🌸財務次官の異例の「国家破綻・財政再建」寄稿
☆過去の国債の暴落を引き金にした
☆財政破綻否定した公式文書との整合性どうなるのか
☆財務省の矢野康治事務次官による「文藝春秋」への寄稿
⛳「国家破綻・財政再建」文章とは
☆矢野次官の文章は、財政再建の必要性を訴え
*コロナウイルスの経済対策を「バラマキ」と喝破
*国家財政破綻の可能性に言及する内容
☆財務省現役トップが自身の考えを表明するのは異例のこと
☆矢野氏は、コメントする
*与野党で10万円の定額給付金や消費税率引き下げ議論について
*国庫には、無尽蔵にお金があるかのような話ばかりが聞こえてくる
*今の日本の財政状況は、タイタニック号状況
*この状況を放置すれば、日本国債の格付けに影響が生じかねない
*そうなれば、日本経済全体にも大きな影響が出ることになる
☆選挙直前ということもあり
*コロナ禍の痛みで、バラマキ対策、与野党共通している
*そうした政策に異議申し立てをしている
☆本人によれば寄稿の動機は「やむにやまれぬ大和魂」だという
⛳日本が抱える借金を表す数字で利用される数字「1200兆円」
☆「1200兆円」は、国と地方を合わせた長期債務残高
*長期債務は、建設国債と赤字国債からなる普通国債他
(国際機関への拠出国債、特別会計の借入金)
(地方公共団体が発行する地方債などを合計したもの)
*日本が1年間に生み出す付加価値の国内総生産の約2倍の水準
☆国の借金に当たる普通国債の発行残高は906兆円
*長期債務全体の76%を占める
*日本は大丈夫かと不安になるかもしれない
⛳矢野次官の文章、財務省の過去の文章との整合性への疑問
☆財務省は、国債の暴落を引き金にした財政破綻否定していた
☆「外国格付け会社宛意見書要旨」
*黒田東彦日銀総裁が財務官だった当時に出されたもの
*国債の暴落を引き金にした財政破綻を否定した財務省の公式文書
*不安を否定する文書を財務省はかつて作成していた
*日本円による借金で財政が破綻しないと財務省自身が認めた文書
☆2002年、外国の格付け会社が指摘した
*“日本の国債にはデフォルトのリスクがある”と
☆日銀の反論の意見書
*各付け会社のは、従来より定性的な説明主である
*客観的な基準を欠き、格付けの信頼性にも関わると
⛳財務省の格付け会社への要求
☆具体的・定量的に明らかにされたいと意見書提出依頼
☆日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない
*デフォルトとして如何なる事態を想定しているのか
☆格付けは財政状態のみならず、総合的に判断されるべき
*日本は世界最大の貯蓄超過国の結果
*国債はほとんど国内で極めて低金利で安定的に消化されている
*日本は、世界最大の経常黒字国、債権国、外貨準備も世界最高
☆各国間の格付けの整合性に疑問
*一点を捕らえ、日本が、新興市場国と同等の格付けに疑問がある
☆黒田東彦日銀総裁が財務官だった当時に出されたもの
*国債の暴落を引き金にした財政破綻を否定した財務省の公式文書
*今から19年前の文書で、財務省はこの主張をその後も変えていない
☆矢野次官の今回の主張は、正反対の意見を述べている
⛳オオカミ少年になる危険がある
☆元財務相の官僚岸氏の矢野次官の見解へのコメント
*日本、米国など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない
*矢野氏、デフォルトとして如何なる事態を想定しているのか
*その行間に怒りの感情さえ感じる
☆マスコミなどへの説明に、決まり文句のよう述べてきた財務省
*“歯止めのない国債発行は財政破綻を招きかねない”と
☆財務省自らが財政破綻のリスクを否定してしまっている以上
*国債の大量発行、彼らの永遠なるスローガン
(「財政再建」は、色褪せて見える)
☆現在は予算主計局に籍を置く現役幹部は述べる
*国債の暴落をブラフに使うのは、オオカミ少年になる
*長州人の矢野次官が『大和魂』で書き上げた原稿なのだと思うが
*デフォルトを否定した反論書を公表した事実がある以上
*赤字国債からの脱却を軸にした『財政再建』の4文字
*声高に叫ぶだけでは不可避的に積み上がる借金の山に
*手をこまぬいているだけだ
(敬称略)
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⛳出典、『デイリー新潮編集部』
財務次官の異例の「国家破綻・財政再建」寄稿
(『デイリー新潮編集部』記事より画像引用)