がり過ぎるのだろう。

調べてみると、甕の中の土に植木鉢を埋め込むという方法が見つかった。
深い場所を作ってやると、水温が上がった時も、
メダカたちはその中へ避難できる、というわけだ。

温かくなってきて、室内の水槽に入れていたメダカの動きが
とても活発になってきた。
そろそろ庭の鉢に移してやろう。

火鉢の中の土に、植木鉢を埋め込んでおいた。



天気の良い日、庭の火鉢の水に手を突っ込んでみて、
Oh,no! 慄いた。

ほぼ湯である。

埋め込んだ植木鉢の中も、さして水温は変わらない。
広くて浅い植木鉢を選んだが、それではあまり意味が無かったようだ。

これはヤバい。
こんな所にメダカを放ったら、
ゆであげメダカのてんこ盛りになってしまう。
つくづく、去年はかわいそうなことをした。

トロ舟に手を入れてみると、こちらはさほどの水温になっていない。
トロ舟のほうが日当たりが良く、水深は浅いのだが、
全体の広さと水量のおかげだろうか。

火鉢にメダカを入れるのは諦めるか。
それとも、もう少し日陰に置くことにするか。
いやしかしそれでは蓮が咲かない。

土を減らして、植木鉢は深いものを入れることにしよう。



沢瀉の火鉢と蓮の甕に、青浮草(あおうきくさ)がはびこっている。

黄緑色の、幅4㎜程度の、蝶のような形の葉が、
水面に浮いている。

小ぃこい葉っぱだが、その下に3㎝くらいの根っこがワサーッと伸びている。
これが好き放題に増えて、水面を覆い尽くす。

子どもの頃、クイズの本にこんな問題が有った。
「ある池の水面に水草の葉が有ります。
この葉は毎日2倍に増殖します。
この葉がこの池の水面の半分に広がるのに、30日かかりました。
水面全体を覆うまでにあと何日かかるでしょう。」

私はすぐに答えが分かった。
この問題を、火鉢の水面の青浮草を見る度に思い出す。

ちょっと掬い出して減らしても、数日後には元に戻っている。
恐ろしい。

この青浮草の増殖力にはかなわない。
駆除すべきか、諦めるか。



メダカにとって、青浮草の根っこは卵を産み付ける良い場にもなる。
調べてみると、草食性のある魚の餌にもなる。
ということが出てくる。
水面を覆うので、遮光にもなる。ということは水温上昇も少しは防げるか。

一方で、
あまりにも水面を覆い尽くすので、
水中への酸素の取り込みが起こりにくくなるという。
それはいかん。

やっぱり青浮草は排除しよう。



水面に浮いているものを手で掬って取って、そこいらに捨てる。
水面に浮いているものを手で掬って取って、そこいらに捨てる。
水面に浮いているものを手で掬って取って、そこいらに捨てる。
水面に浮いているものを手で掬って取って、そこいらに捨てる。
水面に浮いているものを手で掬って取って、そこいらに捨てる。

だいぶ減ってきたところで、やっと鉢を傾けて水を流す。
最初っから流し出せば良かったような気もするが、
あまりたくさん有るうちからそうしても、うまく流れ出ずに
鉢の縁にくっ付いてしまう。

水が減ったところで、泥の上や鉢の内面に残った小ぃこい葉を
摘まんでは取って、そこいらに捨てる。
摘まんでは取って、そこいらに捨てる。
摘まんでは取って、そこいらに捨てる。
摘まんでは取って、そこいらに捨てる。
摘まんでは取って、そこいらに捨てる。

ついでに、何やらの貝類の卵が鉢の内面にくっ付いているのを、
摘まんでは取って、そこいらに捨てる。
摘まんでは取って、そこいらに捨てる。
摘まんでは取って、そこいらに捨てる。

ホースで水を入れる。
ホースの口を塞いで、勢い良く入れて、泥と髭根に隠れた小ぃこい葉を掻き出す。
そしてまた手で掬って、そこいらに捨てる。

いや待て。
水を止めずに、溢れさせた。
流れに乗って、小ぃこい葉が鉢から出て行く。
初めっからこうすれば楽だったんではないか。
トホホ

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