慶喜

心意気
「明日迄の命の気持ちで、人生を!」
「不老不死の気持ちで、知識の習得を!」

働き者の男が病に伏せた末の犯行(1)

2023年08月19日 | 司法
🌸裁判長の泣けちゃうお説教(1)



⛳燃え盛る住宅から救助された男性
 ☆平屋一戸建ての家が燃えていると、近隣の住民から119番通報
 *炎のめぐりが速く、家はたちまち音を立てて崩れ始めた
 *消防士の活躍で、炎の中から80歳の男性住人が助けだされた
 ☆無事に鎮火し、警察官の捜査が入ったところ
 *現場の状況から「事件性の匂い」が漂ってきた
 *火元とみられる場所が不自然にひろい範囲にわたっていた
 *ガソリンなどでの「放火」した可能性までふくめて捜査された
 ☆救出された男性住人が、病院のベッドで意識を取りもどしました
 *彼はそばに座っていた奥さんの姿に気づくと号泣し始めた
 *「ごめん、ごめん……」「死ねなかった……」

 *彼は、自宅の寝室や仏間に灯油をまき、火を放った
 *自責と後悔に押しつぶされそうになり
 *泣きじゃくる夫の手を、妻は黙つたまま優しく握った

男性は放火自殺を選んだ理由
 ☆男性は、若い頃から仕事に誇りをもって働きつづけていた
 *70歳の頃に狭心症を患い、仕事人生に別れを告げて
 *療養せざるをえませんでしたし、ほかの病気も併発する
 *男性は、自宅で寝たきりの状態がつづく
 ☆奥さんがずつと看病や身のまわりの世話をしていた
 *「稼いできてナンボ」という価値観に基づくプライド
 *へし折られた男性は、精神的にやられやすい
 *一方的に世話をされるだけで、自分は何も返してやれない
 *その申しわけなさが、自尊心がむしばまれていくのでしょう
 ☆ほとんどの自殺者
 *「できるだけ痛みや苦しみが少ない方法」を選択しようとする
 *社会に対して何かを伝えたい覚悟が強いといわれている


自分の犠牲になる妻に申しわけが立たない
 ☆住居として使われている建物に火を放つ
 *「現住建造物等放火罪」は最高刑が死刑で
 *裁判員裁判が開かれるほどの重大犯罪です
 ☆放火にいたるまでの経緯を説明する被告人
 *3人の裁判官のほか、 6名の裁判員が、法廷の壇上から見つめる
 ☆事件の直前、出かける妻に対して
 *被告人は「さよなら」と別れを告げていました
 *妻は、その言葉の奥にある意図に気づいていたそうです
 ☆寝たきり状態の被告人
 *これ以上、最愛の妻に迷惑をかけるのが耐えられなかったのでしょう
 *いくら介護をつづけても自分の状態がよくならないのなら
 *「これからは、妻にもっと自由に生きてほしい」という思いから
 *自宅に火を放ち、全焼させるにいたりました
 ☆判決公判で、林秀文裁判長は懲役3年の刑を言い渡した
 *裁判官と裁判員の全9名が話し合った総意として
 *懲役刑に執行猶予をつけた
 *立ち直る可能性が高いと認めて、刑務所にいく必要はないという
 ☆林裁判長は、穏やかな口調で説諭を始めた
 *いくつもの病気を抱え、妻に迷惑をかけたくないと
 *高齢者特有の心情として理解することができます
 *若い頃から70歳になるまで、半世紀以上も働きつづけたんです
 *胸を張って生きていいんです
 *あなたはいままで『迷惑をかけたくない』という思いが強すぎた
 *これからは、迷惑をかけていいんです

 ☆被告人は「わかりました」とだけ答え
 *裁判官と裁判員に深々と頭を下げ、閉廷しました

「迷惑を掛けない」日本人の美徳は「呪い」になりかねない
 ☆「他人さまに迷惑をかけずに生きる」日本人の美徳は立派です
 *別の側面ではどこか息苦しさも感じます
 *どんな場面でも、「迷惑をかけない」生き方を貫けば
 *他人だけでなく身内にも助けを求められなくなり
 *極限の状態まで追い詰められる「呪い」ともなりえる
 ☆「迷惑」という言葉の意味は、2種類に分かれるのでは
 *騒音を出したり、他人の行動を妨害したりする迷惑は慎むべきです
 ☆いざというときに「誰かを頼る」「助けを求める」
 *「迷惑」だと捉えたとたんに、息の詰まる社会になってしまう
 ☆他人に助けを求められることを迷惑だと突き放す姿勢
 *自分は今後ずっと。誰かに助けを求めるような立場にならないと
 *思い込む「倣慢さ」に基づいています
 ☆そこに、日本人の美徳の「謙遜」は、見当たりません
                   (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
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⛳出典、『裁判長の泣けちゃうお説教』

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