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『年分度者』『八宗兼学』『鎌倉新仏教』『本末制度』

2024年12月12日 | 宗教
🌸仏教において宗派とは(1)

僧侶が官僚の時代の宗派は「学派」に近かった
 ☆仏教が日本に伝えられた飛鳥時代
 *聖徳太子があらわれ、法隆寺などが創建されていく
 *宗派に相当するような集団は登場しなかった
 ☆奈良時代「南都六宗」と呼ばれる宗派の形成した
 *教団組織とは言えず、異なる教えを学ぶ「学派」であった
 *南都六宗で、代表的な宗派が法相宗と三論宗
 ☆宗派の本格的な形成は平安時代に入ってから
 *天台宗と真言宗が独立を果たしのが契機になった
 ☆背景には「年分度者」の制度がある
 *日本では、仏教が国家主導で広まり「国家仏教」の性格をもった
 *正式な僧侶になるためには国家の許可を必要とした
 *年分度者は国家の官僚に近かった
 *天台宗と真言宗は宗派としての独立性を高めていく
 ☆天台宗、真言宗でも南都六宗学派の性格が残されていた
 *奈良の東大寺などは「六宗兼学」の寺とされていた

 *平安時代天台、真言を加えた「八宗兼学」の寺と呼ばれた
 (大阪の四天王寺もやはり八宗兼学の寺)

⛳鎌倉新仏教から多くの宗派が生まれた
 ☆鎌倉時代に「鎌倉新仏教」の宗教改革の動きが生まれた
 *鎌倉新仏教の先鞭をつけたのは浄土宗を開いた法然である
 *法然は「専修念仏」の教えを説いた
 *法然自身は、戒律を遵守することにつとめ
 *病気平癒の授戒を行うなど
 *念仏以外の教えも完全に否定していない
 ☆法然を、徹底的に批判した日蓮
 *『法華経』への信仰以外を否定した
 *弟子たちのあいだには宗派意識が生み出されていった
 ☆曹洞宗や臨済宗といった禅宗の「不立文字」
 *教えを文字にして表現し戒める傾向が強く
 *他の宗派を批判したり、攻撃することはなかった
 ☆南都六宗や天台、真言の旧仏教の宗派で
 *出家得度し出世を遂げていくには
 *貴族階級の出身であることが必要であった
 *武家や下級貴族出身の出家者が禅宗に集中することになった
 *その為、中世以降、禅宗も宗派としての独立性を強めていく

⛳本末制度が宗派の意識を強めた

 ☆宗派がより明確な形をとるのは江戸時代になってから
 *江戸幕府は、各宗派や寺院に対して「寺院法度」を公布
 *寺社奉行を設けて、仏教寺院をその支配下におく政策をとる
 ☆家は特定の菩提寺の檀家になることを強制された
 *寺院は、檀家の結婚や死亡を管理する
 *行政組織の末端としての役割を果たす、本末制度が導人された
 *個々の寺院は、本山と主従関係を結ぶことを強いられた
 *本山と末寺からなる教団組織が明確化された
                       (敬称略)
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⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳出典、『浄土真宗の檀家は多い』






『年分度者』『八宗兼学』『鎌倉新仏教』『本末制度』
(ネットより画像引用)

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