【高原温泉沼俯瞰・早朝編/2017.09.22撮影】
【高原温泉沼俯瞰・午後編/2017.09.22撮影】
台風の通過で山頂付近の紅葉はかなり傷めつけられ、唯一可能性があるのは風の影響を
受けにくい、山の下部あたりに期待するほかなくなっていた。
天気の回復を待ち、色付きが進んでいるのを期待して、再び白雲岳テン場へ
舞い戻った。暴風の影響がまったくなかったわけではないだろうに、高原温泉沼の紅葉は、
遠目にはあまり傷みは目立たず、撮影を楽しむことができた。
ここを高根ガ原から見下ろして写すとなると、一般的には午後からの方が光線としては
条件が良くなるように思うのだが、昼以降雲が多くなり日が差さないことが多く、これまでも
撃沈したことが何度かあった。それでまず、早朝に撮影してみたのが上の写真だ。
いいところを中心に切り取りたいので、100-400mmの望遠レンズで写している。
ぶれてボツにしたカットが多数出てしまったので、もう少し感度を高くして写すなど
工夫が必要だったとあとから反省している。
同日、午後から再び撮影地点まで訪れて写したのが下の写真。この日は天気が
ずいぶん安定して、珍しく昼を過ぎてからもほぼピーカンの晴天が続いた。この時期
山の上では一日中天気が良いことって滅多になく、特異日だったといってもいい。
天気が良すぎてメリハリがつくような写真は写せそうにないと思っていたら、
撮影を切り上げようとしたとき少しだけ雲が西から流れてきて、それを活かして
陰影をつけて写してみた。緑沼付近が翳り、その雲の影響なのか、手前の式部沼(左)と
大学沼(右)の水面が空の色を映し青みが増した。
写真の一番手前、写ってはいないがこのあたりに高原沼がある。
10月15日(月) くもりのち晴れ
ここらあたり天気予報がよく当たっていて、目覚めたら薄雲が広がっていた。徐々に回復するとの予報を信じ、
法華院温泉へビールを買い出しに行く(夜の分ですよ)などするだけで朝のうちはゴロゴロ過ごし、西の空に
青空が見え始めたのを合図に、9:45出発した。
写真は温泉近くに咲いていたミヤマキリシマと大船山。
大船山11:15到着。平日で昨日みたいにはごった返しておらず、この日はいきなり御池まで下りてみた。
雲がどんどん少なくなって風も微風、撮影条件は昨日にも増して良くなった。紅葉も色付きも一段進んだように
見えた。ただ、ピークには程遠く、あと数日はかかるのかと推察した。
これは別の場所であとから聞いたことだが、今年の御池の状況はあまりかんばしくなくて、これ以上には
色付かないのではないかということだった。実は数日後に登り返すことを検討していたのだが、この話を
聞くに及んで、今年はこんなもんだとあきらめ、また別の機会とすることにした。
段原から北大船にかけての斜面も昨日よりさらに色付きが進んでいた。いいときにはもっとまっ赤っかに
なるのだろう。
山頂から連山の主峰たちを望む。大船山の斜面の色付きも数段良くなっていた。ここで佐賀の二人連れの
おじさんたちと話が弾んで、登山道などの情報を入手することができた。今年に関しては三俣山(写真右端の山)
のほうが紅葉の状態はいいかもしれないよとの事であった。
三俣山ならば、坊ガツルから登っても、大曲登山口から登ってもあまり時間差がなさそうで、テント泊する
アドバンテージがほとんどなさそうであって、明日はいったん日和が悪くなりそうでもあり、当初三泊で
考えていた山泊を一日早く切り上げる決心がこれで決定的となった。
おじさんたちには大曲登山口の情報もお聞きする事ができ、感謝感謝である。
それなりに写真撮影も楽しんで山頂を後にして、15:50坊ガツルに帰り着いた。写真はリンドウの白花。
テント数はさらに少なくなって10張り以下か。静かな夜だった。いったん多くなった雲が日没後すっかり
晴れ渡り、きれいな月が輝いていた。でもそれはつかの間、次に空を見上げたら、すっかり曇り空だった。
天気予報的には晴れながら、変わりやすい天候であったのだ。
三泊目がなくなったことで、今夜の食事は豪勢だった(量が増えただけだが)。酒量も増え、就寝時には
かなり酔っぱらっていたみたいだ(以降、あまり記憶にない)。