★大谷翔平。
誰かが、「我々は今、歴史の証人となっている」と述べていたが、それは正しい言い方かも知れない。
昨日、打者・翔平のライブ中継を観ていた。
序盤でエンゼルスのピッチャーが打ち込まれ、0対6で大きくリードされたエンゼルスのスタジアムは重く沈んだ雰囲気に包まれた。
そんな空気の中、3回の初打席に立った翔平は、相手ピッチャーの剛速球を高々と打ち返し、センター越えのホームランを滝の流れる庭園風バックヤードに放り込んだのだ。
これでエンゼルス・スタジアムは歓喜の声に満ちあふれ、翔平をホームに迎え入れたのだった。ベンチももちろんハイタッチの嵐、これで反撃の気炎は上がった。
そして結末は、エンゼルスが大差をつけての大逆転のドラマであった。
エンゼルスで長く采配を取っている監督のマイク・ソーシャは翔平を評して、こう述べている、
「ショウヘイのバットスイングは美しいし、ボールをバットに乗せるテクニックが素晴らしい。8番から上位打線に変えることが必要かも知れない。
ピッチャーとしては、メジャーでも平均時速98マイル(157キロ)、マックスで100マイル(160キロ)を投げられるピッチャーは数えるほどしかいない。そしてスプリット(フォーク)とスライダーが素晴らしい。私は興奮している。ショウヘイはエンゼルスの宝物になるかも知れない」
さて、明日(9日)の日本時間、早朝5時に、翔平は2回目の先発マウンドに立つ。
美しいフォームから投げる100マイルの剛速球がマルドナドの構えるミットに吸い込まれていく。
(じゅうめい)