JR九州 唐津線 唐津駅《北口》 (佐賀県唐津市新興町)
令和6年10月16日水曜日。佐賀県唐津市の唐津駅に来ている。
駅舎内の様子
JR九州 唐津線 唐津駅《南口》 (佐賀県唐津市新興町)
駅舎を通り抜けて南口も見てみる。
唐津市近代図書館 (佐賀県唐津市新興町)
駅の近くには堂々たる西洋建築風の外観の建物。平成4年完成の図書館。美術ホールがあり図書館のなかの小さな美術館でもある。現在地に移転した際に唐津市図書館から唐津市近代図書館に改称したもので普通の図書館らしい。近代以外の蔵書もあるのでしょう。知らんけど。
開催している佐賀県さんには何の文句もないが、国民体育大会を外来語の入った冗長な名称に変更しておいて、へんてこな略称にしているのはどうかと思う。
佐賀・伊万里方面は、ICカードがご利用いただけません
途中下車している乗車券を自動改札に投入して入場。唐津駅の改札機は交通系ICカードに対応しているが、唐津線久保田-唐津間、筑肥線山本-伊万里間はSUGOCA福岡・佐賀・大分・熊本エリアには含まれず利用は出来ない。
JR九州 筑肥線 普通 2527D列車 [キハ125形] (唐津) ※山本-唐津間は唐津線。
唐津線久保田-唐津間、筑肥線山本-伊万里間は非電化路線でもある。気動車が走る。初めて乗る区間。乗りつぶしである。
唐津発伊万里行普通列車(1両編成)に乗車する。
キハ125形車内の様子
乗車券 糸島高校前 ➡ 博多(2,530円)
乗っている列車は山本駅から筑肥線に入って行くので、今の切符の経路から離れる。
乗車券 山本 ➡ 伊万里(570円)
経路からはみ出す分の乗車券は予め買っておいた。
筑肥線で唐津を出発 ※山本-唐津間は唐津線。
筑肥線と並走する(鬼塚-唐津)
複線の右側を逆走しているみたいだが、筑肥線(単線電化)と唐津線(単線非電化)の並列である。
筑肥線が分かれる
分かれた筑肥線側だけに和多田駅がある
筑肥線と分かれて次の駅、鬼塚は松浦川の側にある。
西九州自動車道と交差 (山本-鬼塚)
平戸からの帰りに西九州道を利用したが無料区間が多くてよかった。但し未開通区間では一般道、自動車専用道ではないバイパス区間、信号機のある交差点も通らなければならない。
山本に停車
列車は唐津線を走っていたが山本より筑肥線に入る。筑肥線は姪浜-唐津間と山本-伊万里間で、唐津-山本間は路線としては途切れている。これは筑肥線の経路変更に伴い一部区間が廃止となったためである。国鉄の頃は唐津-山本間を筑肥線と唐津線の重複としていたようだが、JR九州になって唐津線単独となった。
唐津線と並走する (山本-肥前久保)
複線のようだが、筑肥線(単線非電化)と唐津線(単線非電化)の並列である。
唐津線本牟田部駅付近
並走区間の唐津線側にだけある駅。
唐津線と分かれる
唐津線を跨ぐ
長閑な車窓 (西相知-佐里)
山間を行く (佐里-駒鳴)
上伊万里に停車
終点まであと一駅。
JR九州 筑肥線 普通 2527D列車 [キハ125形] (伊万里)
終着の伊万里に到着。下車する。これで筑肥線の乗りつぶし終了。
筑肥線で伊万里に到着
筑肥線 普通 2527D 唐津(12:09)→伊万里(12:57) キハ125-4
※山本-唐津間は唐津線。
◆山本-伊万里間の運賃570円 ※唐津-山本間は糸島高校前-博多間の乗車券を利用。
運転士さんに糸島高校前-博多間の乗車券を見せ、山本-伊万里間の乗車券を渡して列車を降りる。
山本、姪浜方を望む
86キロポスト
現在の筑肥線の営業キロは86kmもない。博多-(廃止)-姪浜-(現存)-虹ノ松原-(廃止)-旧東唐津-(廃止)-山本-(現存)-伊万里という昭和58年以前の経路の営業キロと合う。
車止め
線路はここで途切れている。もともと線路は先に伸びており筑肥線と松浦線を直通する列車があった。急行〔平戸〕は博多-長崎間を筑肥線・松浦線・佐世保線・大村線・長崎本線経由で運転していたそう。昭和63年に松浦線は第三セクター会社に移管されて西九州線となる。急行〔平戸〕は廃止された。平成14年、繋がっていた筑肥線と西九州線の線路は分断されてJRと三セクで別の駅舎を持つ駅となった。
以前はこんな風に一つの駅だった
出口へと向かう
収札は車内で行っている。駅は無人だった。
出札口(みどりの窓口)
窓口の営業時間は平日の午前7時半から正午まで。一時間前まで駅員さんはいたのか。
自動券売機
予め帰りの乗車券を購入する。券売機には唐津、佐賀、鳥栖などの県内の駅名ボタンがあるが、博多までのボタンはない。姪浜を接続駅とする地下鉄との連絡運輸区域に伊万里はない。筑肥線・唐津線各駅と姪浜接続地下鉄経由博多接続でJR九州・JR四国・JR西日本・JR東海の各駅は通過連絡の連絡運輸区域なので東京(都区内)までの乗車券は買えるはず。但し窓口は午前中で閉まっている。
駅舎内の様子
SUGOCA・Suicaなどの交通系ICカードは利用出来ない。
JR駅を出て往復4車線の道路を隔てて向かい側が三セクの駅
振り向けばJR駅
二つの駅舎は歩道橋で結ばれている
JR九州 筑肥線 伊万里駅 (佐賀県伊万里市新天町)
歩道橋ではなく駅南側の横断歩道へ回ってみる。
道路を横断した
「MR伊万里駅 MR Imari Sta.」と「JR伊万里駅 JR Imari Sta.」
MR伊万里駅舎に入って見る。
券売機と出札口
窓口の営業時間は午前9時から午後6時まで。但し午後に2回、休憩時間がある。駅舎内には飲食店もある。さて改札口はないのでプラットフォームに出てみる。
松浦鉄道 西九州線 普通 349D列車 [MR-600形] (伊万里)
車止め
ここで線路が途切れるが、以前は筑肥線と繋がっていた。
駅名標は筑肥線と繋がっている
駅舎に戻る。
鉄道駅だけでなくバス乗り場でもある
昭和自動車(昭和バス)、西肥自動車(西肥バス)の路線図を掲出。
昭和バスは券売機も設置
路線図を見ると唐津バスセンターとの便、福岡空港国内線(一部は博多バスターミナル発着)との高速バス〔いまり号〕の二路線が確認出来る。高速バス〔いまり号〕は天神日銀前(下りは西鉄天神高速バスターミナル)、博多バスターミナルを経由する。筑肥線と並行する路線である。福岡方面は鉄道より早く乗り換えもない。運転本数も多い。運賃は鉄道の方が少し安い。
松浦鉄道の券売機
券売機では使えないようだが、松浦鉄道車内でnimoca・Suicaなどの交通系ICカードが利用出来る。昭和バス、西肥バスでも利用出来る。伊万里で利用出来ないのはJRだけだったのか。
佐世保行の注意書きが
伊万里から西九州線で乗り換えなしで佐世保まで行けるが、松浦、たびら平戸口を経由するので遠回りとなる。西九州線から有田で佐世保線乗り換えが推奨される。この時間、有田経由で佐世保に向かうと乗り換え2回だが、伊万里発13時30分で佐世保着15時05分。運賃は1,030円。西九州線のみで松浦経由で行くと乗り換えなしで、伊万里発13時37分で佐世保着16時07分。運賃は2,730円。営業キロは前者が33.6、後者が80.8。大変親切な注意書きである。
その西九州線にはまだ乗った事がない。国鉄時代、日本最西端の駅が松浦線平戸口駅と知り訪れたいと思った。国鉄→JR松浦線から松浦鉄道西九州線となり、平成元年には駅名はたびら平戸口駅と改称された。平成15年には沖縄都市モノレール線が開業して日本最西端の駅は那覇空港駅となった。それでも2本のレールを走る鉄道ではたびら平戸口駅が日本最西端。是非とも西九州線で訪れたい。
松浦鉄道 西九州線 伊万里駅 (佐賀県伊万里市新天町)
しかし今日はJR線の乗りつぶし。MR伊万里駅を後にする。今度は歩道橋で道路を渡ろうと駅の二階に上がると伊万里・鍋島ギャラリーがあり焼き物を展示してある。筑肥線の発車までもう少し時間があるので見学する。入館は無料。
染付秋草文皿 1700~1730年代(盛期鍋島)
青磁陽刻牡丹蝶文瓶 1830~1860年代(後期鍋島)
有田などの焼き物は伊万里港が積出港だった事から伊万里焼ともいう。現在では有田焼と伊万里焼は区別するから、江戸期のものを古伊万里と言って区別する。他に鍋島焼がある。鍋島焼は佐賀の鍋島藩が将軍家に献上、他の大名などへの贈るために藩窯で焼かれたもの。一方の古伊万里は販売用に民間の窯で焼かれ、遠く欧州まで輸出されて王侯貴族の宮殿を飾ったのだそう。
色絵金銀彩水車文皿 1658~1670年代(古伊万里)
染付芙蓉手皿 1690~1710年代(古伊万里)
染付秋草文皿 1700~1730年代(盛期鍋島)
後ろに鏡があるのはお皿の裏も鑑賞するためかな。鍋島焼からもう一度見直す。
色絵杜若文三足付皿 1670~1680年代(初期鍋島)
★修復跡について 江戸時代の修復技法の一つをそのまま残しています。
染付牡丹蝶文水指 1860~1870年代(後期鍋島)
写真撮影・動画撮影出来ます。
眼福でした。ありがとうございました。
伊万里・鍋島ギャラリー (佐賀県伊万里市新天町・MR有田駅2階)
歩道橋を渡ってJR駅へ
下の道路を望む
線路を分断した事でこの道路が整備出来たのかと思う。
JR伊万里駅 JR IMARI LINE
文字起こしして気付いた。「JR IMARI LINE」(伊万里線)とな。
切符は買ってあるのでプラットフォームへ
JR九州 筑肥線 普通 2528D列車 [キハ125形] (伊万里)
伊万里発唐津行普通列車(1両編成)。来た列車で引き返す。
筑肥線で伊万里を出発
乗車券 伊万里 ▶ 570円区間
こんなに乗るなら特別企画乗車券「秋の乗り放題パス」(7,850円)を買っとけよと思う。まあ本来なら3日目はフェリーで横須賀に向かっていたはず。
大川野に停車
稲刈り中 (駒鳴-大川野)
こちらは青々
松浦川を渡る (佐里-駒鳴)
伊万里市より唐津市に戻る。
唐津線が見えてきた (山本-肥前久保)
唐津線本牟田部駅付近
JR九州 筑肥線 普通 2528D列車 [キハ125形] (山本) ※唐津-山本間は唐津線。
山本に到着。運転士さんに乗車券を渡して下車する。 (つづく)
筑肥線で山本に到着
筑肥線 普通 2528D 伊万里(13:34)→山本(14:13) キハ125-4 運賃570円
列車は唐津線に入り唐津へ… いずれも令和6年10月16日撮影