飯場と書いて「はんば」と読みます。
ウィキペディアで調べると「飯場」とは、日本において鉱山労働者や土木工事の建築現場で作業員用の宿泊設備で給食もできる場所と記述しています。(写真・このような書物も)
更に現在では、町中で行われる建設工事現場の宿泊を伴わない休憩所や食堂の意味でもあり、清潔感に欠ける表現で多少なりとも否定的な意味だと書いています。
私は中卒の15歳の時からその飯場で暮らしました。
当時は、もっとも日当の高い鉄骨トビ職で橋桁を取り付ける山深い山道の奥の飯場でした。
鉄骨トビ職は、昔の流れを汲んで任侠の世界とも密接な関係があったものと思われます。
飯場に住む仲間のトビ職の半分近くはその世界にどっぷりと身を浸けている人達でした。
スキンヘッドや上半身オールカラーの刺青を彫った連中も多く暮らしています。
気の荒い連中ばかりであり、些細なことで殴り合う凄まじい連中ばかりです。
一般の方々には、飯場暮らしなどは、荒廃した社会のように見える事でしょう。
ところが、そこにはホワイトカラーの世界にはない義理人情、奥深い優しさや厳しさも、実にバランスよく交互された人間社会でもありました。
無いものを生み出す創造力や、人との関わり方などを自然に身についたものと思われます。
読み書きの勉強は必要に応じて行えば学校でなくとも出来るモノです。
2級建築士や1級建築施工管理技士など六つの国家試験は、すべて独学でした。
人間重視の住宅システム開発の原点は、このような環境下で見出されたと思っています。
飯場暮らしを経験していなければ、ファース工法も今の自分も存在しなかったでしょう。
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