タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

山火事のあとを

2019年12月09日 | 山歩きから
昨日登った七国見山の話題です。

    

ウォーキングセンターからのコースを登り始めると、山火事あとを登ることになりました。西泊公園の、観音像のそばを登るあたりから、登山道のまわりに焼け焦げた灌木が目立ち始め、その状態はずっと続きます。

    

    

    

しばらく登って行くと、目の前に寺の鐘がありました。
その意味がまわりを見てすぐに理解できました。

ここが西楽寺で、その西楽寺は全焼しており、梵鐘だけが登山道のそばの手すりに掛けるように置かれていたのです。

すぐそばには焼け落ちた瓦がひとまとめにして積まれていました。登山道はその中を伸びています。

    

    

       

そこから登山道は急になります。そこを登って行くと、登山道の両脇に、地上から20㎝くらい出た鉄筋が続いていました。

登山道につくった階段の木の部分が焼けて、それを止めるために打ちこんだ鉄筋だけが残されていたのです。

傾斜は急で、おまけに乾いた砂地です。タカ長の脚力では立った状態で登るのは危険なので、ここは四輪駆動、つまり這って登ることになりました。

つかんだ鉄筋がぐらりと動いて、ヒヤッとしたこともあります。

こんなところで足を滑らしたら、谷に落ちるか、鉄筋に体を打ちつけ、最悪の場合はあの世行きになりかねません。

距離が長くないのが救いですが、事故の可能性は距離の長短では決められません。そのことが七国見山はファミリー登山で登る山ではない、と決断した最大の理由です。

当たり前のことですが、この現場の写真を撮る余裕はありませんし、登山者は一人もいないので、写真を撮ってもそれらしい写真は撮れません。

    

七国見山の山頂の展望台でのんびりとしているとき、若い登山者が登ってきたことは昨日も紹介しました。

彼も「あそこは緊張した」と話していましたから、高齢登山者だけが登りにくいわけではないようです。

    

七国見山に登る人は少ないようで、従って登山道が改修される可能性は少ないはずです。そのためあのコースを登る人は、登山経験者でも嫌な思いをするところがある、と言う心の準備だけはしていた方が良いと思います。

最後の2枚は帰りに撮影した山火事のあとです。
その中のルートを登っていくと、嫌なところがあったから「乞ご注意」という話題でした。