★安倍さんと習近平との日中首脳会談。
まず思ったことは、国家間の首脳会談は、軍事力を背景にして臨むということだな。特に、中国と韓国に対する場合は、ことさら軍事力の担保が必要になる。それが現代の国際関係論の序説であるということ。
G20の各国の面々を見ればいい、韓国は北と休戦中、中国は周辺国と領土紛争、トルコはクルドとロシアと軍事トラブル、欧州各国はイスラム国やロシアと緊張関係、
米国だって世界中に軍隊を駐留させて軍事力を誇示している。
さて、G20の会議が全て終わり、習近平の総括の会見が終わり、すべてが幕を閉じた後に、安倍さんと何やら会談をやった習近平、それも30分ほどだったという。通訳を入れるから、正味15分、これじゃ会談というより、立ち話だな。
なぜG20サミット後に日本との会談を設定したかといえば、サミット中に安倍さんが南シナ海問題を取り上げた場合、中国は日中会談を開かない構えだったという。それじゃダメなんだな、安倍さん。
日中会談などに臨む必要はなかったし、逆に、G20で南シナ海に言及し、中国に国際法廷の裁定に従うように堂々とスピーチをすべきであった。
それでこそ、日本と安倍さんのステータスが上がる。
まあ、世襲のボンボンですから、ママのスカートに隠れるのがお好き。
★レンホー
レンホーが台湾籍の離脱証明書を公開できない理由は、大きく三点ある。
一つは、台湾籍を放棄していない場合、日本国籍を取り消される可能性がある。このことは、日本国籍を取得した時点で、大事な注意事項として、文書で平易に説明されている。
二つ目は、実は台湾人ではなく、外省人、つまり中国人だったことがバレる。
かつ二重国籍者。
三つ目は、レンホーの「台湾籍を抜いた」と公言したことが嘘だったことがバレて、大騒動になる。この場合、議員辞職まで有り得る。
★韓進海運の倒産。
つい先日も述べたが、韓進海運の倒産は、単に韓国国内の問題ではなくなった。韓国の大企業とはいえ、倒産というのは日常的に起こりうる光景で、あとはビジネスライクに処理するだけ。
ところが、ここに来て深刻な問題になったのは、国際問題に発展したことだ。
韓進の船が世界中の港で入港禁止になっており、23ヶ国、44港、73隻が立ち往生している。事実上、韓国政府の直接介入がなければ、物流大乱が収まらない事態になりつつある。
用船料、荷役費、燃料代など韓進海運の未払い代金だけで約600億円。
誰がこのカネを用立てるのか。最低限、このカネがなければ韓進の船は、洋上を漂う幽霊船になる。
また、海運同盟の他社に輸送支援を要請するという韓国政府の計画は頓挫した。なぜなら韓進が所属していた海運同盟のCKYHEは既に韓進の貨物は載せないと宣言している。
CKYHEとは、中国(ユスコ)、台湾(エバーグリーン)、日本(川崎汽船Kライン)、台湾(ヤンミン)と韓進の海運同盟だったが、韓進は同盟から見捨てられた。なお、日本ナンバー1と2の日本郵船と商船三井は別グループ。
米国からの情報によると、英国の船主会社ゾディアックは、韓進を相手取り、用船料の支払いを求める訴訟を米国のロス連邦裁判所に起こしたという。
というのは、韓進の船は自前の船ではなく、他社の船会社から船を借りて、用船料(賃借料)を支払っていたというのが現実で、その賃借料の支払いがかなり滞っているという。前は自前の船だったが、経営危機で船を売ってしまった。
また、シンガポールの船主会社イースタンも賃借料の支払いを求めて、韓進に貸した船を積載貨物と一緒にシンガポール港で差し押さえてしまった。
さらに荷主(輸出入企業)との訴訟が待っている。現在、韓進に貨物を任せている荷主は約8300社に達し、貨物の価格は総額約1兆4500億円に上るという。FOBかCIFによって、保険の申請者と受け取り人は変わって来るが、仮に保険をかけていなかったとしたら、発狂する企業も出てくるかも知れない。
まあ、ヘル韓国の場合、有り得る。
さらに、韓進が発行した1000億円の社債が紙くずになってしまった。
これで米国が金利を上げたら、資本の流出が止まらない?
こういう場合、今、崖っぷちにぶら下がっている韓国の頭に、何かが落ちて来たら、絶壁の下に真っ逆さまだな。それがサムスン・スマホの250万台リコールか、あるいは韓国造船会社の連鎖倒産かは知らないが、弱り目に祟り目とはこの事。弱り目に祟り目とは、困っているときに、さらに災難が重なること。
日韓通貨スワップの安全ネットは、まだ設置されていないし、中国との通貨スワップは中国元だから、仮に融通してもらっても、為替手数料が莫大な金額になる。中国だって、融通する以上は、サードミサイルの破棄を韓国に確約させるはずだ。
いずれにせよ、日韓通貨スワップなど韓国に与える必要はない。
頼むなら中国様がお似合いだ。
さて、韓国と取引している日本の銀行筋はピリピリしていると、内幸町と丸の内界隈から聞こえて来るのだが。
(じゅうめい)