留守録しておいた「君は放課後インソムニア」を最終話まで見終え、私が独断と
偏見で選んでいるベストアニメ作品の5本目の柱に認定しました。「悲劇で終わらない」
ことがクリア条件だったのですが、無事ハッピーエンドで締めくくられました。aikoさん
によるバラード調の主題歌『いつ逢えたら』も作品内容の雰囲気にぴったりで、盛り上げて
くれました。もっとドラマチックな終わり方でもよかった気もしますが、おそらく原作は
この先も描き続けられていて、こういう当たり障りのない結末は妥当なところでしょう。
主演二人の行く末は無論のこと、彼らをとりまく仲間たちも魅力的な面々がそろい、
この先の展開が気になる反面、ところどころでヒロイン・曲 伊咲(まがり いさき)
の病気、容態に関する伏線が張られていたのが気がかりです。アニメ版では、その
伏線を回収しないまま物語は終了しました。原作の漫画はともかく、アニメとしては、
ふたりが幸せをかみしめる、このままの幕引きでいいように思うのです。
私の柱でいうと、胸キュンものでは「月がきれい」に次ぐ二作目となりますか。
月~と同じ監督(=岸誠二)、主演(=千葉翔也)コンビが再びタッグを組んだのが、
現在放映中の「青のオーケストラ」ですね。どうせなら月~のヒロイン役の小原好美さん
を青~でもそのままスライド起用してほしかったのですが、ヒロイン・秋音律子は
勝気で闊達な性格の役どころ、やや線の細い、引っ込み思案タイプを演じることが多い
小原さんのお声はミスマッチでしょうから、これは致し方ないですね。
と思ったら、オーケストラ部の部長役で小原さんが登場、ある回のエンドクレジット
では、千葉さんと小原さんが並んで表記されていました。このあたりは、監督の
ファンサービス、遊び心でないかと思っています。ふたりの瑞々しい好演が、
月~の完成度をより高めていたのは事実ですしね。
写真は、7月12日付けの朝日新聞夕刊記事です。「ダイヤのA(エース)」の
作者・寺島裕二さんへのインタビュー記事で、現在再放映中のアニメ版をけっこう
熱心に見ているので、私としてはタイムリーでした。長期不在すると、週5話放映の
ペースに追いつくのが大変で、シーズン1は早や終了、すでにシーズン2の放映が
開始されていますが、まだそこまで見切れていないのです。
すると今度は、「映像研には手を出すな!」の作者・大童澄瞳(おおわら すみと)
さんのインタビュー記事が… まだお若い方みたいでして、広大な敷地の庭に
ビオトーブをつくり、生き物観察を楽しまれているとか。映像研~で浅草氏が
生物観察に勤しむのは、作者の姿をそのまま投影させているんですね。私んちの
庭がもっと広ければ、池をこしらえ、トンボなどを呼び寄せたいんですが。
さらに、一昨日だったか、「MAJOR 2nd」(メジャーセカンド)作者の満田拓也さん
へのインタビュー記事までも… 甲子園で決勝戦が行われる女子野球選手権大会
に関してのもので、メジャーセカンドでは、男子に負けず劣らず、女子選手の
活躍ぶりも描かれてますしねえ。
うがった見方をすると、朝日新聞記者たちは、ネタに困ると漫画やアニメ作品との
コラボ記事に逃げ道を探しているともとれるけど、まあそれだけ、アニメ世界と
現実とがますます密接になりつつあり、切っても切れないものになっているんだと
思いますね。
2023年度夏アニメ、面白そうな作品はありそうですか? 今のところ、
「響け!ユーフォニアム」「無職転生」「もののがたり」等々、シーズン1を
すでに見ていて、ある程度評価の定まっているシリーズ作品を追いかけるので精一杯、
完全新作はまだほとんど手つかずの状況なんですよ。
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