谷山浩子さん、デビュー50周年おめでとうございます!
その記念コンサートの模様を収めたDVD「谷山浩子 デビュー50周年記念コンサート
~5人でオールリクエスト~」が早くも発売され、予約していたものが先に届きました。
今年4月29日に開催されたにしてはずいぶん早い映像化だなと思っていたら、
「オールリクエストの特徴をご覧いただくため、ステージ全体を引きのカメラ1台で
収録したコンサート映像作品です」との注意書きがあり、映像的に凝った編集を
施す手間暇がなかったことが、早期発売につながったのかもしれません(それと
関係なく、今時はあっという間、お手軽に映像作品が仕上げられるのでしょうか)。
それが結果的にいいほうに出ているかどうかですかね。確かに、自分自身もその会場
にいて、一部始終を同時体験し観覧している感覚はより増えるでしょうけど、総じて
単調な画面構成、演奏家の表情や手元のアップ映像がないことに、やや物足りなさを
感じる可能性はあります。引きの映像オンリーなのは、リクエストする側の一般観客の
姿を大写しではっきりとは露出させない配慮も兼ねているのかもしれないです。
しかしすごいですよね、会場のリクエストに応えて、5人でいきなり即興演奏ですよ!
バンド形態で活動しているグループ(もしくは専属のバックバンド)でさえ、そんな芸当
できないことのほうが多いんじゃないかな。参加メンバーは凄腕ぞろいですから、リハを
数回重ねるだけでそれなりのサウンドに仕上げられはするでしょうけど、そうではなく、
いきなり観客の前でぶっつけ本番です、さすがにプロのミュージシャンといえども、
相当な緊張ぶりがこちらにも伝わってきそうです。
収録曲に関しては、すべて私がリクエストしたわけでないので、多少不満は残ります。
たとえば、グロくて渋い『鬼こごめ』もいいのですが私が望むのは同じアルバム収録なら
『天の貝殻』でしょうし、『果物屋のテーマ』でなく『マイケルという名のパン屋さん』を、
オリジナルアルバムでは『岸を離れる日』の次に収録されている『椅子』のほうを、
私だったら選択していたことでしょう。
しかし上記いずれも、谷山さんの500を超えるという持ち曲でも、ベスト盤には
選ばれていないマイナーな扱いながら佳曲ぞろい、それが即興でどんな風に再現されている
のかが楽しみです。
早期購入特典の「チケットホルダー」。しかしながら、私自身は、この先
コンサートに出かけられる機会があるのやらないのやら。
上記は未視聴時での感想なので、視聴後、さらに評価増し増しの作品となることを
期待します。