タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の観察~3月26日

2009年03月26日 | タカの渡り観察
「チェンジャブル」のこと

 スワロおじさんの土産話です。

 その前に22日のブログに「シロハラウミワシ」と書いたのは「シロガシラトビ」の間違いでした。スワロおじさんに指摘されました。

 言い訳にはなりませんが、このブログは30分から長くても1時間程度で処理していますので、慎重さに欠けたようです。ご容赦下さい。

 大体、トビと名がつけば尾羽が三味線のバチのようだと言うのは間違いのようです。私たちが普通に見るトビはBlack Kite です。この仲間の学名にはMilvusがつきますが、この仲間が私たちが見慣れた尾の形をしているのでしょうか。

 指摘を受けたシロガシラトビ(Brahminy Kite)には Haliastur indus の学名がついていますから、グループとしては別になるのでしょう。このシロガシラトビの尾は他のタカのように丸尾ですから、トビと名がついたらあの形だと思ってはいけないのです。

 私もマレーシアでシロガシラトビが飛んでいるのを見て、尾の形が違うのだ、と思ったことを思い出しました。

 さて「チェンジャブル」の話です。正しくは「チェンジャブル・ホーク・イーグル」(Changeable Hawk Eagle)と言います。

 タカ長の持っている図鑑「Raptors of the World」を見ると、このチェンジャブル(日本名は「カワリクマタカ」)もハチクマと同じように翼の色、パターンがいろいろあるようです。



 スワロおじさんが行ったマレーシアの観察地でも何度か出たようです。現地で継続的に観察している人には簡単に識別できるのかも分かりませんが、その中の白いタイプはハチクマとの識別が難しくなる、と言うようなことを現地の人から聞いたそうです。



 スワロおじさんの話ではこのタカの首の感じは、私の目にはハチクマと変わらないように見えます。まして、現地で飛んでいるのを見るとハチクマのだと思い込みそうな気がします。



 このチェンジャブル、和名にクマタカとついているだけあって初列のFが7本あります。

 そもそもFが6本だとか7本だとか言えるのは写真を見てからのことで、空を飛んでいるタカの初列の本数を数えることは、少なくともタカ長の目では不可能なのです。

 あれがバシッと数えられたらツミだハイタカだと言って悩まなくてすむのですが、見えないものは見えないのだか仕方ありません。

 スワロおじさんの話を総合すると、タカ長が現地を訪ねた日のほうが特異日だったようです。

 私が行ったときはほとんど全部ハチクマでした。シロハラウミワシとかチェンジャブルとか言ったものは飛ばなかったようです。

 進入して来るコースも1本だけ。まったくの初心者向きに日だったようです。


3月26日   晴

  観察者    タカ長 コリ吉  他2名
  観察時間   8:30-15:30

     ノスリ            4
     ハイタカ    西向き  4
     ツミ       東向き  1
     ハイタカSP  西向き  1
     ハイタカSP  東向き  1

 以上のように今日は飛びませんでした。

 何故か昼頃が特に寒くて震え上がりました。咲き始めたサクラも首を引っ込めているのではないでしょうか。

 タカ長観察地の新人さん(名前はまだない)の話によると、昨日は10時から15時まで見ても1羽も飛ばなかったそうです。

 もうそろそろ前半戦は終わるのでしょうか?気になるところです。