🌸商人の宗教・イスラム教の拡大3
⛳イスラム金融の浸透(1)経緯
☆イスラム世界は13世紀まで高度な文明を誇っていた
*ヨーロッパのキリスト教諸国が台頭し勢力を失っていく
☆オスマン帝国が減びたあと
*アラビア半島のイスラム諸国は植民地化される
☆イスラム世界では利子の禁止や金融業
*大きな問題になることは無かった
☆ヨーロッパの金融機関がイスラム世界に進出
*銀行業務を行うとイスラム世界にも復興の動きが出てきた
☆1923年に建国されたトルコ共和国は政教分離を掲げ
*太陽暦やローマ字の採用など近代化政策を進めた
*利子を取る金融、利子ではなく、手数料で目的も慈善事業とされた
*イスラム世界のなかの喜捨に近いものと考えられたので問題なかった
☆この試みはすぐに破綻した
*無利子では預金する者がきわめて少数だったから
⛳イスラム金融の浸透(2)経緯
☆マレーシアのマラヤ・ムスリム巡礼貯金公社
*巡礼および巡礼者を補助することが主な目的で設立した
*メッカへの滞在中の飲食費、旅費を貯める
*融資する金融機関が必要とされた
☆背景には、イスラム世界の拡大があった
*同社は利用者が増え規模が大きくなり巡礼基金会社と改称された
*石油備蓄基地の建設の大規模なプロジェクトにも融資を行う
☆アラブ諸国にもたらされた豊富なオイルマネー
☆アラブ諸国にもたらされた豊富なオイルマネー
*イスラム銀行が次々に設立される
☆現在のドバイ・イスラーム銀行、バーレーン中央銀行等
*原油価格の高騰により
*イスラム銀行は更なる拡大を続けている
⛳利子を取らないイスラム金融の仕組み
☆出資者が事業者と資金を信託するパートナーシップ契約を結ぶ
*決められた期限が訪れた時に利益と損失を分け合う
*利子を含めて返済を迫るものではないのでイスラム法に抵触しない
*利子を取ることを回避しながら、利潤を得られる仕組み
*『コーラン』などの法源を守り時代や環境に合わせて対応していった
☆ヨーロッパのキリスト教社会
*利子の禁止を巡って論争を続けるなかで、経済学が誕生した
*経済政策を立てるうえで有効性を発揮した
☆利子を禁じたイスラム世界では経済学は発生しない
*イスラム世界では、イスラム法により現実的に解決する慣行がある
*そのような環境では、抽象的な経済学は生まれにくい
⛳イスラム社会の独特な寄進制度「ワクフ」
☆寄進者が自分の財産・権利を「停止」生じる収益
*モスクの運営など特定の目的に使われるよう
*指定、寄進するもので、イスラム世界では盛んに行われている
☆現在の信託事業に似ており、ワクフをその起源と思われる
☆「慈善ワクフ」
*モスク、学校、病院、孤児院の建設・維持・運営のために寄進される
☆「家族ワクフ」
☆「家族ワクフ」
*収益の受益者を寄進者の家族、子孫、友人などに指名し
*残りをワクフ施設の維持・管理に充てる
*突然、国家によって財産を没収されることの防止策
*財産をイスラム法に則った団体に寄進して守った
⛳イスラム世界では女性の力が強い
☆イスラム法は女性への相続を認め、夫と妻の財産は区別されている
*結婚前の相続や結婚後の保持に、家族ワクフを利用した
☆寄進は神に対してなされるものなので、永続性が求められた
*農地、店舗などの不動産を寄進する際
*必要となる家畜や機具などの動産も寄進対象になった
*物件だけでなく、現金のワクフが誕生し利子の禁止を免れる方法だ
☆キリスト教では教会などへの寄進が蓄積されると
*経済的のみならず政治的にも強大化した
☆イスラム教は教団がないので、そのようになることはない
*ワクフは誰のものでもなく神のものであり
*そのようなものを生み出すことで、法人の問題をクリアしてきた
☆ワクフの収益が公共施設の建設・維持・管理に充てられたことは
*社会資本の充実を促し、税金を使わずインフラが整備された
☆イスラム教と金との関係、ユダヤ教と通じるものもある
☆それ故、ユダヤ人はイスラム世界で生きる道を選択した
(敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
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⛳出典、『宗教になぜ金が集まるのか』
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商人の宗教・イスラム教3(利子とワクフ)
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