八丈島のおいしい暮らし

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都立八丈高等学校◆校長先生インタビュー

2020年03月29日 11時17分00秒 | インタビュー
みなさま、こんにちは!海風おねえさんです。
八丈島の今日のお天気は、北東の風強く、雨のち曇り、波5メートル後4メートル、気温は18~20℃の予報です。
※雷・強風・波浪注意報が出ています。本日の定期船とANA1便は欠航しました。2~3便は天候調査中です。

今朝の東京は2℃だったそうですが、八丈島は暖かですね。3月29日(日)です。暖かですが時化ています。定期船も飛行機も欠航してしまいました。明日には波が落ち着いていく予報ですので、定期船は到着できるかと思います。

都知事からの要請もあり、また、雨時化の日曜ですから、今日はご自宅にいらっしゃる方が多いかと思います。八丈高校の佐藤俊一校長先生にインタビューさせていただいた動画を本日YouTubeにアップしましたので、ぜひ多くの皆様にご覧いただきたく思います。


都立八丈高等学校 

3月19日に八丈高校でインタビュー動画の撮影を行いました。
*八丈島のおいしい暮らし【インタビュー】カテゴリ
これまで、『八丈島を彩る人々』と題して、八丈島の方々へのインタビューを掲載してきましたが、動画によるインタビューは初の試みです。

以前にFacebookで島内の方が書いた、八丈高校の生徒減少のために教員数が減らされるという記事を読みました。そのため署名をするという記事でした。その後どうなったのか気になっていましたが、八丈高校の先生とお話しする機会があり、校長先生に直接インタビューさせていただけることになりました。とてもわかりやすくいろいろお話しくださったので、どうぞご覧ください。


【都立八丈高等学校 校長先生インタビュー2020】

インタビューにお答えくださった佐藤俊一校長先生ありがとうございました!すべての質問に明快にお答えいただきました。



八丈町の人口減少はもちろん様々な面で問題なのですが、わたしはこの『八丈高校の教員数が減る』ということを聞いたときに、いよいよという危機感を覚えました。このときから動画を使って八丈島への移住定住に役立つことをしたいと考えるようになりました。微力ですが少しずつ『伝える』役割をしていきたいと思っています。

教育活動がコンパクトになるということは、大多数と違う進路へ進みたい生徒が受験教科の授業を受けられないということにもなります。家庭に経済力があれば東京の高校へ進学するという選択になるでしょう。経済力がなければ進路を断念するしかありません。時代は進化しているのに、これではわたしが子どもの頃の昔の八丈島と同じです。

八丈町の大人たちの努力で改善できるかもしれないことのしわ寄せが島の将来ある子どもたちに行くことを悲しく思います。島民が力を合わせて、八丈島への移住定住をもっともっと促進していけないものでしょうか。

少し前に、『移住定住促進協議会』が発足しました。現在Facebookを準備中で、もうすぐ公開できるようです。わたしはこの会には所属していませんが、連携して、お手伝いできることをしていきます。



*都立八丈高等学校 (@tokyo8jouhs) | Twitter
八丈高校は2年ぶりにツイッター情報発信を再開して、積極的に活動内容を発信しています。皆様、ぜひご覧になってください。




【動画】都立八丈高等学校 まなびゅ~ 東京都公式動画チャンネルより

動画も貼っておきますね。とても良い動画です。ぜひご覧ください!



島留学の希望者が多数いたのに受け入れができなくて入学できないことになったお話を悲しく聴きました。高校生を家庭に預かるのは大変なことではありますが、これも事情を知らない方が多いせいかもと思います。受け入れできるご家庭があれば、どうか八丈高校へお話しください。

都立高校は生徒数で教員数が決まりますから署名をしても受け入れられません。生徒数が1人2人変わることで教員数が変わる可能性があります。生徒数を増やすしかありません。



八丈高校では4月から『八丈学』の授業をスタートするそうですが、他にも特色ある素晴らしい授業をいろいろ行っています。特に、この時代に、家政科や園芸家の需要はもっとあるはずと思えます。今後は、八丈高校の授業内容を『広く伝える』お手伝いをさせていただけたらと思っています。

八丈高校では島民の皆様と交流しながら子どもたちをより良く育てていきたいと考えているそうです。皆様の温かいご協力をお願いいたします。
今回のインタビューに快く応じてくださった八丈高校の佐藤俊一校長先生とご協力いただいた先生に感謝いたします。


◆都立八丈高等学校関連リンク◆
*東京都立八丈高等学校【全日制】ホームページ
*東京都立八丈高等学校【定時制】ホームページ
*東京都立八丈高等学校twitter

*東京都立八丈高等学校【全日制】学校案内(pdf)
*東京都立八丈高等学校【全日制】学校案内(pdf)


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新成人インタビュー◆菊池蓮くん◆八丈島を彩る人々(18)

2020年01月05日 19時13分00秒 | インタビュー
夏から更新できなかった八丈島人物インタビュー『八丈島を彩る人々』をアップします。今回のインタビューは昨年の9月5日に行なったものですが、事情により編集が遅れましたので、成人式に合わせてアップさせていただくことにしました。インタビューさせていただいたのは、今日成人式を迎えた20歳の大学生・菊池蓮くんです。


八丈町成人祝賀式にて

蓮くんは今日の成人祝賀式で意見発表を行いました。聡明な美しい文章で、素晴らしいとしか言い様のない内容の意見発表を述べた大人顔負けの20歳です。内容は広報に掲載されると思いますので、皆様ぜひそちらもお読みください。問題意識を持ち、それを自分の人生と繋げていくことのできる意識高い20歳です。おばあちゃんが織った黄八丈の羽織袴姿で登壇しました。



夏に空港に置かれてあった『高校生が伝える八丈島と戦争』。蓮くんが八丈高校に通っていた頃に制作した八丈島の戦跡を伝えるパンフレットです。これは当時話題になったので、ご覧になった方もいらっしゃるかもですね。現在はもう空港にはありません。八丈高校の図書室にはあるかもです。わたしはこれを見たときから蓮くんとお話してみたいと思っていました。


宇都宮大学2年 菊池蓮くん 
1992(平成11)年12月7日八丈島生まれ(20歳) 
9月5日 八丈島空港にて

●ずっとお話ししたいと思ってました。このパンフレットはいつ作ったのですか?
 これは高2から高3にかけて作業して、最後に仕上がったものが届いたのは高3の島を出る直前です。

●どんなきっかけで作ろうと思ったのですか?
 2年生のときに八丈高校のハワイ研修に行ったんですが、戦跡が見たいという希望を出してあったので、パールハーバーへ行って、戦争の歴史を残す活動をしてるのを目の当たりにして、八丈島でも何かできるんじゃないかと思ったのがきっかけです。

*ハワイ研修後の蓮くんからのパンフレット制作報告(2018年10月5日)

●戦跡に興味を持ったのはいつですか?
 小学6年生のときに社会科見学で横間の砲台跡を見に行って、鉄壁山も311の前だから内部を見学することができました。底土の回天の壕を見たり、神港の軍艦堤防を見に行ったりとか。

●それから八丈島の戦争の歴史に興味を持って、実際に八丈島で戦争の体験談を聞いたりしたことはあるんですか?
 パンフレットに書いてあるのは自分のおばあちゃんの体験談なんですが、空襲の話を聞いたりして、あとは山田平右エ門さんという方が八丈島の戦史についてまとめた本を読んだり、国会図書館に行って資料を見て、聞いた話の裏付けを取るようなことはしました。

●そういうことを伝えたいと思ったんですね?
 そうです。壕に関しては昔死亡事故があったこともあり、町もあまり触れたがらない部分で、詳しい方々はご高齢だし、このまま放っておくと若い世代には伝わらないので、さわりだけでも八丈島にはこういう歴史があるんだよ、ということを伝えたいと思いました。特に高校生以下の人たちに知ってもらいたいという思いです。

●これはどのくらい印刷したんですか?
 後からHATの方が増刷してくださったので、合計1千部ぐらいは刷ったと思います。

●反響はどうでしたか?
 島内でももちろん声をかけてもらったりしましたが、どちらかというと島外での反響の方が大きかったです。大学の先生の目にとまって、戦争を専門にやってる先生の手に渡って、そこから宇都宮で戦史を調べてる方々のところに渡って、その方のつてで宇都宮の戦争体験者にインタビューできたり、またNHKから終戦関連で取材がしたいと言ってもらって『首都圏ネットワーク』に8月13日に出ました。戦闘機を宇都宮で作っていた方にインタビューしてるところを撮影したり、なんでこういう活動をしてるのか?ということを聞かれて話しました。


9月5日 八丈空港内アカコッコにて

●大学ではどんなことを勉強してるんですか?
 学部は国際学部で、言語や文化もやりますし、政治とか戦争とかそういう社会系のこともやります。将来的に書く卒論は、いまのところ社会系を考えていて、戦争とか政治とかを勉強したいなと思ってます。

●その後のことももう決めてるの?
 国際学部に入ったそもそもの動機は、いろんな文化や言語を学んで、航空会社の就職に繋げたいというのがあったんですけど、勉強していくうちに自分の興味が文化とかより社会に傾いていくにつれて、いまは報道とかやってみたいなという希望があります。いわゆる記者と呼ばれてる人たちと大学でお会いする機会が多くて。宇都宮でも戦史をまとめることをやっていて、それを取材してもらったりして。

●宇都宮でもやってるの、すごいね!宇都宮版も作るんですか?
 宇都宮では先生とやってるので形は違うんですけど、戦争体験者にインタビューして、実際に証言してるところを映像で撮りためて大学の図書館に置くとか、あとは展示がメインですね。写真に文章を付けて、大学内のスペースに展示したりとかです。

●宇都宮にもいろいろ戦争の跡は残ってるの?
 残ってるものはあまりないですね。昔飛行場があったところはそのまま工業団地になったりとか、たまに建物が残ってるのもありますけど。

●八丈島より開発が進んでいて残ってるものがないということ?
 そうです。

●八丈島は開発が進んでないからまだ残ってるものが多いんですね。
 そうです。小笠原や沖縄もそうですけど、やっぱり島の方が残ってるものが多くて、内地は軍が持っていた広大な土地が空くわけだから、そこに学校を作ったりとかいうケースが多くて、ほとんど残ってないことが多いですね。



●蓮くんは飛行機が好きで、元々は飛行機から始まってるんだよね?飛行機から戦闘機に興味を持って、戦跡に興味を持ってと、年齢と共に大人っぽい興味に移っていってるけど。飛行機好きはいつからですか?
 小学3年頃です。10歳になる前ぐらいからずっと好きで。

●蓮くんが小学生の頃に、わたしが八丈島空港の模型をあげたの覚えてる?三根小学校の校長先生が飛行機好きで、P連作品展に出品されたリアルな八丈島空港の模型をわたしがいただいたので、一番喜ぶ人にあげたいと思って、いろんな人に聞いたら蓮くんにあげるのがいいと言われて、蓮くんの家まで持って行ったんです。
 もちろん覚えてますよ。僕が飛行機好きになったのは校長先生の影響もあるんです。

●飛行機の何が好き?ビジュアル?
 形ですね、やっぱり。写真撮ってて飛び立つ瞬間とかかっこいいと思いますし。飛行機に乗るのも好きです。将来はいろんな航空会社の飛行機に乗ってみたいですね。

●今後はどんな活動をしますか?
 来年(今年)は終戦75周年でいろいろやれることの幅が広がりそうなので、僕を含めて宇都宮大学の学生4人で活動していく予定です。

●では、学生生活は充実してますね!以前に蓮くんのお友だちから蓮くんは将来は八丈島に帰ってくると聞いたのだけど、そんなに充実していて、将来目指す「報道」の夢もあると帰ってくるのはなかなか難しいよね。
 いつか帰ってくるつもりはあるんですけど、大学の勉強もですけど、仕事もやり始めると楽しくなっちゃうと思うので、いつとは言えないですね。先輩たちを見ていると海外に就職したり、頻繁に海外へ行く仕事に就いたり、帰ってきたいと思う反面、そういう人たちに憧れてる面もあるので、すぐに帰ってくるというのはないんだろうなぁ、と思います。ただ、あまり長い間帰ってこないと、今度は帰ってくるにも来れなくなりそうで心配ですけど。

●そんなことないよ!島はなくならないから、いつだって帰ってこれます。やりたいだけやってからでも大丈夫だよ。思いきり好きなことをやってきてください。



●蓮くんが八丈島で好きな場所はどこですか?
 空港のここのベンチです。珍しい飛行機やヘリが基本的にこの前に駐機するので、高校生の頃はそれを眺めながらボーッとしてるのが好きでした。

●なるほど蓮くんらしいね!食ブログなので食生活のこともお聞きしたいのですが、自炊してますか?朝ごはんは食べてる?
 朝ごはんは時間があれば食べます。時間があるときは自炊することもありますけど、試験前になると深夜まで大学にいてレポートを書いたりするので、そういうときは買ってきて食べたりとか。自炊は肉と野菜を炒めたり、カレーとか、簡単なものですけど。

●最後に、好きな食べ物と嫌いな食べ物を教えてください。
 宇都宮大学は栃木なので、やはり新鮮な魚が恋しくなることがありますね。飛魚が食いたいとか思いますね。向こうに行ってから島の魚が改めて好きになりました。なんでも食べられるので嫌いなものは特にありません。

__以上、本日成人式を迎えた20歳の菊池蓮くんのインタビューでした。

飛行機好きの蓮くんにインビューするにはここしかない!と思い滑走路が見える空港内レストラン「アカコッコ」でインタビューしました。これがわたしの失敗で、非常に混雑してたので録音が雑音だらけで聞き取りづらく、編集が遅れました。お許しください。大変遅くなりましたが、成人式の日に掲載することができてホッとしました。※飛行機好きの蓮くんは高校生の頃にはアカコッコでアルバイトしていたそうです。

好きなものや夢中になれることがあるのはいいな~と思えるインタビューでした。まっすぐに自分の興味に向かっていき、それを自分の人生に繋げていけるのは誰もが憧れる生き方じゃないでしょうか。真面目な蓮くんだから、きっとこれからも目標を達成していくことでしょう。がんばってくださいね!


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刺繍作家・東海林ミモザさん◆八丈島を彩る人々(17)

2019年09月29日 23時22分12秒 | インタビュー
日曜に時々お届けしている八丈島民インタビューシリーズ『八丈島を彩る人々』をアップします。今回の気になる人は刺繍作家・東海林ミモザさんです。聞きたいことがたくさんあって長いインタビューになりました。どうぞお楽しみください。


HACHIJO ISLAND CROSS STITCH T-SHUIT
刺繍:東海林ミモザ デザイン編集:写真家・八木千賀子 販売:URUCRAFT

八丈DAYワンディショップ三人展で販売して大好評だった八丈アイランド・クロスステッチTシャツ。このデザインの元となる刺繍を制作したのが東海林ミモザさんです。こちらは写真家・八木千賀子さんとのコラボ商品ですが、ミモザさんのオリジナル商品も八丈ビジターセンター内ジェラテリア365、空港売店、雑貨屋ラミ、椎(しいのき)、ホテルなどで販売されています。

八丈島モチーフの刺繍をプリントしたマグカップなどの商品は、八丈島土産として、また離島する方へのプレゼントにと、よく売れています。こんなかわいい刺繍を生み出す人はどんな人なんでしょう?ずっと前からゆっくりお話ししてみたいと思っていました。


刺繍作家・東海林ミモザさん(本名) 1988年8月17日生まれ(31歳)
東京生まれ 4年前に八丈島に家族と移住
八丈ビジターセンター内ジェラテリア365にて

●八丈島に移住したきっかけを教えてください。
 たまたまタイミングが重なってですね。それまで教員(国語教師)をやってたんですが育休で休んでる間に考え方が変わって、教員を辞めたんです。主人も企業に勤めてたんですが、自分のやりたい仕事一本に切り替えるタイミングで勤めを辞めたので、どこに住んでもいい状態になったんですね。それで、子どもが小さいうちに(大きくなると転校とか大変なので)、面白い所に住んでみようかということになったんです。

●それまで八丈島に来たことはあったんですか? 
 ちょっとしたきっかけがあって、引っ越す1年前に八丈島に旅行で来ました。田舎というと閉鎖的なイメージがを持ってたんですけど、ここに来たときに開放的で明るい田舎という感じがすごく良くて、ここなら住んでもいいかなと思いましたね。

●住んでみてどうですか?良いところ悪いところありますか? 
 主人はもともと田舎というか静かなところが好きなんです。わたしは田舎があまり好きではなくて、都会が好きだったんですけど、暮らしてみたら八丈島は緑が多くて植物が多いから見てるだけで楽しいし、荷物もちゃんと届くし、不便さは特に感じていません。家賃も安いし、東京にいると電車賃や駐車場代や観たいものが多くて暮らすのにお金がかかるけど、そういうものはいらなかったのかも、と思いました。

●ミモザさんのように集中して創作活動をしたい人には島暮らしは向いてるかもしれませんね。
 そうなんです。目移りする選択肢が狭められたのが逆に良かったかなと思ってます。たまに上京したときに何か観に行けたらすごく楽しくなるし。それでいいかなと。
 それに子育てがすごく楽です。ささいなことですが、東京では公園へ行っても知らない人ばかりだったのが、島では公園行けば誰かいるし、ほど良い距離間でみんな友達みたいな感じで、迷子になった子どもがいても、誰かしらがわかって引き止めてくれるようなところです。最初は、住んでみて合わなかったら出ればいいやと思ってたんですけど(いまでもそれはありますが)、なんかもういまは戻る方が怖いぐらいの気持ちです。

●住んでみて悪いところはないですか?
 悪いというわけではないですけど、戸惑ったのは、プライベートをどこまで話すかということですね。距離の取り方がわからなくて、最初は警戒気味にしてました。けっこう話が伝わってしまうのあるじゃないですか。それに驚いたりした感覚を忘れないようにしたいなとは思います。


ミモザさんの刺繍作品

●作るのは昔から好きだったんですか?
 はい。小学生の頃は作るのがほんとに好きで、わたしはひとりっ子なんですけど、友達とにぎやかに遊ぶより静かにしていたいタイプだったので、家でよく作ってましたね。母が手芸が好きでパッチワークをやってたので、布を分けてもらったりして一緒にやってました。

●刺繍を始めたのはいつから?
 刺繍も小学生の頃からやってたんですけど、中高大は刺繍が好きなことも忘れていて(中学はバレー部、高校は弦楽部、大学ではオーケストラをやってました)、子どもが生まれる前ごろから手芸が気になり始めましたね。それで東京にいた頃も図案を見てテーマなくやってはいたんですけど、島へ来てから自然のものを見て、「あれもかわいい!これもかわいい!」と思うと「刺繍にしたい!」とすごく思ってしまって、それでどんどん制作を進めていった感じです。


ミモザさんの刺繍作品

●ミモザさんの刺繍はどれも大好きですが、中でも一番イタチが好きなんです。顔がそっくりでかわいくて、雰囲気がよく出ています。
 ありがとうございます。でも、イタチは外来種なのでビジターセンターには置いてもらえないんですよ。だからイタチの商品はビジターセンターにはありません。

●うわ!厳しいな。そうなんですね。ちなみにイタチの制作時間はどのくらいですか?
 6時間ぐらいですね。3時間ずつ2日かけて制作しました。1日で刺してしまうと翌日見たときに、(なんか違うかも)と思うことがあるので、1日空けて色みとかを見て制作するようにしてます。

●刺繍をプリントした商品はいつから作り始めましたか?
 1年ぐらい前、娘が保育園に入るちょっと前に、娘のためにアカコッコをクロスステッチで刺したキーホルダーを作ってあげたんですね。それをインスタにアップしたら「雑貨屋ラミ」さんが見てくれて、「作品をうちに置いてみない?」と声かけてくださったんです。それからですね。最初は刺繍したものをヘアゴムなどにして販売してたんです。でも時間かかるし、刺繍したものは洗うと傷むので洗えないので、洗っても大丈夫なものを作りたいなと思ってプリントしたマグカップを作り始めました。

●わたしは販売されてないイタチのマグカップがほしいんですけど、刺繍見本に番号付けて、名前や文字が入るオーダー制にしたらもっと売れるんじゃないでしょうか?
 あ~それはいいかも。やろうかな。考えてみますね。

●ぜひお願いします。これから刺繍してみたいものはありますか?
 今年は島の動物で攻めてるんですけど、来年は花にいきたいんです。でも、いっぱいありすぎて、写真だけは撮りためてるんですけど、やっぱりその季節に実物を見ながらやりたいんですよね。追いつかなくて悶々とします。アイディアだけはいっぱいあるんですけど、作業が追いつかないんですよ。

●ミモザさんのホームページを見ると、ベビー布団も制作販売してますよね?作るようになったきっかけは何ですか?
 娘が生まれたときに、主人が「ベビー布団を作りたい」と言いだしたんです。わたしは最初は買えばいいんじゃないかと思ってたんですけど、主人にはオーガニックコットンで作りたいというこだわりがあって、布団屋さんに頼んで教えてもらって娘のベビー布団を作ったのがきっかけです。

*MIMOZA note
ミモザさんのホームページ。
※ベビー布団のご注文はこちらから。

●いまは少子化で子どもを大切にする人が多いから、オーガニックコットンのベビー布団なんかは知られたらけっこう需要はありそうですね。
 そうなんです。もっと宣伝すればいいのかもしれないけど、わたしがいまけっこう仕事をたくさんしてるので、忘れた頃に注文がくるという今ぐらいのペースがいいかなと思ってます。

●現在、どんなお仕事をしてますか?
 「雑貨屋ラミ」さんで販売のお仕事を週2回ぐらい、小学校の放課後支援「がじゅまる」に週1~2回行って、藤巻商店さんから裾上げのお仕事をいただいて、週に何度かやってます。その他に、自分の刺繍の創作と、時々ワークショップを開催します。


※こちらのワークショップは終了しました。

●ミモザさんのワークショップは小さなお子様連れのママたちに大人気ですが、これからも定期的に開催していく予定ですか?
 そうですね。お子様連れ限定というわけではないんですけど、平日の午前中とか、子連れの人たちしか来れない時間帯にやってるからかもですね。わたしはどんな人が来てくれてもかまわないんですけど、自分もいま小さな子を持つお母さんの気持ちに近いし、そういう人たちは日中子どもとずっと一緒にいて自分の好きなことができない人が多いし、小さな子を持つ人こそ手芸が気になるのもわかるし…というところで、お母さんたちが来やすい時間に設定しています。

●きっと参加してるママたちは嬉しいだろうなと思いながら開催のお知らせを拝見しています。
 おしゃべりしながらなので楽しいですよ。わたしも楽しいです。子どもたちは子どもたちで遊んでくれるので。

●自分の中での仕事のバランス的にはどうなんですか?刺繍とワークショップが2本柱な感じ?
 そうですね。でも今年は刺繍で作りたいものが多くて、ワークショップの開催が昨年より減っています。ワークショップも開催したいとは思ってるんですけど、来年もお花の刺繍を始めると、また減ってしまうかもですね。

●作品を作ってるときが一番楽しいですか?
 そうかもですね。あとはアイディアを練ってるときですね。アイディアを常に考えててるから不眠症なんですよね。頭が常に働いていて眠れなくて。


ミモザさんが好きな八丈植物公園内温室のタビビトノキの前で撮影

●八丈島でお気に入りの場所やおすすめスポットがあったら教えてください。
 植物公園の温室、図書館、カフェ・カシェート、末吉の洞輪沢(ぼらわざわ)温泉が好きです。植物公園は刺繍にしたいお花がたくさんあるのでよく来ます。カシェートさんは手芸の雑誌が置いてあって、新しいアイディアがひらめいたりするので、月に1度くらい行ってますね。洞輪沢温泉は塩辛くないので。わたしは塩ぽいと肌にしみるので、他の温泉はつらくて…洞輪沢だけ安心して入れるんですよ。混んでないし。遠いからあまり行けないんですけど、行くときは家族で行ってます。

●八丈島の図書館もいいですよね。どんな本を読んでるんですか?
 新刊がすぐ借りられるんです。読むのは手芸関係と最近はミニマリスト(捨てて減らす)系をよく読みますね。わたしは材料を抱えてる以上けっこう難しいんですけど、すべての材料を使う手段を見いだせちゃうから、逆に自分でちゃんと捨てていかないとどんどん物が増えちゃうので。それで意識して捨ててはいるんですけど…でも多い方だろうなぁ。

●温泉がしみると仰いましたが、ミモザさんはアトピーのことをホームページに書いてますね。お聞きしてもいいですか?
 大丈夫です。わたしは0歳の頃からアトピー体質で、小さい頃は全身包帯巻きぐらいなときもあって、その後は落ち着いていても関節や顔に出る状態が続いていて、ずっとステロイドを使ってたんですね。でも主人が薬とか嫌いなので、やめられたらやめた方がいいよと言われて、食生活とか環境とか原因因子になるようなことをつぶしていったんです。だいぶ良くなってたんですけど、島に移住したら湿度のせいかあせもがひどくて、それでアトピーも復活しちゃったんですね。島に来たら自然があるから良くなるかなと思ってたんですけど、逆に悪化しちゃって…汁は出るわ、顔はむくむわで、人に会いたくない状態になってしまったので…島内で枇杷葉温圧療法をやってる人のところへ行ってみたんです。そこで薬草のことを教えてもらいました。セイタカアワダチソウがいいよ、と言われて、一緒に採りに行ってくれて、そのお風呂に入ったら、1ヶ月ぐらいで治っちゃったんです。

●セイタカアワダチソウはお風呂に乾燥させて入れるの?そのまま?
 どっちもやりましたけど、どちらでもいいと思います。わたしは面倒なので、切ったらそのままぽいと入れてました。どっちでも泡が立つし。

●泡が立つの?たくさん入れるの?
 泡が立つんですよ。わたしは効果を期待してたくさん入れましたね。

●毎日そのお風呂に1ヶ月入ったら改善されたんですね?
 わたしは良くなりましたね。もうぜんぶなくなっちゃったんで。

●すごいですね。
 薬草って面白いと思って、そこから薬草研究会にも入りました。


たまにはアイスも食べます ジェラテリア365にて

●アトピーで食生活はどんなことを気をつけてますか?
 常に言われてるのは、添加物とか甘いものを控えるということ。子どもの頃からずっと言われていて、でもずっと我慢してると反動で結局食べちゃったりするんですよ。それを常に意識してるのは良くないなと最近は思っていて、おいしいものをおいしく食べるのが一番いいな、というのがいまの意見です。昔はマクロビもやったし菜食とかいろいろやったんですけど、やりすぎると他の食材を否定することになるので、ぎすぎすしてつまらないなと思って。

●毎日の食生活を教えていただけますか?朝昼晩どんなものを食べてますか?
 朝は、小麦粉、水、塩少々をワッフルメーカーで焼いて、チーズのせたり、黒胡麻のペーストに砂糖を入れて甘くしたのをかけたり。それにコーヒーぐらい。昼はだいたい麺です。夏は週3ぐらい冷やし中華ですけど。笑 サラダ麺みたいにしたり。冷やし中華に飽きたらうどんに変えたりとか。夜もうちはわりと粗食の方だと思います。ご馳走にはあまりしないし、しても量は少なめです。うちはあまりたくさん食べる人がいなくて、主人も走る関係で節制してるので。粗食になれちゃうとあまり食べれなくなって、いまは食べ放題とか絶対嫌ですね。

●腹八分目ということですね。
 そうですね。それが自然にできてきてるかなと思います。

●すごいですね。やっぱり良いスタイルをキープしてる人は気をつけてますよね。最後に、好きな食べ物と嫌いな食べ物を教えてください。
 好きな食べ物は餃子とお寿司。回転寿司とか好きですね。島のものでは島メロンが好きです。さっぱりしていて。嫌いな食べ物はアクの強い漬物が苦手ですね。わさび漬けとか奈良漬けとか。ぬか漬けは好きなんですけどね。


__以上、刺繍作家・東海林ミモザさんのインタビューでした。



「やまんばハウス」でランチを食べながらインタビュー 

わたしも子どもが小さい頃にソーイング(縫物)にハマっていた時期があったので、とても楽しくお話を伺いました。ミモザさんとちゃんとお話しするのは初めてで、前から聞いてみたいと思っていたことがたくさんあり、インタビューというより、ランチを食べながら普通にいろいろ話し込んでしまいました。結果、録音したテープを聞いても話が飛び飛びで、まとめるのにいつも以上に時間がかかってしまいました。インタビューをしたのは8月27日(火)ですから、1ヶ月も経ってしまいました。深く反省しております。

またいつかゆっくりお話ししてみたい素敵な人でした。
今後も八丈島の刺繍作品をたくさん作っていただき、いつか八丈島図鑑みたいなミモザさんの作品展を観に行きたいです。楽しみにしてますね♪インタビューさせていただきありがとうございました。


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末吉盆バンドリーダー・沖山芳樹さん★八丈島を彩る人々(16)

2019年09月08日 10時11分01秒 | インタビュー
今日は台風の日曜日でお出かけになれず、お時間ある方が多いかと思います。
八丈島の気になる人にインタビューするシリーズ『八丈島を彩る人々』をアップします。
どうぞお楽しみください。


今年の末吉盆踊り

今年も盛り上がってた末吉盆踊り。
軽い気持ちで超高速マイムマイムをツイッターにアップしたら、
短くてよくわからない動画なのに思いがけず反響が多く驚きました。※1.3万回再生。

末吉盆踊りで生バンドのマイムマイムをやり始めてもう20年以上になるそうです。
「末吉盆踊りに行くと島の若い人たちをたくさん見られる」
「島の若い人たちが元気に盛り上がってる姿を見られてうれしい」
との声をよく聞きます。盆踊り記事にも書きましたが、
末吉の若い層が盆踊りを盛り上げようとがんばってる姿に感動します。
しかし、それも盆バンドの高速マイムマイムがあってこそですよね。
バンドの生演奏で20年以上末吉盆踊りを盛り上げてきた、
盆バンドリーダー・沖山芳樹さんにインタビューしました。


末吉盆バンドリーダー・沖山芳樹さん 1963(昭和38)年8月24日生まれ(56歳)
大賀郷生まれ(小6から末吉) ライブハウス『PotHall』のガーデンにて

●盆バンドを始めたきっかけを教えてください。
 平成5年に30歳で八丈島に戻ってきて、当時はまだ末吉の青年団が盆踊りを仕切ってたんだけど、「お前も手伝いに来いよ」と言われて行ったらお客さんが7~8人しか来なかったんですよ。みんな飲みに来た感じ。家にあるコンポを持ってきてレベル全開で鳴らしてはいたんだけどね。

●そのときは民謡をやってたの?
 民謡も用意してたけど、基本は小さな子ども向けの盆踊り。
 盆踊りが終わって会場でみんなで飲んでるときに、俺がギター持っていってなんとなくマイムマイムを弾いたら、先輩が「それ良くない?生バンドでやってみようよ」という話をくれて、それで、じゃあ動いてみようかということになった。末吉商店の進さんと駐在さんとスーパーあさぬまの次女がキーボード習ってたから「やってみたい」と言って、一番最初はそのメンバーでしたね。たぶん平成7年か8年のスタートだったと思う。
 それで、PAを持って行くから他のバンドもやらない?と声かけて、最初はバンド合戦みたいになってしまったけどね。後々いまのオリジナルメンバーができて、現在に至る。キーボードは学校の先生が多いから、年々変わる感じですね。

●今年はホッピー神山さんが弾いてましたね。
 ホッピーさんは高速マイムマイムの名付け親だからね。

※ホッピー神山 - Wikipedia
日本のキーボーディスト、作曲家、アレンジャー、音楽プロデューサーである。
※八丈島末吉在住。

●ホッピーさんのお友だちの動画のおかげで有名になりましたね。
 そうそう。タイミングが合えばホッピーさんも参加してくれる。


※ホッピー神山さんのご友人のプロカメラマンが撮影した超高速マイムマイム動画。
2010年にYoutubeにアップされて、現時点で約29万再生。

●末吉盆踊りが盛り上がっていった経緯を教えてください。
 最初は末吉のゲートボール場でやってたんですけど、その頃に末吉でも自治会が立ち上がって、「交代でやろうよ」という自治会の動きもあって、みんなでやる無料接待と生バンドの盆踊りが始まっていったんですね。

●その頃から無料接待が始まったんですね。では、人をもっと呼ぼうという末吉地区の意思があったんですね?
 そうですね。いまの80代の人たちが、その頃60代ぐらいで、「若い人たちをもっと応援しようよ」「若い人をもっと呼び込もうよ」「末吉をもっと盛り上げようよ」ということで自治会で無料接待を始めたんだと思います。それで自治会持ち回りでスタートして、その後に世代交代があって、実行委員会ができてという流れです。

●今年は例年に増して盛り上がってる感じでしたが、20年ぐらいやってきて、ここまで盛り上がってる末吉盆踊りを見ていかがですか?
 毎年楽しみですよ。小さな頃から来てくれてる子たちが大人になって来てくれたり、帰省の子たちが「末吉で盛り上がろうぜ」と来てくれたり、よくぞ一番遠い末吉まで来てくれると思って、嬉しいですね。

●子供が大人になるんだから20年てすごい歴史ですよね。八丈島の夏の風物詩になりましたね。
 そうですね。そうなってきたかなというのがほんとに嬉しいですね。

●毎年お疲れ様です。今後も続いていくのは期待していいですか?
 もちろんです。Youtubeにもたくさんコメントいただいて、「絶対行きたい」と書かれてるのに、来てくれてがっかりさせるわけにいきませんから。まだ56歳ですが、よぼよぼになってギター弾けなくなるまでやりたいですね。



●芳樹くんの盆バンド以外の音楽活動もお聞きしたいのですが、『Papa & Yocke's(パパ&ヨッキーズ)』で現在ライブ活動してますね。
 そうですね。夏場はイレギュラーで海の家でのライブがあって、その他は『海辺の茶屋』で月一ワンコインライブをやってます。

●パパ(パパ大津留さん)とヨッキーの音楽性が違うように感じてたので、一緒にやってるのは意外だったんですけど。
 パパとは『PotHall(ポットホール)』で知り合って、パパから「八丈島でメンバーを募りたい」と相談があったのがきっかけなんですが、パパとやることで自分の新しいスタイルが生まれるかなと思ったし、パパみたいな人に本格的な音楽を教えてもらいたいという気持ちですね。もう一緒に3~4年やっていて、パパのアレンジの「八丈太鼓節」「しょめ節」オリジナルの「くさや節」なんかもやってます。

●これからどんな活動をしたいですか?
 俺が音楽業界にいた頃の仲間が狛江市でコニュニティFMを立ち上げたんですね。11月11日が開局なんですけど、そこのパーソナリティーをやらないかと誘ってもらって、毎週日曜の朝9時から55分の番組をやるんですよ。

*コマラジ|FM狛江開局準備委員会|FMラジオ局|コミュニティFM

●え!すごいじゃないですか!それは八丈島でも聴けるの?
 ネットを介して聴けます。こちらで録ったものを狛江局に送ってオンエアしていくというかんじ。

●いい時間帯ですね。そこで八丈島のことも発信していく?
 もちろん。これからシナリオを書いていくんですけど、パパと俺の『八丈の風をあなたに』という番組ですから。パパの釣りの話や音楽の話に加えて、毎週55分は長いですから、いろんなコーナーを設けていくつもりです。

●八丈島はお仕事しながらラジオ聴いてる人が多いからいいですね。
 そうなんですよ。俺は八丈島のFM作りたかったんです。役場時代に八丈島のコミュニティFM作ろうと提案したことがあったんですよ。蹴られましたけど。かれこれ10年前ですね。

●やっぱり似たようなこと考えるね。わたしはインターネットの八丈島の番組が作りたいとずっと思ってる。
 一緒ですよね。作った方がいいと思いますよ。
(…とここで2人の間で話が盛り上がりましたが長くなるので省略)


沖山芳樹さんが経営する宿泊施設『フォルテ』は『PotHall』の2階

●芳樹くんのお仕事のこともお聞かせください。こちらの宿『フォルテ』の経営をなさってますよね。何年目ですか?
 6年目です。

*フォルテ | 八丈島観光協会

●あまり積極的に宣伝してないですよね?
 そんなことないですよ。基本的にネットで販売してるので、楽天トラベル、ブッキングドットコム、エクスペディアなんかに出していて、一休コムもたまに入ってきますね。あとはリピーターとダイビングショップのお客様ですね。

●今年の夏は忙しかったですか?
 忙しかったですね。台風のときもたまたま連泊のお客様がいたし。


『フォルテ』カウンターにて

●場所がすごくいいですよね。あさぬまにも歩いていけるし、三根もそんな遠くないし。歩いて飲みにも行けますね。
 そうなんですよ。だいたい10分圏内にいろいろありますね。それが人気の理由かも。

●こちらはぜんぶ素泊まりですか?
 素泊まりです。お客様と連絡取り合って、比較的自由な対応をしてます。


『フォルテ』は全4室

●1泊おいくらですか?
 1人で泊まると(ハイシーズンは)9000円。2人で泊まると6500円。3人だと5000円です。
 泊まる人数が増えれば安くなります。


『フォルテ』はそれぞれ違ったタイプの客室

●芳樹くんが30歳で八丈島に帰ってきたきっかけは何ですか?
 役場の募集が当時はたぶん30歳までだったんですよね。親父が帰ってきてほしいんだろうなと感じることがあって、ポリープだったんだけど「胃がんかもしれない」と脅すんだよね。それまで芸能プロダクションでマネージャーの仕事をしてたので、忙しくて疲れ切ってたのもあり、初めて5日間のオフをもらって島へ帰ったときに親父と話していて、「じゃあこれを機にやめるか」となりました。それまでとまったく違った環境に身をおいて自分がどうなるのかな?という挑戦みたいな気持ちもありましたね。

●八丈島に帰ってきてどうでしたか?良かったこと悪かったことありますか?
 いまはいいと思ってますよ。でも当時は窮屈でしたね。やることなすこと杭を打たれる感じ。いまは自分も大人になったのかな。それに、いまの若い子たちはわりとのびのびといろんなことできてる感じがあるじゃないですか。前とは環境が変わってきていいなと思ってます。観光協会でも若い事業主がちゃんと自分たちのビジョンを持っていて、それを発信してるから、すごいなと思って勉強になりますね。


『フォルテ』客室内にて

●食ブログなので食生活のこともお聞きしたいのですが、大病をされたと聞きましたが、その前と後では食生活は変わりましたか?
 3年前にくも膜下で緊急ヘリで運ばれて手術したけど、その後は半年に一度検査していて特に変わりなく、血圧の薬を飲んでるので血圧も140から120に下がっていて、食生活も特に変わってないんですよね。周りが気を使って魚食べなさいとか言うけどね。

●毎日どんな食生活ですか?毎日三食食べる?
 食べますよ。朝はパンとコーヒー、目玉焼き+ソーセージみたいなかんじ。お昼は仕事柄弁当が多くて、ランチを食べに行ったりね。夜は炭水化物はあまり食べないですね。一時入院した後にすごい太ったんですよ。だからこれはいかんと思って…

●では、おかずとお酒?お酒は毎日飲む?
 飲みますね。週に一度は休肝日を作ろうと思ってるけど、夏は毎日ビールを飲みますね。缶ビールを4本ぐらい。お店に行ったら生ビールを4杯ぐらい。

●好きな食べ物と嫌いな食べ物を教えてください。
 おこちゃまメニューが好きで、ピザとポテト、焼肉が好きですね。嫌いな食べ物は、ブドが食べれないんだよね。昔、末吉では天草をたくさん干していて、物は違うけどあのイメージ。磯臭いにおいがだめなんだよね。ブドはいろんな人が作るから中にはおいしいのもあるんだけど、見た目ではわからないから食べない。

●おいしいというのは今風に味を薄めてあって上品な味付けのものですね?昔風の濃いのが食べれない?
小さい頃に羊羹と間違えて食べたことがあって、それから。笑


__以上、盆バンドリーダー・沖山芳樹さんのインタビューでした。


理由は違うけどミス八丈島と嫌いな食べ物一緒。ブド嫌われてますね。
盆バンドだけでなく、今後は『コマラジ』パーソナリティーとしても活躍する芳樹くん。
くれぐれも体に気をつけて、野菜と魚をたくさん食べて、水分たくさん摂って、
情報発信分野でも元気に八丈島を盛り上げてくださることを期待しています!


最後に芳樹くんが動画でご挨拶。来年もよろしくお願いします!


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ミス八丈島・大澤萌さん★八丈島を彩る人々(15)

2019年08月25日 15時27分43秒 | インタビュー

第64代ミス八丈島 大澤萌さん 1991年1月5日生 28歳(現在)
※画像は八丈島観光協会よりお借りしました。

今年度のミス八丈島・大澤萌さんにインタビューすることができました。
大澤萌さんは中之郷の藍ヶ江出身で、八丈高校を卒業しました。
現在は、藍ヶ江のご実家と神奈川(お仕事は東京)の2拠点生活をしています。
今年のはじめから住民票を八丈島へ移し、2拠点を行ったり来たりしながら、
東京でのお仕事を八丈島でもこなすリモートワーカーです。
いま注目の「2拠点生活」「リモートワーク」を実践しているミス八丈島にお話を聞きました。

※リモートワーク=会社に出社せず、自宅やコワーキングスペースなど、自由な場所で仕事をする働き方のこと。働き方改革の推進により、この制度を導入する企業が徐々に増えている。


8月16日(金)中之郷「えこ・あぐりまーと」で、お昼を食べながらインタビューしました。

●ミス八丈島に応募した動機を教えていただけますか?
いま働いてる会社が『離島キッチン』という全国の離島の食材を扱っているお店で、そこで働いているうちに「八丈島をもっとアピールしたい」という気持ちを持ちました。以前に八丈島物産展でアルバイトさせていただいたこともあり、八丈島の物産を紹介してお客様が興味持ってくれたり喜んでくれるのがとても嬉しく楽しかったので、ミス八丈島になればもっと自分で八丈島のために活動できるかなと思ったからです。

●『離島キッチン』で働いてるのは島をアピールすることに元々興味あったからですか?
『離島キッチン』のお仕事はいろんな島に行く機会があるので、いろんな場所を見てみたいと思ったのが最初の理由です。そこで働くうちに、八丈島は面白い島だと改めて感じました。他の島を知ることで、八丈島をもっと好きになっていきました。

●離島キッチンのお仕事で実際に他の島へ行きましたか?
屋久島へ行きました。屋久島は八丈島と同じ黒潮が流れる島なので、飛魚とか捕れる魚が同じだったり、島の感じも八丈島と似てるところがありました。

●現在、住民票は八丈島にあって、神奈川との2拠点生活で、『離島キッチン』のお仕事もそのまま続けてるそうですが、ミス八丈島に応募するにあたって2拠点生活を考えたのですか?
その前から本当は八丈島に帰ってきたいというのがあったのですが、自分がやりたい仕事が八丈島にはあまりなさそうで、東京でいまの仕事をしながら八丈島と行ったり来たりする生活ができないかな~と考えるようになりました。2拠点生活をすると決めた時点で、八丈島をアピールするミス八丈島のお仕事もやってみたいと考えました。

●『離島キッチン』は正職員のままだそうですね?
そうです。元々『離島キッチン』が季節ごとに働く場所を変えるような働き方を目指していたこともあり、2拠点でできるリモートワークのお仕事をもらえることになりました。

●『離島キッチン』ではどのようなお仕事をしてますか?
勤怠管理、商品の仕入れ(各島の生産者さんとのやりとり)、レシピ開発、社内広報などが主な担当です。東京にいるときはホールにも出てます。

●なるほど。リモートワークしやすそうなお仕事の内容ですね。2拠点生活を始めてみて、どうですか?楽しい?大変?
移動時間が長いのは大変ですね。でも2拠点であることにより、外からの視点と中からの視点、両方持てるのは良いことじゃないかと思ってます。

●八丈島に帰ってきたいと思った理由は何ですか?八丈島の生活と比べて、神奈川での生活には魅力がないということ?
そうですね。魅力はそんなにないと思う。元々自然が好きだし、人混みが嫌いだし。だからいずれ島に帰ってくるんだろうなとは漠然と思ってました。でもその時期はいつかわからなかった。ところが『離島キッチン』で働くようになり、離島好きの人たちや島への移住を考えてる人たちと知り合っていろいろ話す中で、昔民宿と商店をやっていた自分の実家や藍ヶ江という場所に、ポテンシャルがあるんじゃないかと感じました。それで実家を使って何かやりたいと考えるようになり、『あいがえ企画』を始めました。



*199日目~あいがえミーティング!島寿司と夜編~|あいがえ企画
藍ヶ江にある実家で島寿司や島料理を作るワークショップを開催。(2019-06-07)

●島寿司ワークショップが楽しそうでしたが、『あいがえ企画』ではどんなことをやっていきますか?
このままでは藍ヶ江に人がいなくなってしまうのではないかという危機感があり、藍ヶ江を存続させるために居場所を作っていきたい。そのためのワークショップを開催して考えているところです。体験だったり、飲食だったり、宿泊だったり、求められることをやってみたい気持ちがあります。

●ミス八丈島のお仕事では、花束贈呈などの決まっているお仕事以外に、ツイッターやインスタでの情報発信をしてくれてますが、その他に、自分でやってみたいことはありますか?
八丈島はいま観光情報発信をしてる人がたくさんいるので、もう少し踏み込んで、八丈島の生活が見えるような情報発信をしていきたいです。いまの若い人たちは文章を読まなくなってるので、動画を撮って発信していくことも考えています。八丈島に移住したいと思ってる人たちや気になってる人たちに、八丈島の暮らしはこんなだよとか、仕事はこんなのあるよ、みたいな職業体験の動画もやってみたいです。

●若い人たちはやっぱり文章を読まなくなってますか?
検索するのもインスタやYoutubeで検索するという人がけっこういますよ。


「えこ・あぐりまーと」熱帯果樹温室にて

●八丈島の魅力はどんなところだと思いますか?
流人の文化があったせいか、八丈島の人々には受け入れる力があって、みんなやさしいですよね。人が魅力的です。それから、島というと白い砂浜のイメージだと思うんですけど、八丈島は色彩がバキッとしていて、力強い自然が八丈島の魅力かなと思います。そして、いろんな楽しみ方ができる島だということですね。

●八丈島でお気に入りの場所やおすすめのスポットを教えてください。
季節限定なんですが、梅雨時の永郷が好きです。

●いいですね。アガパンサスがたくさん咲いて。
そうです。あそこを車で走るのが好きです。


まだアガパンサスが咲いてる「えこ・あぐりまーと」

●趣味は何ですか?学生時代の部活は何をやってましたか?
中高とバスケ部で、いまも神奈川の社会人バスケチームでやってます。他は本を読むのが好きで、ジャンルはホラーが好き。きれいなホラーを書く恒川光太郎さんとか好きです。

●まるまる1日のお休みがあったら何をしますか?
予定をいっぱい入れちゃうタイプなので、常に何か予定がある感じです。でも完全にオフだったら自然があるところ、海か山に行きますね。内地なら江の島や鎌倉をぶらぶらします。


あさぬまにて

●食ブログなので、萌さんの食生活についてもお聞きしたいです。毎日の食生活はどんな感じですか?食生活で気をつけていることはありますか?

食生活は、島と東京ではだいぶ違っていて、島にいるときは毎朝卵かけご飯です。夏場はねりのすったものとか。昼、夜も基本は家で食べていて和食が多いです。島では祖母か母が作ることが多い。東京にいるときは朝はシリアル、昼は職場の賄い(島の食材の試食などもあります)、夜は帰りが遅いので家でうどんなどの軽いものかスムージーなどで済ませています。休日昼は自炊、わたしは洋食が好きなのでパスタなど。休日夜は外食が多いですね。
気をつけていることはあまりないですが、島でのごはんや人と食べに行くときは我慢せず好きなだけたべます!その代わりに東京の自炊では節制ぎみです。

●ありがとうございました。最後に、好きな食べ物と嫌いな食べ物を教えてください。
かんも餅が好きです。切って揚げて食べるのが好き。おやつに食べます。ムロメンチも好き。嫌いな食べ物はネギ。だからブドが食べられないんですよ。

__以上、ミス八丈島・大澤萌さんのインタビューでした。


萌さんの食生活は独身の若い人たちを代表する食生活のような気がします。
家での食費は節約して、外食や友達と会うときにお金使う感じですね。
半分実家での生活は、お母さんやおばあちゃんがごはん作ってくれるの理想的ですね!
実家でしっかり栄養補給してお仕事に励んでください。

始めたばかりの2拠点生活で得られたものを時間が経ってからまたお聞きしてみたいです。
萌さんがこれから積極的な八丈島情報発信をしてくれることがインタビューにありますが、
様々な場面の八丈島をレポしてくれるそうですから、リクエストしてみてくださいね。


動画撮影もまた機会があればコラボさせていただきたいです。


【簡単おいしい】リリコイバター作ってみた!【ミス八丈島】

お料理も上手で、『離島キッチン』で働くミス八丈島は、
八丈島の食を通して、八丈島と東京と島好きな各地の方々とを繋げてくれる気がします。
今後の活動に期待しています!がんばってくださいね!


さて、10年ぶりにインタビューコーナーを復活させました。
*八丈島を彩る人々|インタビューカテゴリ
10年前にインタビュー記事を書いていたのですが、編集に時間がかかりすぎて挫折しました。
ところが最近(インタビューしておけばよかった)(お話聞きたかった)と思う八丈島の大切な方々が亡くなることが続き、やはりインタビュー記事は書いておくべきと再認識しました。それで再開しますが、毎週掲載は体力的に無理なので、毎月2本程度書いていけたらと思っています。

八丈島で有名なあの人、八丈島をよく知るあの人、八丈島に移住してきた人たち、どんなことを考えて八丈島に暮らしているのか?八丈島のどこが好きなのか?いろんな人にいろんなことをお聞きしてみたいと思います。もちろん気になる「毎日なに食べてるの?」ということも含めて。
次回もどうぞお楽しみに♪


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