以前旭川市の北海洋さん宅におじゃました際、中華飯(ちゅうかはん)を
ごちそうになりました。こんな手間がかかる料理が自宅で(しかも男手で)
つくれるんだと感動した記憶がありまして、まさかその時は、いずれ自らが
つくることになろうとは想像すらしていませんでした。私の辞書には、
「男の手料理」の文字はなかったからです。
時は流れ、自炊を初めて丸一年、今回中華飯に挑もうと思ったのは、白菜
(ハクサイ)をおいしくいただくメニューとして頭に浮かんだからで、白菜
(四分の一玉)を買い求めると、レパートリーが少ないので、鍋、鍋、鍋…と
鍋料理のオンパレードとなってしまうのに変化をくわえたかったのです。
ネットでレシピを調べると、特別な材料は必要なく、ほぼ手持ちのものを
流用できるので挑戦してみることにしました。
新たに買い足したのは、むきえび(冷凍)と、うずらの卵(水煮)だけです。
初めて使う冷凍品のむきえびは味に問題なく、少しずつ解凍してほかの料理に
流用できそう。一方うずらの卵は美味ながら一度に使い切るには量が多すぎて
(6~7個入り)、今後使う際には、続けざま使用してすぐに食べ切るような
工夫が必要でしょう(「晴れの日」だけ買うことになるかな)。
参考にしたレシピにあって用意しなかった食材はキクラゲだけで、あとは
すべて記載通りそろえました。餃子の王将で中華飯を頼むと、このほかに
タケノコ、イカ、ホタテなんかも入っていて、具だくさんで複雑な味が
絡み合うのが楽しい中華飯ですが、ひとまずこれ以上望むのは贅沢でしょう。
つくってみると、麻婆豆腐と比べると調味料の種類が少ないので調理は比較的
容易だったし、そのくせ、それなりに本格的なお味に仕上がり満足しています。
少なくとも王将の味とはそれほど遜色なかったとしておきますね。あとで
気づいたのは、うちには中華用の鉢とかレンゲがないということ。売りに
出せるほどお皿とか湯飲みとかある割に、肝心なのがなかったりで笑えます。
前任者がそうした類の料理をほとんどしなかった事情もあるのでしょう。
仕方ないので、ラーメン鉢によそって、普通のスプーンでいただきました。
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