🌸元祖・念仏信仰、浄土宗3
⛳「法然上人絵伝」での法然の往生
☆法然に対する信仰を高める上で重要な役割を果たした「祖師絵伝」
*宗祖の生涯を絵巻物に描いたもの
*浄土宗、浄土真宗等の浄上系の宗派で、重要な役割を果たす
☆先行する天台宗や真言宗
*最澄や空海の絵伝は、浄上系ほど重要な役割を果たしていない
☆絵伝のなかでクライマックスをなしているのが
☆絵伝のなかでクライマックスをなしているのが
*法然が往生する場面で『法然上人行状絵図』
☆法然の絵伝は、民衆を教化するための絵解きに用いられた
*絵巻物ではなく、 一枚の掛物の形で利用された
*大きな画面を何段にも分けて、そこに法然の生涯をつづつていく
☆浄土系以外の宗派では、絵伝はそれほど発達しなかった
☆浄土系以外の宗派では、絵伝はそれほど発達しなかった
*曹洞宗の道元、臨済宗の栄西、日蓮宗の日蓮に絵伝は存在しない
*それ以前の最澄や空海の場合もない
☆絵伝にその生涯が描かれるということは
☆絵伝にその生涯が描かれるということは
*祖師個人の存在がクローズアップされることを意味する
*祖師への思慕の念を強め「祖師崇拝」へと発展していく
*祖師自体が信仰の対象になった
☆祖師崇拝は、浄土系の宗派の寺院建築にも反映されている
☆祖師崇拝は、浄土系の宗派の寺院建築にも反映されている
*浄土宗の寺院では、本尊阿弥陀仏を祀る阿弥陀堂と
*法然の像を祀る御影堂が中心をなす
☆現在の知恩院でも、御影堂が中心に建つ
*極楽浄土から阿弥陀仏が来迎するという信仰にもとづいている
*こうした伽藍配置は、浄主真宗にも受け継がれていく
⛳東の増上寺派と西の知恩院派の対立
☆法然没後の浄土宗には多くの派が生まれ、主導権争いがくり広げられる
*法然の教えの本質が、そうした傾向を助長した部分があった
⛳東の増上寺派と西の知恩院派の対立
☆法然没後の浄土宗には多くの派が生まれ、主導権争いがくり広げられる
*法然の教えの本質が、そうした傾向を助長した部分があった
☆法然は専修念仏の道を説いたものの
*その教えの危険性にも気づき、自らの教えを
*一部の高弟だけにしか伝えず、自身は戒を守り続けたからである
☆法然の教えを受け継ぐ者は、それをいかようにも解釈できた
*念仏を唱えることでしか極楽往生を果たせないと考えることもできた
*念仏と併行してその他の行を実践しても良い考えることもできた
*そこに浄土宗の内部において分裂を促す根本的な要因があった
☆初期の代表的な派としては、「多念義」と「一念義」があげられる
①多念義では
*生涯念仏を唱えることによって、極楽往生が果たされるとした
➁一念義では
*信心さえあれば往生が果たされる
*ずっと念仏を唱え続ける必要はないとした
☆浄土宗のなかで有力な派に発展していくのが
*多念義より保守的な傾向が強い「西山派」であった
*西山派を生んだのは、23年間も法然に従った証空
☆証空は、法然が亡くなった後
☆証空は、法然が亡くなった後
*天台僧として出発した法然や他の門弟たちとは逆の道をたどった
*法然が捨てたはずの念仏行以外の諸行を取り込んでいった
☆親鸞の開いた浄土真宗
*浄土宗の派の一つとしてとらえることもできる
*親鸞は、自らが法然の弟子であるという立場を取り続けた
☆近世以降の浄土宗にとって大きな出来事
*徳川幕府を開いた徳川家康が浄土宗に帰依し、手厚い保護を与えた
*芝の増上寺は徳川家の菩提寺となり
*家康の葬儀も遺言に従って増上寺で営まれた
*江戸時代の増上寺は1 万余石の寺領を誇り
*25万坪の境内には48の寺院、100を超える学寮が建ち並ぶ
*京都の知恩院が拡充されたのも、江戸時代のこと
☆明治に人ると、徳川家に庇護されていたことが災いし
☆明治に人ると、徳川家に庇護されていたことが災いし
*増上寺などは、神仏分離、廃仏毀釈の嵐が吹き荒れるなかで
*寺領を奪われ、境内地を失うなど大きな打撃を受けた
*太平洋戦争末期増上寺は空襲で全焼している
⛳戦後の増上寺は復興された
☆増上寺は、知恩院とともに浄土宗の中心寺院の地位を保っている
☆浄土宗内の分派は戦後にも見られた
*増上寺が中心の浄土宗と知恩院が中心の本派浄土宗に分裂
*金戒光明寺が別に黒谷浄土宗を立てるといった出来事も起こる
☆法然750年遠忌を機に
*浄土宗と本派浄土宗が統一され、黒谷浄土宗も復帰した
☆浄土宗、現在も東の増上寺の派閥と西の知恩院の派閥と
☆浄土宗、現在も東の増上寺の派閥と西の知恩院の派閥と
*対抗関係継続されている
(敬称略)
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⛳出典、『浄土真宗の檀家は多い』
(法然上人絵伝説)
(浄土宗寺院内部)
『法然上人絵伝』『法然信仰の対象』『浄土宗分裂』
(ネットより画像引用)
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