◎杉浦水産くさや加工体験2日目朝の続きです。
2日目の早朝に水洗いして塩抜きしたくさやを
わたし達が帰った後もご主人みのるさんが4回ぐらい水洗いを繰り返し、
10時半集合で網に並べて乾燥する作業に取りかかりました。
といっても10時半頃行ったら作業はすでに始まっていました。
水槽から上げたムロアジを夫妻で網に並べているところでした。
並べる前に、ムロの内側を手のひらでそーっと撫でてあげるのがポイントです。
こうすることで乾燥した後の仕上がりの美しさが変わるそうですよ。
水に浸けて身が割れたり飛び出したりした部分を撫でて整えるのです。
いいこと聞きました。今度、家で干物を作るときにもそうしましょう!
水槽からどんどん引き上げますから、手際よく干さないといけません。
旭くんは干し作業も体験しました。足元にどんどんムロが並んでいきます。
スピード感が必要な作業です。水から引き上げるのは腰も使いますね。
手際よく、しかし丁寧に、表面を撫でながら干していきます。
時間に追われる作業ではありますが、見てるとなんか楽しそうに見えます。
「楽しいですよ!」と旭くん。ずっとやっていたいほど楽しいそうです。
そうだよね、最後の仕上げの場面で、これが終われば乾燥機任せですから、
干すのが一番楽しそうに見えましたよ。
きれいに並べたら、棚に入れていきます。この網もお父さんが作ったそうです。
ちなみに、ムロを出し終えて、みのるさんが洗ってる水槽もお父さんが作ったもの。
これすごすぎる!プラスティックですよ。ハッポーで型を作ったそうです。
「器用な親父でなんでも作ってしまうんですよ」と仰ってましたが器用すぎる!
他のくさや屋さんの水槽はどうしてるんでしょう?気になりました。
あとこれだけ干したら終了です。干されるのを待ってるムロがきれいに見えました。
棚がいっぱいになりましたよ。
すべて並べ終わりました。
旭くんがうれしそうに動画を撮っています。うれしいよねー!
こちらが乾燥室です。ここに棚ごと入れて送風で乾燥させます。
乾燥室に収めて終了です。
乾燥してない水から上げたばかりのムロを焼いたのを試食させていただきました。
くさや液の塩梅をみるために、乾燥する前に焼いて食べてみるのだそうです。
これはくさや屋さんしか食べられませんから貴重な体験です。
味はやはり少し生臭さいというか、くさや液の癖が残っています。
わたしは生干しくさやが大好きだけど、これは生だから生干しとは違いますね。
旭くんとまーこちゃんは「おいしい」「おいしい」言ってたけど、
わたしは、う~~ん、これはあまり食べたくない。やはり生干しが食べたいです。
そんな話をしてたら、なんと!みのるさんが「生干しも作ってあげるよ」と仰って、
生干しくさやも作っていただけることになりました!まさかー!!
普通のくさやはこのまま翌日の午前中まで乾燥させますが、
夕方に乾燥機から出すと生干しくさやになります。
「夕方少し出しておいてあげる」とありがたいことを仰います。
感謝感激!生干しくさやを食べるのすごい久しぶりです。
___ そして翌日。。3月25日(土)
旭くんの仕事がなかなか終わらず、11時に行ったらもう干し上がっていました。
感激の瞬間です。「くさやを作ってみたい!」というのは旭くんの強い希望でしたから、
うれしそうですね~自分で作ったくさやを食べられるのはくさや屋さんだけだから、
本当に貴重なマイ仕込みくさやです。※体験希望は受け付けていません。
今回はくさや製造の工程を動画に残すために、特別に体験させていただきました。
杉浦水産様、本当にありがとうございました!
旭くんが切ったくさやは、骨が見えすぎていて商品としてはだめだそうです。
骨の際まできれいに切れてるから、切るのが上手なんだと思うけど、
いわれてみれば干物の骨がついてる方は、骨の上に身が薄く一枚ついてますよね。
骨が見えすぎると身が貧弱に見えるからだめなんでしょうね。
こういうこともやってみないとわからないことではあります。
まーこちゃんが切ったくさやはエラが残ってるから見分けやすい。
でも、あんなボロボロだったのが、くさやにするとなんとなく立派に!
そして、干し上がりを焼いたのを試食させていただきました。
これがおいしいのなんの!!!目が覚めるようなおいしさです。
くさやってこんなにおいしいんだね~~と改めて思いました。
くさやの風味はあるけど少しも生臭さや嫌な癖を感じません。おいしい干物みたい。
なんでも出来たてがおいしいのはわかるけど、こんなに味が違うんだなぁ。
これも貴重な体験でした。いろいろ教えていただきありがとうございます。
マイ仕込みくさやをいただき、ご機嫌な旭くん。よかったね!
おいしいですよ!
*八丈島伝統のくさやセット | うまいもんドットコム
杉浦水産のくさやをお求めの方は、上記サイトよりどうぞご注文ください。
杉浦水産はホームページや通販サイトがないので、
ネットで商品購入できるのは上記サイトのみとなっています。
電話でのご注文・お問い合わせは、04996-2-1278
〒100-1511 東京都八丈島八丈町三根868-9
杉浦水産加工
わたしも旭くんが切ったくさやを帰りにいただきました。
左2枚が生干し(干し時間半日)右が普通のくさや(干し時間1日)です。
生干しくさや
普通のくさや
いやもう、うれしくて、生干しはすぐに焼いて食べてしまいました。
普通のくさやがまだあるので、なにかお料理に使ってみようと思います。
今回のくさや取材をさせていただき、
農水省も知るっておいしいと言ってますが、
まさにそんな気持ちになりました。くさやを愛しく感じます。
ムロを切り、秘伝のくさや液に漬け、おいしくするために何度も水を通し、
最後は一枚一枚丁寧に生産者の手のひらで撫でられて干されるくさやは、
加工品といっても家庭でお料理するのと似ていますね。
お料理するのと同じ生産者の細やかな気づかいと気持ちが入った商品です。
杉浦のお父さんが若い頃に八丈島に移住してくさや液を手に入れて、
ザルを編み、干し網を作り、ハッポーで型をとって水槽を作り、
どれだけの数かわからない八丈島のムロをくさや液に通し、
その液を使って息子みのるさんが黙々とくさやを作り続けているのは、
杉浦家の歴史であり、八丈島の歴史でもあります。
そのくさやをわたしがうれしいと感じて、おいしくふっくら焼きながら、
「センキュー、くさや」「ありがとう、杉浦水産」
とつぶやけば、そのおいしさと楽しさは100倍にもなるわけです。
家で料理を作る人、食べる人の知識や感受性でお料理のおいしさは変わります。
素材の生まれた背景にも思いを巡らせながら食べることができたなら、
家庭の食卓はどこまでも限りなく豊かになることでしょう。
今回はくさやを少しは知ることができ、皆様にお伝えできてよかったです。
動画はさらに伝わることでしょう。
3記事にわたる長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。
旭くんの動画もじきにupされることと思います。
きっといい動画に仕上がることと思いますので、どうぞお楽しみに!
動画が上がりましたらまたブログでご紹介いたします。
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