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『老化阻止ワクチン』『SASP因子』『GPNMB』

2024年12月20日 | 医療
🌸老化を止めるワクチン現在は、まだ出来ていない

 ☆宮坂昌之氏は、常識的で意見の偏らない免疫学者です
 ☆今回の本、特に平易に分かりやすく記載されています
 *又、挿入の画像非常に分かりやすいです
 ☆復習的要素強く、容易に理解できます

⛳老化細胞を除去するワクチン

 ☆加齢とともに細胞が老化すると
 *種々の老化関連因子(SASP因子)が作られる
 *そのひとつに炎症性サイトカインがある
 ☆炎症性サイトカイン
 *SASP因子を作る老化細胞自身を刺激して
 *細胞老化を進めマクロファージ等の免疫細胞をよび寄せ
 *慢性的な炎症状態を作り出だす
 ☆老化細胞が存在すると周囲の細胞にも悪影響を及ばし
 *それが老化という現象をさらに進めている可能性がある
 *最近、免疫の力を利用して
 *老化細胞だけをからだから除去する試みが進められている

老化細胞を除去するワクチンの開発
 ☆老化という現象が血管を中心に進むので
 *血管内皮細胞で増えている分子を「治療標的候補」として探した
 *GPNMBという細胞膜表面に存在するタンパク質を見つけた
 ☆GPNMB分子は、ヒトの高齢者だけでなく
 *高齢マウスや動脈硬化モデルマウスの血管や内臓脂肪組織でも
 *発現が増えていた
 ☆GPNMB陽性細胞が老化細胞であると考え
 *それを選択的に除去する目的で抗GPNMBワクチンを作り
 *肥満食を与えた状態のマウスに接種した
 *GPNMBの発現が大きく減少し
 *糖代謝異常まで改善する傾向が見られた
 ☆結果より
 *ワクチン接種によってGPNMB陽性細胞が減って
 *抗老化に働いたためと解釈できないこともない
 *難しいのは、GPNMBが血管内皮細胞だけでなく
 *マクロファージのような免疫細胞の一部にも発現している等より
 ☆ワクチン接種で、本当に老化細胞だけが除去されたのか
 *マクロファージのような慢性炎症に関与する細胞も
 *一緒に減ったために肥満食によって誘導される
 *血管や内臓脂肪での慢性炎症が軽減されたのか等、区別がつかない
 ☆細胞膜表面に発現するタンパク質に対する抗体を作ることは
 *自己に対する抗体を作ることで
 *免疫学的には、自己免疫寛容現象が存在するので
 *生体内で高い反応性を持つ抗体を作ることは普通は難しい

⛳ワクチン接種でできた抗体
 ☆期待通りに個体の中で老化細胞だけに対して働いていたのかは
 *推測の域を出ない
 *現状ではGPNMBの化理的な役割が不明であり
 *たまたま抗GPNMBワクチンが生体内で
 *その役割をやめたということによるものであったかもしれない
 ☆現状では抗GPNMBワクチン
 *老化細胞を除去して老化を止めた、結論を下すのは困難である
 *いったん自己免疫が起きてしまうとそれを制御することは
 *臨床的には容易ではあり、健康リスクがあるアプローチでもある

⛳老化細胞ができる意味

 ☆老化細胞は加齢とともに誰にでも出現してくることから
 *老化細胞にもなんらかの生理的な役割があるのでは
 ☆例、老化細胞が作るSASP因子の一種の炎症性サイトカイン
 *作られる量によっては免疫の活性化に重要な役割を果す
 *SASP因子の中には傷ついた組織の修復に関わるものもある
 ☆老化細胞は常に悪い役割ばかりしているのではなくて
 *組織の修復や機能回復に一役買っているのかもしれない
 ☆老化細胞の役割(機能的意義)はわれわれが思っていたよりも
 *複雑で、組織や細胞の種類によって異なる可能性がある
                          (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『あなたの健康は免疫でできている』




『老化阻止ワクチン』『SASP因子』『GPNMB』
(『あなたの健康は免疫でできている』記事他より記事画像引用)

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