家の大量販売を行う住宅会社のハウスメーカーは、日本にしか存在しないといいます。
家を売るだけの会社は、受注して契約するまでの営業業務を行います。
営業契約が済むと施工部門へと引き継がれ、施工が済むとメンテナンス部門へと…
この契約までの営業費が幾らなのか、果たしてどれだけの人々が知っているのでしょう。
住宅総合展示場に出展すると建築費だけで数千万円も掛かります。
見せるだけのモデルハウスは、数年で寿命が尽きてしまいます。
その建築費、維持費、その展示場に呼び込むための宣伝費に膨大な費用が掛かります。
この営業費用は、施工原価に反映されません。
ハウスメーカーなどは、大量販売するためにスケールメリットが伴い、仕入れ価格がとても安価になります。
それがそっくり営業費になるのです。
一方で一般消費者は、地域密着工務店に頼りなさを感じでいるように思われます。
一生一代の家づくりを、小さな工務店に委ねられるか否かの気持ちも理解できます。
ところが地域の工務店は、地域住民に育てられ、逃げも隠れも出来ない環境です。
家を売る会社は、住んでから様々な事象が伴うことから売って終わりにしたいのです。
施主は住んでからそこでの生活が始まるのですから手離れをさせてはいけません。
地域工務店の家づくりは、手離れの悪さこそ美徳であり、地域工務店の使命でもあります。
写真はかなり以前に訪問したオホーツク沿岸の大空町で手離れの極力良くない、地域密着型工務店を営む雅楽代建設の雅楽代憲男さんと撮りましたが、彼は大空町の名士でもあります。
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