最終盤、いよいよ桜がはしだのりひことクライマックス。
こちらが待ち望んでいたシチュエーションなのだが、鳥が満開の花にうずもれてしまうことも
しばしばで、シャッターを切りにくいことが多々あった。
木洩れ日が目を照らす。
満開の花びらに埋もれる。個人的には思い浮かべたイメージに近い写真としても、被写体が
完全に陰になっていて、動物写真的にはアウトなのか。
羽ばたいている姿の連写(4,5枚)から、ピントが決まっている2枚を選んでみた。
メジロの写真は、おそらく静止しているものがほとんどだと思われるので、変化球としては
ありではなかろうか。
大漁桜にメジロ。濃いピンク色の花に囲まれ、埋もれる、薄緑色の小鳥の姿は見ていて飽きない。
ただし、実際には動き回っていてじっとしていないので、じっくり鑑賞するのは意外に難しく、
その点、写真にひとまず収め、あとからゆっくり愛でるのは、おすすめのスタイルかもしれない。
このシリーズ、これでおしまい。
よく見かける羽を広げている姿は、一瞬なので狙って写真にすることは私の技量ではまずできず、
これも一連の連写中にたまたま写り込んだ写真の中で、ピントが比較的怪しくないもの。
黒い色の羽は想像以上に硬質、頑丈でたくましそう、別の鳥に思えるほど。
メジロは基本つがい(ペア)で行動するようで、ほぼ二匹同時に連れ添い同じ桜の木にやってくるが、
1メートル程度距離をとりつつ採食するので、一緒に写真に収めることはかなり難しい。また、
テリトリー(餌場)を主張するべく他のペアを追っ払ってしまい、一本の木にワンペアでいることが
普通みたいだ。
でもどういった加減か、たまに3ペア(6羽)くらいが一つの木に密集することがあり、
そうすると、複数同時に写してやろうとこちらも気色ばむのだが、複数が好き勝手に動き回るので
かえって気が散り集中できず、結局うまく写せずじまいなことがほとんどであった。
上の写真は、手前のメジロを狙って、たまたま背後に別のメジロがシルエットで写り込んだもの。
2羽がペアかどうかも不明だ。
これも狙ったものでなく、一連の流れ(連写)の中でたまたま写っていたもの。
花びらを爪に引っかけたまま飛び立つ瞬間。
いよいよ桜が満開状態に。
どちらかというと割合的には桜の花を優先したい気持ちはあるので、その意図する写真としては
こんな感じとなるか。
メジロの頭部、目のあたりは陰になっている。
羽を広げた顕著な写真。もちろんこれも狙っては写しておらず、連写の中で構図とか
ピントが偶然決まった写真。変化をつけるという意味で、この手の写真はありなのだろう。
予期せぬダイナミックさで、「小鳥」とはとても思えない迫力。
収穫期が重なったため、大量収穫となりました。作業をまとめてしまうは、勤め人時代の名残
でしょうかね。週末ごとにイベントをもってきた方が、追肥の時期などを忘れなかったり、
合わせたりできて、管理がしやすかったことがあります。本来は、個別の野菜ごとの進捗状況に
応じて、もう少しきめ細やかな対応が適切なのでしょう。
まずフダンソウ(うまい菜)、二回目の収穫にして、早や絶好調宣言といったところです。
冬の間牛歩だった生育速度が信じられないくらいのはじけっぷりで、ボウル2杯にてんこ盛りに
とれました。
チンゲンサイも我が家としては大きめに育て上げ、カゴ1個分でボウル2杯は上出来です。
種まき時の失敗は、十分挽回できた感じで、炒め物料理に2回使える量があると思います。
その他野菜に埋もれるようにして目立ちませんが、カキチシャもボウル1杯に山盛りとれています。
ただし、花芽が出て、トウ立ち寸前、一応追肥をしましたが、今回が最後の収穫になる可能性が
あります。ほかの野菜の収穫がほぼ途絶えていた冬の間に、孤軍奮闘がんばってくれましたからね。
このあたりが潮時かもしれません。
この前種まきしたチンゲンサイがびっしり発芽しました。多いかな…と思いつつ、残っていた種を
すべて使い切ったので、案の定、密集しすぎています。このあと、込み合ったところを軽く間引いて
おきました。数日後、本格的に間引きます。
キンセンカ。
赤紫色のストック。
日を浴びて、開き始めたアネモネ。
しばらくして開花。
冬から咲き続けているシクラメン、ビオラ。まだまだ元気印。
一見ひ弱そうで、実はおそろしくたくましい紅白のサクラソウ。
咲きそろいつつある花に包まれる。
またまたお食事中。
花上で見返り美人。
花に囲まれお食事中。
目に光が入っていないのがいいのか悪いのか? このようにぼんやりしているほうが、
メジロの可愛い雰囲気がよく出ているように思うのだが。
桜の花とメジロの組み合わせを撮るのが第一目的だから、こういった写真がイメージに
近いかも。花陰で必然的にメジロは暗くなる。これがいいのか悪いのかよくわからない。
花上でポーズを決める。
出だしの頃、まだつぼみが多かった。花弁に邪魔されず、鳥自体を写すには、むしろそのほうが
都合がいいのかも。
花の奥まで顔ごと突っ込むせいか、くちばしから顔面が黄色い。
青空に大漁桜の濃いピンク色とメジロの薄緑色が映える。
つぼみを背負うように。
目にライトが当たっていないほうが、穏やかなシルエットに映るような気がする。
花にくちばしを差し込んでのお食事シーン。多くの写真がこういうポーズになってしまう。
ぶら下がってひょうきんな表情、仕草。
2月24日~3月4日までの間の数日、早咲きの桜の花とメジロとの取り合わせを目的に、
写真撮影に行ってきました。場所は和歌山市内の水軒というところです。
コアな鉄道ファンなら記憶にあるでしょうけど、現在和歌山港駅が終点の南海電鉄和歌山港線は
20年ほど前に廃止されるまで一駅先の水軒駅まで線路が敷かれ、廃線後、そのホームだった
跡地周辺が公園として再整備されて、そこへ7,8本植えられたのが大漁桜(たいりょうざくら)です。
あまり耳慣れない名前の大漁桜、静岡県に原木がある早咲きの桜で、桜鯛のような濃いピンク色の
花びらにちなみこの名がつけられたとされ、一般的なソメイヨシノでなくて、どうしてこの品種が
ここへ植樹されたのかは正確には不明ながら、この場所は海や港に近い立地なので、ちなんだ名の
桜が選ばれたのかもしれません。極端な早咲きで、河津桜に近いような品種なんですかね。
期間中何度か訪れたのは、まず私が基本暇人であることと、最初24日はまだ五分咲き程度で、
それが徐々に花数を増やし、3月3日頃にようやく満開になったこと、さらには、一度の
セッション時間がせいぜい1時間~1時間半程度が限界だったので、撮影機会を増やすには、
自然と訪問回数を増すしかなかった経緯があります。100-400mmの望遠ズームを装着して
カメラを構えるのは、非力な私にはかなりの重労働で、体力、気力的には、そのあたりが
目いっぱいのタイムリミットでした。
メジロに限らず、鳥をこれだけ長時間追いかけ写すのは初めてのことで、いろいろ面喰ったことがあり、
まずは、メジロは絶えずちょこまかと動き回ること。いいアングルだ、いいポーズだと気がついて、
それからレンズを向けていては全然間に合わず、メジロはすでに次の枝に飛び移っています。
なので、アングルとかライティング、ポジションなどはすべて事後承諾、ひとまずメジロが
視野に入ると、撮影範囲内に収まるようレンズで追随し、時には連写しながら追及の手を休めず、
あとは野となれって感じで、結果は現像時に確かめるしかない撮影姿勢でした。必然カメラを
構え続ける時間が長くなり、途中から腕がパンパンに張ってくるんですね。
そうしてメディアに記録される撮影枚数は膨大で、その半数ほどはピントがずれていたりして
一目瞭然で使い物にならず、どしどし消去しました。メジロは桜の花粉(蜜)を求めてやってきて
ますから、当然花びらにくちばしを突っ込んで蜜を吸っている姿が多く描写されることになりますが、
この体制ではほぼ顔が隠れてしまうので、記録としてならともかく、絵面的にはあんまりよくなくて、
こうした類の行動様式のも多くはボツテイクとなりました。そうかといって、一方、本来大歓迎なはずの
目にビシッとピントが合っているシャープな写真、これはこれで個人的には芳しくなく評価を下げたのは、
目が怖いからなんですよ、鳥の目って笑ってないんですよね。通常メジロと聞いて思い浮かべる際の、
「鳴き声が愛らしい、薄緑色の小さくて可愛げな鳥」のイメージとは、かけ離れた印象の写真になって
しまう場合が多い気がするんです。なので、わざと目に光が入っていない、ややぼやけた感じの
作品に、自分としてはより好印象を持てたりとか…
まあともかく、いろんな意味でいい勉強になった気がします。
何が撮りたかった写真なのか途中からよくわからなくなり、決して厳選したとは言いかねますが、選ばれた
28枚を4回に分けて掲載します。鳥好きな方もそうじゃない方も、薄緑色のメジロと濃いピンク色の
桜の花とのコラボレーションをお楽しみいただけたらと思います。なお、掲載は基本撮影順となっています。
♪ たとえば優しくても 意地悪でも 誠実でも ずるくても
女好きでも 堅物でも 汚くても きれいでも
鳥は鳥 どうでもいい 生きるだけ
眠るだけ 食べるだけ はばたくだけ
心がねじれてても まっすぐでも おだやかでも 短気でも
怠け者でも 勤勉でも 賢くても 愚かでも
鳥は鳥 どうでもいい 悩まない
1分前のことはもう忘れている
僕も鳥なら 気楽でいいのに アタマの中ゴチャゴチャして
つらくなると 時々思う
でも僕は鳥じゃない 鳥じゃない 幸せでも みじめでも
人間として 歩いてきた 歩いていく これからも
鳥は鳥 どうでもいい そんなこと
眠るだけ 食べるだけ はばたくだけ
できることなら 今までの過去の あんなことやこんなこと 全部
きれいさっぱりと なかったことに…
でも僕は鳥じゃない 鳥じゃない 残してきた 足跡や
これから残す いろんなこと 荷物にして かかえてく
鳥は鳥 どうでもいい そんなこと
笑わずに 愛さずに 生まれて死ぬ
鳥は鳥 どうでもいい 生きるだけ
眠るだけ 食べるだけ はばたくだけ
(僕は鳥じゃない/詩・曲・歌:谷山浩子)
今週中ずっと気温が高い予報が出ており、どうやらもう真冬の寒さに逆戻りすることもなく、
このまま春本番へ突入しそうな気配がします。
和歌山での新型コロナウィルスの新規感染者数は、このところ連日0~2名程度と、極めて少ない数で
収まっていて、第3波からは脱した模様です。しかしながら決して終息したわけではないので、3密を避け、
会食を控え、マスクは外せないという、これまで通りの生活様式に引き続き変わりありません。
本日コマツナ(小松菜)の二回目の間引きと追肥を行いました。写真は作業後のものです。
間引き菜。
花数を増すキンセンカ。
近所の方が紀南の直売所のような店で買ってきてくれた早咲きの桜の枝。つぼみの状態
だったのが開花しました。約100年ぶりくらいに新種として認定されたクマノザクラでは
ないでしょうけど、おそらくそれに近いような品種でないかと思われます。
昨日だったか、クマノザクラが満開になったとのニュースを、NHKローカルでやってました。
先日私も和歌山市内の早咲きの桜を数回訪れ、メジロを撮影してきました。ようやく現像処理が
終わりつつあるので、近々この欄でご紹介します。
キャノンのフォトブック作成サービス・PhotoJewelSを利用して、写真集を二冊追加制作
しました。フィルム撮影版の『@△mark・らんだむ BOOK1 1996~2010』とデジタル版
『@△mark・らんだむ BOOK4 2010~2019』がそれです。これで都合三冊となりまして、
シリーズとして残すは、ひとまずBOOK2のみとなりました。作成のあらましなどはこちらを
ご参照ください。
実は前回作成以来、割引キャンペーン時を狙って何度か追加制作しようと試みたのですが、
いずれもデータが送信しきれず未遂に終わっていたのが、今回はあっさり送信できました。
データ容量が大きくて、ADSLには荷が重かったのでしょうか? これがADSLと
光ファイバーとの差?
フィルム撮影版は、15年分の作品を二冊にまとめようとしたのがそもそもの間違いで、
写真枚数が多くなりすぎて、ひとつひとつの写真が小さく、製品見本写真みたいになって
しまいました。それでかなりの数の写真を間引きにかかりましたが、一方、スキャナーで
読み取ったデータがどの程度再現できるのかが未知数で不安、大伸ばしに耐えられない
のではとの懸念もあり、積極的に大きなサイズを採用しづらい事情もありました。
なので、どうしても小さめの写真を配したページが多くなりましたが、今回の結果から、
この程度の引き伸ばしなら十分鑑賞に耐えることがわかったので、フィルム版第二集では、
さらに掲載枚数を減らし、一枚一枚を大きく配置するつもりです。
フィルム版は古い写真が多い関係で、中には、現在では諸々状況が変わり、写せなくなった
作品が一部含まれています。写真の十勝三股に群生するルピナスなどもそうで、あれほど
たくましく咲き誇り、年々規模を拡大させているように思えたものが、ある年を境に極端に
数を減らせてしまいました。いつでも撮れると思ってましたからねえ…まさかこうなるとは。
やはり一期一会の精神で、その時その時にできる限り全力を注がなくてはならないでしょう。
デジタル版にしても、より大きな写真を多用したほうが迫力があっていいとの結論です。
写真の桜は富山県の舟川べりでの撮影。当初別の写真を数枚配置していたものを、思い切って
すべて排除し、最初ボツにして未使用写真にまわっていたこの作品を復活させ、トリミングして
ワイドに掲載したものです。
35mmポジフィルム世代としては、ポジ=作品であるとの思いが強く、それがいまだに
頭の隅にあるので、端からトリミングを前提に構図することは現在でも原則ないことですが、
結果的にトリミング処理したほうが主題がよりはっきりすることが多々あるのも事実です。
今時はその程度の作業であればパソコン上で簡単にできますし、時と場合に応じ、使い分ける
柔軟さも必要なのでしょう。
BOOK4には、こうしたワイドサイズのを3作品入れてみました。
コマツナ(小松菜)を収穫しました。プランター1個でボウル2杯分とれましたから、
質量ともに納得しております。炒め物料理に2回使える分量があると思います。
さっそく土を整備して、チンゲンサイの種をまいておきました。これでようやく「昨年度」分
の種を使い切ることができました。今期買った種は、そのまま来期に持ち越すことになります。
ちょっと慌てて買い急ぎすぎました。でも種って、目についたときついでに買っておきたいん
ですよねえ。
盛り上がるように咲く紅白サクラソウ。
ミニラッパスイセン。
脇芽が次々伸びてきて、絶えることなく花を咲かせるストック。
同じく花の途切れないキンセンカ。
花数を増やすマーガレット。
気のせいか? 心なし大きくなった気がするアゲハチョウのさなぎ。
このところ集中して読んできた「由利・三津木探偵小説集成/横溝正史著・日下三蔵編」を
第四集まで読み切りました。両名が登場するほぼ最後の作品かつ傑作長編とされる『蝶々殺人事件』と
金田一耕助初登場作品でこれまた傑作の『本陣殺人事件』が、同時並行し各々の雑誌に連載されたことに
改めて驚愕しましたし、これを契機に両探偵の活躍が入れ替わることにも感慨深い思いがあります。
私としても横溝ブーム=金田一フィーバーであるから、金田一が大活躍するのは基本よしとして、
彼が似合う舞台は原則地方、のち東京に事務所を構え、そこを拠点に事件を解決することに、
多少違和感を覚えていたひとりではあります。由利・三津木両名をそのまま退場させることなく、
首都圏の都会的ムードな事件は変わらず二人に任せ、金田一はあくまで風来坊のような根無し草ぶりで、
ふらっと現れた旅先で地方の事件に主に関わっていくという分業制もあり得たかもしれません。
由利・三津木もので未完に終わっている『神の矢』の設定は地方。掲載紙を替え、二度挑戦するも
いずれも未完なままなのは、膨大な著作物を残す横溝さんとしては極めて異例なのも、もしかしたら
そもそも地方に強い金田一に担当させず、由利・三津木を出張させる演出に多少無理があった可能性が
あります。興味深い設定の作品だっただけに、犯人が特定されず終わっているのはとても気がかりで
残念です。どなたか現役ミステリ作家の方が引き継いで、完結してくれないでしょうか。
手元に蔵書のある『夜光虫』はスルーしていたため、第二集をお借りして読み始めました。同じ扱いの
『真珠郎』が掲載されている第一集はどなたかに借りられていたので、これはまた別の機会に。夜光虫は
『血まみれ観音』というタイトルで高階良子さんによりコミカライズされたものを大昔に読みましたが、
内容についてはまったく記憶がないので、どのように漫画化されていたのか、機会あればもう一度
触れてみたいです。彼女の作品は、ホラーやサスペンスタッチなものが多く、でも怖いもの見たさで、
当時けっこう読んでいたんですよね。