🌸金融業に君臨したメディチ家2(初年度献上金)
⛳初年度献上金が慣例化した
☆新たに聖職者になる人が初年度献上金を払う場合
☆新たに聖職者になる人が初年度献上金を払う場合
*多額の現金を持っていることは稀だった
*融資をメディチ銀行などに頼るようになる
☆メディチ銀行は、初年度献上金の立て替えを依頼された場合
*為替手形を振り出すよう求め、期日までに立て替え相当額
*当該地の通貨で、払い込むことを約束する
*商人の例と同様、為替差益を得る
*商人の例と同様、為替差益を得る
☆聖職者が実際に払い込む金額
*立て替え相当額に「贈り物」としての金額が上乗せされた
*贈り物ですから自発的な行為だが、聖職者は拒否できず
☆巨額な贈り物が期待できる聖職者の叙階がなされると
☆巨額な贈り物が期待できる聖職者の叙階がなされると
*メディチ銀行は初年度献上金の立て替えを取り扱えるよう
*教皇庁の関係筋に賄賂を配るようなこともした
☆メディチ銀行は「乾燥手形」という形式を取ることもあった
☆メディチ銀行は「乾燥手形」という形式を取ることもあった
*毛織物や羊毛などのような商行為を名目に資金を提供したが
*実際には商行為は行われず、お金だけが動く仕組み
*実質的な利子をともなう融資で、一部の神学者は厳しく咎めた
☆メディチ家は「寛恕(かんじょう)されうる収益」と捉えていた
*コジモなどは自らを「神からの借財人」と自任
*贖罪の意識があれば利得も許されると考えた
*儲けた金で教会を支え、教皇を支えると考えた
*儲けた金で教会を支え、教皇を支えると考えた
☆メディチ家は富を蓄えるいっぼう
*教会や修道院の造営・修理、寄進等の宗教行為も行う
*キリスト教社会は原罪の意識が強く、大きな利益を上げることは
*贖罪がなければ正当化されないものだった
⛳金儲けに対する批判、そして宗教改革ヘ
☆メディチ家の繁栄に重なるように起こったのが宗教改革
☆メディチ家の繁栄に重なるように起こったのが宗教改革
☆発端はメディチ家出身の教皇による贖宥状(免罪符)
*贖宥状とは、教会が罪の許しを証明するもの
☆教皇はサン・ピエトロ大聖堂の建設費用を賄うためドイツで販売した
*ルターはこれを批判する「95カ条の論題」を教会に掲げた
*ルターは教会内で議論を巻き起こすために提議した
☆ルターは、教皇の贖宥で、人間はすべての罰から解放され
*救われると説明する贖宥は誤っているとした
*真に痛悔したキリスト者であれば
*真に痛悔したキリスト者であれば
*贖宥の証明書なしでも、その人が当然得ることができるはず
☆罪と罪過からの十分な赦しをもつ宗教改革が広まった背景
*教皇および教皇庁が絶大な権力を保持していたことへの不満で
*それを代弁したのがルターだった
⛳宗教改革以降の利子問題
☆キリスト教世界はカトリックとプロテスタントに分かれた
*両陣営の争いからイエズス会が誕生した
☆経済活動の高まりで、教会および聖職者のあり方は大きく変貌した
*利子にかかわらぎるを得ない場面が増えていく
*常に贖罪を意識が必要だった中世キリスト教社会
☆利子という問題が解決され
*そのから解放されることで、近代の扉は開いた
*利子を合法化することが
*近代資本主義社会を切り開くことに結びついた
*キリスト教世界においてだけ
*資本主義が生まれ経済学が発展した
(敬称略)
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⛳出典、『宗教になぜ金が集まるのか』
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金融業に君臨したメディチ家2(初年度献上金)
(ネットより画像引用)